シャンプーの再利用方法とは？掃除や洗濯に活用するアイデアを紹介

多くのシャンプーには、洗剤や石鹸にも含まれる界面活性剤など、洗浄力の強い成分が含まれている。この洗浄力を活かすことで、シャンプーはさまざまな用途で再利用が可能だ。

【お風呂やトイレを掃除する】

髪や頭皮を洗浄する効果のあるシャンプーは、皮脂やタンパク汚れに強い。そのためお風呂やトイレ掃除に活用することができる。スポンジにつけて浴槽を洗ったり、便器の汚れに垂らしてブラシで擦り洗いしたりすれば、洗剤と同様に汚れを落とすことが可能だ。

【鏡の曇り止めとして使う】

シャンプーに含まれる界面活性剤やアルコールには、水と馴染む親水作用がある。泡立てたシャンプーを鏡に塗ったら、軽く洗い流しておこう。鏡に薄い膜ができ、水が水滴にならず鏡の表面に広がることで、鏡の曇りを防止できる。

【拭き掃除に使う】

界面活性剤には電気を通す性質があり、モノの表面に塗布すると電気を外に逃がす働きをする。シャンプーを少量混ぜた水を使って拭き掃除をすると、静電気が防止され埃そのものも付きにくくなる。

【衣類の洗濯に使う】

皮脂やタンパク汚れに強いシャンプーを、衣類の洗濯に再利用するのもよい方法だ。洗濯機に直接シャンプーを入れるのではなく、下着などの予洗いや襟まわりの汚れ落としに利用するとよいだろう。またもともと動物の毛であるファーやウール製品の手洗いに、シャンプーを使うのもおすすめだ。ふんわり仕上がるうえ、シャンプーのよい香りも残る。

【パフやブラシを洗う】

メイク用品やヘアブラシには油性の汚れが付いているため、シャンプーと相性がよい。パフやメイクブラシはシャンプーを溶かしたお湯に浸けるか、直接汚れにつけて揉み洗いすればOKだ。ヘアブラシは、シャンプーを溶かしたお湯に浸け置きすると、付着した皮脂や汚れをすっきり落とせる。ただし水に弱い木製ブラシなどの浸け置きは避けよう。

【足を清潔にする】

シャンプーは直接頭皮に触れるものなので、足を洗う際などに使ってももちろん安全だ。帰宅後足を洗うときなどに、石鹸代わりに残ったシャンプーを使ってみよう。皮脂や汗を洗浄してくれるのに加え、泡立ちや香りもよいため心地よく洗える。

【ゴキブリを駆除する】

ゴキブリの身体の表面は油分で覆われており、シャンプーをかけると油分が分解されて口が塞がれる。すると短時間で呼吸ができなくなり窒息死してしまうのだ。即効性もあるため、殺虫剤に抵抗がある方は試してみてほしい。

オシャレなシャンプーボトルを捨てるのが勿体ないと思う方もいるだろう。そこでシャンプーボトルの再利用方法も紹介する。

使いかけのシャンプーボトルには雑菌が繁殖している可能性がある。ボトルを再利用する際は、洗ってしっかり乾燥させてから使うようにしよう。水垢が気になる場合はクエン酸、ピンク汚れやヌメリが気になる場合は重曹を使って洗うとキレイに落とせる。

【プランター代わりに使う】

カッターやノコギリなどでシャンプーボトルの上部を切り取ると、簡単に小ぶりなプランターになる。そのまま水耕栽培に用いてもよいが、底にキリで穴を開ければ普通のプランターとして使うことも可能だ。

【アロマオイルを入れて芳香剤代わりに使う】

家に余った保冷剤があるなら、シャンプーボトルを芳香剤にリメイクするのもよいだろう。保冷剤の中身を使用済みのシャンプーボトルに空けて、好きな香りのアロマオイルを数滴垂らせば、簡易的な芳香剤ができあがる。保冷剤に含まれる高吸水性ポリマーには消臭効果もあるため、家の中のニオイ対策にもおすすめだ。

シャンプーのさまざまな再利用方法を紹介した。余ってしまったシャンプーは捨ててしまわず、石鹸や洗剤の代わりに再利用すると、節約にもなり楽しいだろう。もともと頭皮や髪の汚れを落とすアイテムなので、掃除や洗濯に活用できるのにも納得である。ただし、肌や衣類にシャンプーを付けたときに変色などの変化があった場合は使用を控えてほしい。アイデア次第でほかにも便利な活用法がありそうなので、ぜひ探してみてほしい。