目次
1. ペットボトルキャップは再利用されて何になる?

ゴミとして回収されたペットボトルキャップは再利用後何に生まれ変わるのだろうか。ペットボトル一つ一つのキャップを分別、再利用することでさまざまなプラスなことにつながる。さっそく見ていこう。
プラスチック製品
捨てるとゴミとして処分されるペットボトルキャップやプラスチックは、正しく分別した後リサイクルに出すことで、新しい資源として生まれ変わることが可能だ。具体的にはプラスチック製品、例えば、イスの背もたれや植木鉢、車の部品としても活躍する。ゴミとして捨てた場合、燃えないゴミとして処理され、キャップ400個あたり3,150gのCO2が発生するのだ。しかし、処分するのではなく再利用することで、CO2削減や地球温暖化防止にもつながる。
売却してワクチンの寄付
ペットボトルキャップおよそ800個を、子ども1人分のポリオ(小児麻痺)ワクチンへと変えることができる。集められたキャップが売却先のリサイクルメーカーに渡り、それによって得た売却益を「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)」に寄付するという流れだ。その後、JCVとユニセフが連携し、世界各国へとワクチンが届けられる。1人でも多くの子どもの命を救うためにも、今後も必要になる活動ではないだろうか。
障がい者への仕事を提供
ペットボトルキャップを再利用することで、障がい者の方々への仕事の提供が行われる。主にリサイクルメーカーに渡す前の、異物除去などの作業だ。社会に参加しているという意識や、働くことによる生きがいを感じてもらい、障がい者の方々の自立支援などにつながっている。
2. 個人でできるペットボトルキャップの再利用方法

個人でできるペットボトルキャップの再利用方法にはどのようなものがあるのだろうか。日々の生活に取り入れられることもあるので、ぜひ参考にペットボトルキャップの再利用に挑戦してみてほしい。
ペットボトルキャップの活用アイデア
ペットボトルキャップの活用方法が思い浮かぶ方は、どのくらいいるのだろうか。ペットボトルキャップをすでに日常使いしている方も、未挑戦の方も簡単に実践できるアイデアを紹介する。使わないキャップがあるときにはゴミとして捨てるのではなく、便利アイテムとして使ってみよう。
【計量スプーンにする】
ペットボトルキャップの容量は7.5ccと統一されている。そのため、キャップ2杯分で大さじ1、2/3で小さじ1と判断できるだろう。家だけでなくキャンプなどの外出時、計量スプーンが手元に用意できない場合にはペットボトルキャップを代用するのがおすすめだ。
【ピーマンのヘタ取りをする】
ペットボトルキャップがあれば、ピーマンのヘタ取りに手間をかけることなくスムーズに作業ができる。包丁を使用したヘタ取りは、まな板上に種が散らかるため掃除などの手間が必要になるだろう。しかし、キャップを使う方法なら、ピーマンのヘタの部位に埋め込み回転させるだけで、種が散らかることなくワタも一緒に取れる。
【野菜の皮むきをする】
野菜の皮むきにピーラーや包丁を使う方も多いだろう。しかし、怪我のリスクを減らしたい場合や子どもと一緒に調理するときには、ペットボトルキャップがおすすめだ。キャップをむきたい野菜の上でこするだけで簡単に皮がむけていく。薄く皮をむくことができるため、無駄なく野菜を使いきれる。
【魚のウロコ取りをする】
魚のウロコ取りにはペットボトルキャップが適している。包丁を使用してウロコを取ることもできるが、キャップを使用することで怪我の心配がなくなる。また、ウロコの飛び散りを抑えられ、後片付けが楽になるのだ。包丁に比べ少し弾力があるキャップは、ウロコの上でもスムーズに動かすことができる。
【お菓子の保存キャップにする】
一度開けると湿気が気になる袋菓子や調味料袋。輪ゴムやキッチンクリップなどを使用する方法もあるが、ペットボトルとキャップで密封する保存がおすすめだ。500mlのペットボトルを飲み口から4~5cmでカットし、上部のみを使う。袋の口が開いた箇所をペットボトル本体の飲み口の下から上へと出しておく。その後、袋を巻き込んだ状態でペットボトルキャップを閉めたら密封保存ができるのだ。
結論
回収されたペットボトルキャップは、再利用により地球温暖化防止やワクチンの寄付などに役に立つ。普段捨ててしまいがちな方は、スーパーや学校などのペットボトルキャップを回収している施設に寄付してみるのはいかがだろうか。また、日常生活で活用する方法も多くあるため、状況や環境に合った再利用を心がけてほしい。