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しかる

怒るとしかるの違いとは?子どもへの成長を促す叱り方や注意点を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年4月15日

子育てや教育においては「怒るよりもしかったほうがよい」といわれがちだが、怒る・しかるという言葉にはどのような違いがあるのだろうか。この記事では怒るとしかるの違いや、それぞれの意味を解説する。あわせて子どもの成長を促すしかり方や注意点も紹介するので、上手にしかるための参考にしてほしい。

  

1. 怒るとしかるの違いとは?

怒る
怒るとしかるは一見似た単語だが、そこには大きな違いがある。一般的に「怒るのではなくしかろう」といわれているように、子どもを成長させるためには上手にしかることが大切だ。まずは怒るとしかるの違いから見ていこう。

感情や対象が異なる

怒ることとしかることは感情の点で異なる。「怒る」には腹を立てるという意味があり、自分の感情を抑えられず表に出すことを指す。一方の「しかる」は、腹を立てているかどうかは別にして、相手の欠点や言動をとがめることに当たる。つまり怒る行為は感情的なもので、しかる行為には教育的な意味が含まれている。
怒るとしかるには対象の違いもある。「しかる」は目下の者に対しての言葉で、主に子どもや部下などに使う。しかし「怒る」は対象が限定されておらず、目上の者や世間など抽象的なものにも使われる。
怒るとしかるの違いを平たくいうと、子育てにおいては「怒る」がネガティブ、「しかる」がポジティブというイメージだろう。子どもを怒るのは親が感情的になってガミガミということで、しかるのは子どもの成長のために正しい考え方や手段を諭すことと考えられる。教育では、怒るのではなく適切にしかることが求められるのだ。

2. NGなしかり方とは?

NG
怒るとしかるの違いが分かったところで、続いてはNGなしかり方を押さえておきたい。不適切なしかり方では成長につながらず、子どもがしかられるのを苦痛に感じやすくなる。効果的にしかるには、次の3つのポイントに注意しよう。

人格を否定する

もっともしてはいけないのは、子どもの人格を否定することだ。しかるのは子どもの行動であるべきだが、「あなたは悪い子だ」「ダメな人間だ」などの言い方では、行動ではなく子ども自身を否定することになってしまう。人格を否定すると子どもの自己肯定感が下がる、親への反感を生むなどのデメリットがある。

過去の話を持ち出す

過去の話を持ち出すのも望ましくない。現在の問題をしかっているところに、「昨日も同じことでしかられたのになぜ直せないのか」「以前こういうことをしたのもよくなかった」などと過去の話が入ってくると、問題から目線がズレがちになるためだ。話の内容が多くなることで、子どもが何でしかられているのか理解できなくなることもある。

しかる範囲が広い

1つのことをしかるのではなく、あれこれと範囲を広げてしかるのもNGだ。しかっている内容が広範囲になると、何がよくないのか的が絞られず、子どもに伝わりにくくなってしまう。「これもできないしあれもできない」「何もかも分かっていない」などの言い方はしないように気をつけよう。

3. 子どもへの正しいしかり方

しかる
上で紹介したNGなポイントが分かったら、子どもの正しいしかり方も覚えておきたい。どうやってしかればよいのか分からない人でも、次の4つのコツを最低限押さえることでうまくしかれるようになるだろう。

子どもをしかる際のポイント

【しかる基準を明確にする】
年頃の子どもや幼い子どもはデリケートなので、あまりにもしかられるとショックを受けて傷ついたり、親のいうことに耳を貸さなくなったりしやすい。あれこれとしかるよりも、基準を明確に持ちポイントを絞ってしかることが大切だ。人として許されないことは本気でしかる、少し気になる程度なら様子を見るなど、夫婦間で基準を決めてしかりすぎないようにしよう。

【時間を開けずにしかる】
子どもの行動に問題があったときは、時間を開けずにすぐしかるのが効果的だ。時間がたってからしかると、子どもは自身がどのような行為をしたのか忘れてしまう場合がある。覚えていないことをしかっても意味がないので、記憶に残っているうちに伝えたい。

【しかる前に子どもの言い分を確認する】
子どもの行為に問題があると感じても、しかる前にいったん子どもの言い分を確認しよう。一見よくないことをしたように見えても、もしかしたら子どもには正当な理由があるのかもしれない。理由を聞いてから「そう思ったんだね」と理解を示し、親の考えを伝えるのがよいだろう。

【要点を分かりやすくまとめる】
まだ理解力が少ないような幼い子どもをしかる際は、要点を分かりやすくまとめることが大切だ。「危ないから道路には飛び出さない」「うるさいから家の中では走らない」のように、注意点をごくシンプルに伝えよう。子どもに理解してもらいたいあまり長々と説明したくなるが、一番重要な点のみに絞るとより伝わりやすくなる。

結論

怒るとしかるは似たような言葉に思えるが、怒るは感情的に不満を爆発させる、しかるは相手のよくない行動を諭すという意味で違いがある。子どもの行為をとがめたいときは、何がいけないのか、どうすればよいのかを具体的に言い聞かせ、成長につながる言い方を意識しよう。人格否定や過去の話の持ち出しなどは、逆効果になりがちなので要注意だ。
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  • 更新日:

    2023年4月15日

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