目次
1. 喪中はいつからいつまで?

故人をしのびながら、悲しみから立ち直っていく期間の喪中。いつからいつまでという決まりはあるのだろうか。
喪に服する期間
喪中には、いつまでという明確な決まり事はない。故人との関わりによって期間の長短がある。例えば、故人が配偶者、父母・義父母、子ども、子どもの配偶者といった1親等までの場合、12~13ヵ月が一般的だ。故人が兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者、祖父母や孫といった2親等の場合は3~6ヵ月が一般的となる。最近では、2親等以内であっても、同居していない、疎遠だという場合には喪中期間を設けない人も多いようだ。
喪中と忌中の違い
葬儀後の「喪中」と「忌中」では、どのような違いがあるのだろう。喪中とは、近親者が亡くなったときに追悼の意味を込めて、行動を慎む期間をいう。一方、忌中は神道の考え方で、死を「穢れ(けがれ)」としたときの名残だ。実際、昔は伝染病で亡くなる人が多かった。共同体のほかの人に病気をうつさないために、隔離したという風習が由来とされている。死の穢れが清められるのは仏教では49日間、神道では50日間とされており、この期間は社会的な活動を控える期間とされている。
2. 喪中はがきはいつまでに出す?
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喪中の言葉で最も身近なのが「喪中はがき」ではないだろうか。喪中はがきはいつまでに出すべきなのだろう。
喪中はがきを出す時期
喪中はがきの目的は、年賀を欠礼するというあいさつだ。いつまでに出すかというタイミングが重要だ。早すぎてしまうと出した相手を忘れてしまうかもしれない。逆に遅すぎてしまうと相手のほうがすでに年賀状を用意してしまっているかもしれない。相手のことを考えると早すぎず、遅すぎずのタイミングが重要だ。一般的には11月中旬~12月上旬くらいまでには届くようにしておきたい。
3. 喪中にしてはいけないことは?

喪中期間は、慎むべき行動がいくつかある。最近では、だいぶゆるくはなってきたが、一般的に喪中にしてはいけないことを紹介しよう。
正月のお祝い行事
喪中には、お祝い事は控えるべきだ。とくに正月の数々のお祝い事は控え、質素に過ごすのが一般的だ。例えば年賀状、初詣、おとそなどは控える。おせち料理は、見た目も晴れやかで、縁起のよい食材が多く使われているので控えたほうがいいだろう。お年玉もお祝いの意味があるので、控えたい。とはいえ、子どもたちは楽しみにしているだろうから、無地のポチ袋を用意して渡してあげてもいいだろう。
結婚式などの慶事
結婚式など自身や親族の慶事、できれば友人、知人の慶事も出席を控えるのが一般的だ。ただし、相手のほうが忌中や喪中を気にせずに出席を望んでいる場合や、ご自身の気持ちが慶事を心から祝える場合には出席してもかまわないだろう。
神社への参拝
神様のいる神社への参拝は、忌中が明けるまでは控えるべきだ。神道では、死は穢れとして扱われる。忌中が明けないまま境内の中に足を踏み入れるのは、神様をけがすことにもなる。50日の忌中が明ければ神社への参拝も可能となる。
結論
喪中にはいつからいつまでという決まり事はない。一般的には12~13ヵ月といわれている。いつまでに喪中はがきを出すべきなのかは、相手のことを考えて早すぎず、遅すぎず、タイミングを考えよう。喪中期間は、お正月のお祝い行事、結婚式などの慶事、神社への参拝などはできるだけ控えるのが一般的な常識になっている。