目次
- 水を放置せず毎日交換する
- こまめに内部の掃除をする
- 浄水やミネラルウォーターは使わない
1. 加湿器の寿命はどれくらい?

加湿器の寿命はどれくらいなのだろうか。一般的には3~5年といわれている。加湿器には、3種類あるが、種類によっても寿命の長さは違ってくる。およその目安をそれぞれ紹介しよう。
加湿器の種類別の寿命
【スチーム式の寿命】
加湿器の中では最も安価で安定性のあるのがスチーム式加湿器だ。電熱線で水を沸騰させて、その蒸気を部屋の中に放出させるという単純な構造をしている。電熱線の寿命は約10,000時間だ。沸騰させる構造のため、カビなどの雑菌が繁殖しにくいというメリットがある。一方、消費電力が高いというデメリットもある。
【超音波式の寿命】
内部の水を超音波のパワーで粒子にして放出するのが超音波式加湿器だ。寿命は約5,000時間だ。振動を起こす機械部品の寿命が短く、加熱するタイプよりも早い寿命となる。スチーム式のように水を加熱することがないため、消費電力が低いという特徴がある。ただし、水の中の雑菌が増えることにより雑菌がばらまかれ、加湿器病という病気を発症する危険性もある。
【気化式の寿命 】
気化式は、フィルターに水を含ませ風を送ることで加湿するタイプの加湿器だ。送風音が大きくなりがちだが、消費電力が低いことが特徴だ。水道水に含まれているミネラルで目詰まりすることもあるため、こまめな交換が必要になる。使う頻度によっては寿命年数が短くなる可能性もあるが、メンテナンスをしっかりすれば10年ほど使用できるものもある。
2. 加湿器の寿命を知らせるサイン

加湿器は、使用頻度や環境によっても寿命が違ってくる。寿命を知らせるサインがわかっていれば修理が可能なのか、買い替え時期なのかが予測できるだろう。
加湿器の主な故障
【タンクの水の減りが少ない】
加湿器を使っているのにタンクの水の量が減らない、あるいはいつもよりも水の量の減り方が悪いといった症状がある場合は注意してほしい。加湿器に何らかのトラブルが発生しているか、寿命の可能性が高い。一旦暖房を止めて、部屋の湿度を下げてみよう。また、フィルターの詰まりがないかも確認してほしい。
【部屋を加湿できない】
部屋の加湿ができない場合は、湿度センサーが正常に作動していない可能性がある。湿度センサーの部分に息を吹きかけてみて、湿度表示が上がるかどうか確認してみよう。部屋を加湿できない場合には、寿命のサインかもしれない。
3. 加湿器の寿命を延ばすコツ

同じ加湿器でも、定期的にお手入れすることで寿命を延ばせる。
加湿器の寿命を延ばすコツとして、以下のようなことが考えられる。
加湿器の水は、基本的に毎日取り換えることが大切だ。前日の水をそのままにしておくと雑菌をまき散らすことになる。また、内部の掃除もこまめに行い、交換時期になったらフィルターを交換することが必要だ。浄水やミネラルウォーターはカビや雑菌が繁殖しやすく、故障の原因となる可能性もあるため、使用する水は必ず水道水を使おう。
4. 寿命を迎えた加湿器の処分方法

加湿器が寿命を迎えたあとは、正しい方法で処分しよう。
自治体にゴミとして出す
寿命によってゴミとなった加湿器を捨てる場合、一般的には自治体のゴミとして出すことが多い。自治体によってルールが異なるため、広報やHPなどで確認しておこう。自治体によっては小型家電リサイクル法の対象になっていることもある。資源を無駄にしないためにも、こうした取組には積極的に貢献したいものだ。
家電販売店に引き取ってもらう
加湿器を新たに買い替える場合は、家電販売店で下取りや引き取りを行ってくれるかもしれない。新たな購入を考えている場合には、交渉してみる価値はあるのではないだろうか。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に加湿器の処分を依頼する方法もある。ほかにも不用品が多数ある場合に利用するといいだろう。寿命がきておらず、まだ使える加湿器であれば買い取ってもらえる可能性もある。
結論
加湿器の寿命は、3~5年だ。スチーム式、超音波式、気化式などの種類によって寿命が違ってくる。加湿器の寿命サインとしては、タンクの水の減りが少ない、加湿できないなどがある。加湿器の寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが大切だ。寿命が尽きてゴミにする場合には、各自治体のルールに従って処分するようにしよう。