目次
1. エスカレーターのマナー | ビジネス編

エレベーターだけでなく、エスカレーターにもビジネスマナーがある。エスカレーターのビジネスシーンで恥をかかないようにしておきたい。
上司が高くなるように乗る
エスカレーターでも上座と下座があることをご存じだろうか。エスカレーターに乗るときには、相手との目線で上座と下座を決める。たとえば、上司やお客様と乗るときには、自分の目線が相手よりも低くなるように乗るのがマナーだ。上りでは上司に先に乗ってもらい、下りでは自分が先に乗る。先に乗るときには「お先に失礼します」とひと声かけてから乗るといいだろう。
【3人で乗る場合】
3人でエスカレーターに乗る場合には、立場的に一番上の人が真ん中で、2番目の人が上座、3番めの人が下座になる。ちょうど、大切な人を上下から挟んで守るというイメージだ。
2. エスカレーターのマナー | カップル編

カップルにもエスカレーターのマナーはある。エスカレーターを使うときも、スマートに女性をエスコートしたいものだ。
女性が高くなるように乗る
エスカレーターでは、上りでも下りでも女性が高くなるように乗るのがマナーだ。上りのエスカレーターでは後で乗り、下りのエスカレーターでは先に乗る。上りで男性が女性の下になるのは、万が一、女性が転倒したときにすぐに対応できるからだ。また、男性が後ろに控えていれば、女性のスカートをのぞかれることも防げる。
3. エスカレーターのマナー | 一般編

エスカレーターのマナーに関しては、地域によって習慣化されたものも多い。
片側を空ける慣習がある
エスカレーターに乗るとき、真ん中に乗らずに片側を空けるのが一般的になっている。急いでいる人が追い越せるようにという配慮で、関東では右側を空け、関西では左側を空ける。
片側空けのマナーの始まりはイギリス
エスカレーターの片側空けマナーの発祥はイギリスだといわれている。イギリスのマナーを見習って、1960年代に日本でも片側空けマナーが呼びかけられた。深い地下鉄が普及するにしたがってエスカレーターはどんどん長くなり、片側空けのマナーが全国的に定着していったようだ。
エスカレーターを歩くことは禁止されている
急いでいる人のために、エスカレーターの片側空けがマナーのようになっている。しかし、本来エスカレーターは歩行禁止なのだ。エスカレーター内を歩くとつまずいて転んでしまう危険性がある。前、あるいは後ろに倒れてしまうと、将棋倒しになって非常に危険だ。さらに、エスカレーターは、地震や停電などで急停止する可能性もある。このとき、手すりにつかまらず、歩いていると転んでしまい、他の人を巻き込む事故になりかねない。
エスカレーターは、歩くことを前提に設計されたものではない。あくまでも立ち止まって、手すりにつかまって使用することが前提となっている。片側を空けて乗るのはマナー違反ではないが、その横を歩いてしまうのはマナー違反といっていいだろう。
結論
エスカレーターのビジネスマナーには、上座と下座がある。上りも下りも上司が上になるように乗るのがマナーだ。カップルの場合は、男性が女性の後ろに立つようにするのがマナーとされる。また、一般的にエスカレーターは、急ぐ人のために片側空けで乗るのがマナーとして定着している。しかし、エスカレーター内では手すりにつかまって、止まるのがルールだ。歩くのは危険を伴うため、エスカレーターは必ず止まって乗るようにしよう。