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蝶々

ちょうちょの数え方は匹や羽ではない?ちょっとした豆知識も紹介!

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2023年4月16日

あなたは、ちょうちょを何と数えるだろう。1匹、あるいは1羽と数えている方も多いのではないだろうか。しかし、正しいちょうちょの数え方は違う。今回は、その数え方になった理由やちょうちょにまつわる豆知識などを紹介しよう。

  

1. ちょうちょの数え方は?匹でも羽でもない?

蝶々の標本
ちょうちょは昆虫なので、1匹、2匹と数えてる方が多いのではないだろうか。また、ヒラヒラ舞うその姿から1羽、2羽と数える方もいるかもしれない。

ちょうちょの数え方は「頭」が正解

ちょうちょの正しい数え方は「1頭、2頭、3頭」だ。馬や牛などの大型動物と同じ「頭」を使う。その理由には諸説あるが、専門的に使うときにはちょうちょは「1頭」と数えるということを知っておこう。

「匹」や「羽」などと数えるのは間違い?

ではちょうちょを1匹、1羽と数えるのは間違いなのだろうか。この数え方は決して間違いではない。数え方としては、むしろこちらの方が定着している。文章や会話でもお互いに理解し合えるので、「頭」よりも日本語としては正しいといえるだろう。

2. ちょうちょの数え方が「頭」になった理由

キリン
ちょうちょの数え方はなぜ「頭」になったのだろうか。

諸説ある

なぜちょうちょの数え方が「頭」になったのかには諸説あるが、有力な説を紹介しよう。
【西洋の動物園に由来する説が有力】
英語では、家畜を数えるのに「ヘッド(head)」が使われた。ヘッド=頭だ。西洋の動物園の展示動物も、ヘッドで数えられていたのだという。動物園では、動物の展示に混じって、ちょうちょを展示しているところも多かった。そこでちょうちょもヘッド、つまり頭で数えられたというのが最も有力な理由だ。
【標本が頭部だからといった説も】
ちょうちょの標本に由来する説もある。ちょうちょの標本では、頭の部分が残っていることが重要だ。頭部がなくなってしまったちょうちょは標本価値がないため、ちょうちょは昆虫であっても1頭、2頭という数え方が定着したという説だ。

3. 「ちょうちょ」と「ちょうちょう」正しい呼び方は?

蝶々
普通に蝶を呼ぶときには「ちょうちょ」とする方が多いのではないだろうか。しかし「蝶々夫人」などは「ちょうちょう」と読む。どちらが正しいのだろうか。

「ちょうちょ」は「ちょうちょう」が音変化したもの

正解は「ちょうちょう」だ。しかし、一般的に言いにくいので、音が変化していった。そして、いつの間にか最後の「う」が省略され「ちょうちょ」となったようだ。

4. ちょうちょにまつわる豆知識

蝶々
ちょうちょには、正しい数え方や呼び方があるのがわかった。そのほかにも豆知識があるので紹介しよう。

毒を持つちょうちょがいる

ちょうちょは、優雅で美しく、またモンシロチョウなどはかわいらしいものだ。しかし、美しいものにはトゲがあるように、体内に毒をもつちょうちょもいる。
毒をもっているのは「マダラチョウ」の仲間に多い。幼虫のときに毒性物質のある葉を食べ、毒を体内に保持したまま成虫となる。これも過酷な自然を生き抜くために身につけた術といっていいだろう。

ちょうちょには紫外線が見えている

私たち人間には紫外線は見えない。しかし、モンシロチョウなどのちょうちょは、紫外線を見ることができるといわれている。また、モンシロチョウのオスは紫外線を吸収する仕組みを持っている。そのため、モンシロチョウにとっては、オスとメスの区別がつきやすいというメリットがあるといわれている。

結論

正しいちょうちょの数え方は1頭、2頭だ。なぜかは諸説あるが、西洋の動物園で展示動物をヘッドという単位の数え方をしていたこと、蝶の標本には必ず頭が付いていたことなどが有力視されている。しかし、一般的な1匹、1羽でも決して間違いではない。むしろ1匹、1羽の方が伝わりやすいだろう。
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  • 更新日:

    2023年4月16日

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