切り花は漂白剤で長持ちする！花を延命させる方法やコツを解説

切り花を長持ちさせる方法として、必ずやっておかなければならないことがある。

切り花を長持ちさせるためには、まず「水切り」をすることだ。ラッピングがされていれば外し、保冷剤のゼリーなどもしっかり洗い流すことが大切だ。水を張ったバケツなどに切り花の茎をひたし、茎の先端の1～2cmを斜めに切り落とす。斜めに切ることで、水を吸い上げる面積を広くできる。なお、切り落とすときには切れ味のよいカッターやハサミを使おう。切れ味が悪いと水の通路である道管をつぶしてしまう。余分な葉も落としておくと、さらに長持ちする。

清潔に保つことも切り花を長持ちさせるコツだ。花瓶はしっかりと洗剤で洗おう。水を替えるタイミングで花瓶も洗うようにすると、花を長持ちさせることにつながる。一輪挿しは口が細くてスポンジでは洗いにくい。泡タイプの台所用漂白剤を使って殺菌しておくことで雑菌の繁殖を抑えられる。

切り花に漂白剤を入れることで、長持ちさせることができる。

切り花を長持ちさせるには、水を腐らせないことが大切だ。花瓶の中が汚れて雑菌が増殖すると、茎に通っている道管が詰まって、水を吸い上げることができなくなる。雑菌の繁殖を抑えるために、漂白剤が役に立つ。キッチンハイターなどの漂白剤は、水200mlに対して1～2滴で十分だ。スポイトなどを使い、入れ過ぎには注意しよう。

【砂糖】

切り花を長持ちさせるためには、漂白剤で雑菌の繁殖を抑えるだけでは不十分だ。切り花でも細胞は生きている。生きている限りはエネルギーとなる栄養が必要になる。花のエネルギーは糖質なので、砂糖を水に加えるとよい。漂白剤だけよりも長持ちするだろう。

砂糖の量は、200mlの水に対して小さじ1杯程度が目安だ。多く入れてしまうと、雑菌の栄養源にもなってしまう。漂白剤と併用することをおすすめする。

【サイダー】

上記の通り、糖分は切り花を長持ちさせる。そしてサイダーには、天然甘味料である「果糖ブドウ糖液糖」が含まれている。果糖ブドウ糖液糖は砂糖よりも粒子が細かいため、吸収されやすい。砂糖を入れるよりも長持ちするかもしれない。

サイダーは炭酸が抜けたものを使おう。水4：サイダー1くらいの割合で混ぜる。

【10円玉】

花瓶の中に10円玉を入れることで、花を長持ちさせることができる。10円玉の原料である銅は抗菌作用があるため、花瓶に数枚入れておくだけで雑菌を抑えられる。水を替えるときに10円玉もよく洗って再利用しよう。

切り花を長持ちさせるためには、漂白剤を入れておしまいではない。管理をしっかりすることが大切だ。

切り花を長持ちさせるためには、置き場所も大切だ。花を長持ちさせるために、直射日光が当たる窓辺やエアコンの近くといった、高温になる場所に置くのは避けよう。また、扇風機やエアコンの風が直接当たる場所もNGだ。

切り花を長持ちさせるための条件のひとつに、花瓶の水がキレイなことがあげられる。基本的に、水は毎日取り替えたい。とくに夏場は雑菌が繁殖しやすくなる。水がにごってしまう前に取り替えるようにする。取り替える際に茎の先端をカットして水切りすると、さらに長持ちする。

水はたっぷり入れたほうがよいと考えがちだ。しかし、花の種類によっては水につかった部分が腐ってしまうこともある。とくに茎に産毛が生えているガーベラやアネモネは腐りやすい。花瓶の底に3～5cm程度の水があれば十分だ。

逆に、茎がしっかりしているバラ、菊、ボタンなどは、たっぷりの水にいけるのがよい。どちらの場合にも、葉が水につからないように注意しなければならない。

切り花を長持ちさせるためには、水切りをして清潔を保つことだ。水の雑菌の増殖を防ぐため、漂白剤や10円玉を入れると長持ちする。そのほかにも栄養補給に砂糖、サイダーなどを入れるとより長持ちする。置く場所や水の交換などの管理も行い、長く切り花を楽しもう。