目次
1. トイレは壊れる?寿命はどれくらい?

毎日使うトイレだが、あまり壊れるというイメージはないかもしれない。しかし当然、トイレにも壊れるまでの寿命があるのだ。また、トイレの素材や部品によっても寿命は異なる。ここでは、それぞれの寿命の目安も含めて紹介していこう。
トイレの寿命は約10年
トイレの便器自体は陶器製のものが多い。よって、ヒビさえ入らなければ100年は使えるともいわれている。問題は中に使われている部品だ。普段目に見えない内部に使われている配管やパッキンは、早ければ5年程度、長くても10年程度で壊れる寿命を迎える。また、最近では自宅のトイレにウォシュレットをつけている方も多いだろうが、ウォシュレットが壊れる寿命も約10年だ。
2. トイレの寿命を知らせるサイン

それでは、どのようなときにトイレの交換や修理を検討したらいいのだろうか。トイレの壊れる寿命を知らせるサインをみていこう。
トイレの交換時期の目安
【流れが悪い】
流したときの水の流れが悪いと感じたら、配管にトラブルが起こっている恐れがある。放置すると水がトイレからあふれてくることもあり、そうなるとトイレだけでなく、床のリフォームも検討しなければならない可能性も出てくる。
【水漏れする】
水漏れが発生する場合は、パッキンの劣化や便器の破損が考えられる。放置するとトイレが使用できなくなったり、カビの発生につながったりするため注意が必要だ。
【汚れや悪臭がひどい】
トイレの便器自体は寿命が長いとお伝えしたが、それでも使用しているうちに汚れて変色してくることがある。また、細かい傷が付くと、そこに汚れが溜まりやすくなり掃除の手間も増してしまう。尿石がこびり付くなどして、悪臭が気になることもあるだろう。そうなると使えないわけではないが、交換を検討してもいいかもしれない。
3. トイレが壊れる前に交換するメリット

トイレが壊れてから慌てて修理や交換を考え始めると、十分な比較や検討ができないまま業者に依頼しなければならないことになる。よって、前項のようなサインに気が付いた場合は早めに交換しよう。トイレが壊れる寿命を迎える前に交換することで得られるメリットも多くあるのだ。
節電や節水になる
最新式のトイレは、使用する水や電気が節約できるものも多い。たとえば古いタイプのトイレでは、一度に流す水の量が約15Lほどだったのに対し、最新式だと約5Lで済むものもある。毎日何度も使うトイレで、1度に約10Lも節約できるのは大きなメリットだろう。また、ウォシュレットや便座を温めるための電気代も、最新式のものでは10年使うと10万~15万円もお得になるといわれている。
掃除が簡単になる
トイレを長年使用していると、表面のコーティングがはがれたり、小さな傷が付いたりして汚れが付きやすくなり、それをこまめに掃除するのは手間である。交換すれば汚れが付きにくくなるだけでなく、最近のトイレは自動洗浄が搭載されているものもあり、掃除の頻度を減らすことができるのだ。また、タンクレスタイプにするとトイレ内がスッキリ広くなり、一層掃除もしやすいだろう。
新機能で快適になる
省エネ機能や、自動洗浄などの掃除を助ける機能だけでなく、最新のトイレにはさまざまな機能が付いている。たとえばセンサーでフタが自動で開閉するものや、便座だけでなくトイレ空間全体を温める機能が付いたもの、夜中のトイレのために便器内にライトが付くものなど、メーカーや機種によって多種多様だ。
4. トイレ交換に必要な費用は?
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それでは実際にトイレを交換しようとすると、費用はどのくらいかかるのだろうか。
交換費用の相場
一般的に、トイレのリフォームをするなら30万~60万円が相場といわれている。ただしトイレ全体を交換するのか、それとも部品など一部だけ交換するのか、壁や床までリフォームするかで費用は大きく異なってくる。
たとえば、タンク内の部品交換は約3,000円から、給水パイプの交換は12,000円からなど、それぞれに費用が発生し、また廃材の引き取り量が発生することもある。また、トイレ本体を交換するには、新しいトイレの購入費用や設置費用、古いトイレの処分費用などがかかる。
トイレ本体はシンプルなもので約5万円から、ウォシュレット付きで約10万からが相場だ。機能性の高いものだと15万円以上することもある。もし便座のみの交換なら約2万円から購入でき、工事費用もそれほどかからない。DIYが得意な方であれば、自分で取り付けることも可能だ。
いずれにしても、どこまで修理やリフォームをしたいかで費用は変わってくるため、まずはしっかり見積もりを取ることが重要である。
結論
丈夫そうに見えるトイレでも、やはり壊れる寿命はある。まずはその寿命を知らせるサインを見逃さないことが大事だ。また、毎日使うトイレだからこそ快適な空間にしておきたいもの。もし掃除がしづらいと感じて、より快適なトイレにしたいと思ったら、新しいものへの交換を検討してもいいだろう。