目次
1. 「怒りっぽい人」に見られる特徴とは?

怒りっぽい人には、主に5つの特徴が見られる。まずはあてはまる点がないか、セルフチェックしてみよう。
怒りっぽい人の5つの特徴
【自己顕示欲が強い】
自己顕示欲とは、自分の存在や能力を周囲に目立たせたい欲求のことを指す。自己顕示欲が強くなるほど、自分への否定意見などは受け入れられなくなり、結果的に相手に怒りをぶつけてしまうのが特徴だ。
【自己愛が未成熟】
自己愛とは、自分を愛し大切にすることを指す。自己愛が成熟すると、自分以外の相手にも愛情を注げるようになるが、自己愛が未成熟の場合、自分中心のものの考え方をしがちなのが特徴。悪いケースでは、日常生活に支障をきたすこともあるので注意したい。
【ストレスを抱えている】
怒りっぽい人の特徴として、慢性的なストレスを抱えていることも挙げられる。ストレスがたまると、疲労感が抜けなかったり寝不足になったりしやすい。慢性的な疲労や寝不足は精神的余裕をなくす原因になり、怒りっぽい状態が続いてしまう。ストレスはさまざまな病気や障害の原因にもなりやすいので、ためこみすぎは禁物である。
【怒れば思い通りになると思っている】
意見の対立があるとき、自分の意見が通らないと腹を立てる人もいる。人間関係においてなるべく事を荒立てたくないと考える人は、怒りを表に出している人の意見を通してしまうこともあるだろう。大人や子どもを問わず、怒れば思い通りになると思っているのは、怒りっぽい人の特徴のひとつといえる。
【自分に自信がない】
自分に自信がなく、相手に弱みを見せたくない人は、高圧的な態度をとることで自信のなさを隠す傾向がある。自分が否定されそうな話題になると、その恐怖心から怒りっぽくなるのだ。
2. 怒りっぽい人になってしまう原因

生まれながらにして怒りっぽい特徴を持つことはない。怒りっぽい人になってしまう原因を理解すれば、適切な方法で改善を目指せるだろう。
育った環境に問題があった
幼少期に育った環境に問題があった場合、怒りっぽい人格を形成してしまうケースがある。極端に甘やかされて育つことや、反対に厳しすぎる環境で育つことも、大人になって感情をコントロールできなくなる原因になる。多くの場合、幼少期に善悪の判断を学ぶ経験を持つことで、怒りの感情をコントロールできるようになるのだ。
自分に自信を持てない
怒りっぽい人の特徴でも挙げた通り、自分に自信を持てない人は、総じて怒りっぽい人になりやすい。能力や容姿などのコンプレックスがある場合、それらを悟られないように相手を威嚇してしまうのである。
ネガティブに解釈してしまう
人の意見を常にネガティブに解釈するクセのある人は、自分を否定されている感覚に陥りやすく、結果的に怒りっぽい人になってしまうことがある。ネガティブな考え方は物事の解決にもつながりにくいため、意識して改善したい部分だ。
3. 怒りっぽい性格を直すには?

怒りっぽい性格を直すには、日常生活を根本的に変えることが効果的だ。怒りっぽい人は、それぞれ意識して実践してみてはいかがだろうか。
ポジティブな人、いつも笑顔の人との付き合いを増やす
ポジティブな人と行動をともにすれば、自然と自分のネガティブ思考も改善され、怒りっぽい人から脱却できるだろう。いつも笑顔の人は雰囲気を和ませるため、周りにも自然と笑顔があふれるものだ。暗い雰囲気はネガティブな気持ちを増殖させてしまうので、人との付き合い方を見直すことは有効な改善策になる。
せっかちにならない、比較をやめるといったことも大切
せっかちにならないことは、精神的余裕を生むことにつながる。いつも忙しく過ごしている場合、怒りっぽい人とも思われやすいため、余裕を持って行動することを心がけよう。また、人と比較しがちなのも怒りっぽい人の特徴のひとつ。誰にでも長所と短所があることを理解して、自分の短所ばかりに目を向けず、長所を伸ばすことを意識したい。
結論
怒りっぽい人に共通する特徴をはじめ、その原因や改善方法について理解を深めてもらった。怒りっぽい性格はただの気持ちの問題ではなく、精神的な障害が潜んでいる可能性もあるため、しっかり向き合っていきたい。怒りっぽい人の特徴や原因にあてはまる点があれば、適切な対策をとって改善を目指そう。