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パソコンの寿命は平均何年?故障したときの症状や確認方法を解説

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2023年5月 1日

パソコンは寿命を迎える前に買い替えたい。急な故障に慌てないためにも、平均寿命や寿命が近づいているサインをチェックしておこう。この記事では、パソコンの平均的な寿命と近いときに出る症状を紹介する。寿命を延ばすコツや、古いパソコンの捨て方とあわせてまとめた。

  

1. パソコンの平均寿命は何年?

パソコン
パソコンの平均寿命を知っておけば、買い替えの目安になる。デスクトップとノートの寿命の差とあわせて紹介しよう。

平均寿命は5~7年

内閣府の「消費動向調査/令和3年3月実施分(※1)」によると、パソコンの平均使用年数は6.8年だ。機種や使い方によっても異なるが、5~7年くらいが平均寿命だと考えよう。
また、パソコンのメーカーはそれぞれ修理部品の保有期間を定めている。保有期間を過ぎてしまうと修理が難しいので、事前に確認しておこう。メーカーによって異なるが、製造終了から5~6年くらいだ。

デスクトップはノートより寿命が長い

デスクトップパソコンはノートパソコンよりも、寿命が長い傾向がある。ノートパソコンは持ち運びをする機会が多く、HDDにダメージが加わりやすい。さらに体積が小さいため熱もこもりやすくなる。
据え置きで使用するデスクトップは、HDDへのダメージが生じにくく熱も逃しやすい。デスクトップの寿命は5~7年、ノートパソコンなら3~5年を目安にしよう。

2. パソコンの寿命の確認方法

パソコン
パソコンの寿命が近いときのサインをまとめた。5つの症状をチェックして、見逃さないようにしてほしい。

古くなったパソコンに現れる症状

【急に電源が落ちる】
使用中に突然電源が落ちる場合は寿命が近いサインだ。電源ユニット、もしくは冷却ファンが故障していると考えられる。パソコンは熱に弱いため、発熱で負荷がかかり電源が切れている可能性が高い。
その他にはケーブルの劣化、HDDやマザーボードの故障といったケースもあるだろう。なお、電源が落ちなくても頻繁にフリーズする場合は、メモリ不足や冷却ファンの故障、HDDの容量不足・故障などが考えられる。

【パソコンが起動しない】
電源ボタンを押してもパソコンが起動しない場合、電源や電源ボタンに問題があるケースが多い。ケーブルにゆるみがないか確認する、電源ボタンを強く押すなどの方法を試してみよう。ノートパソコンの場合は、バッテリーの寿命が考えられる。
また、パソコンの起動には、電源以外にもCPUやマザーボード、メインメモリが必要だ。これらの部品が故障していると、起動しなくなることがある。
電源が入ってもすぐ切れるなら、HDDやSSDが故障している恐れがあるだろう。起動しない原因はさまざまなので、解決しないならメーカーに相談したほうがよい。

【内部から異音がする】
「キュイーン」や「カチカチ」などの異音がする場合は、パソコンの寿命が近いと考えられる。主な原因はHDDの劣化だ。それ以外だと、冷却ファンや電源ユニットの故障で異音がすることもある。

【異臭がする】
パソコンから焦げた臭いがする場合、電源ユニットや冷却ファン、内部回線が故障している可能性が高い。発火の危険性があるためすぐに使用を中止する。その後も電源をつけるのは危険なので、まずはメーカーに相談してほしい。

【充電ができない】
ノートパソコンが充電できない主な原因は、バッテリーの寿命だ。電源ケーブルをつないでいる状態で100%でも、抜いたら0%になることもある。バッテリーの寿命が原因の場合、交換することで改善するケースが多い。ただし、自分で交換できない機種もあるので、メーカーの公式サイトで確認しよう。

3. パソコンの寿命を延ばすコツ

パソコンの掃除
日頃からの対策で、パソコンの寿命は延ばせる可能性がある。効果的な5つの対策をまとめた。

正しい使い方や手入れをする

【パソコンに衝撃を与えない】
パソコンのデータを保存しているHDDは衝撃に弱い。上に物を落としただけでも故障することもあるので、乱暴に扱うのはNGだ。ノートパソコンを持ち運ぶときは、衝撃を吸収する専用のケースを活用しよう。なお、長く使いたいなら、HDDより衝撃に強いSSDを選ぶのも選択肢の一つだ。

【排熱対策をする】
パソコンは熱に弱いため、直射日光が当たる場所や熱がこもりやすい場所に置くのはやめよう。とくにノートパソコンは熱がたまりやすいので、注意が必要だ。夏は冷房がついた部屋で使用したり、冷却台などの専用グッズを活用したりすることで寿命を延ばせる。

【水分や飲み物に注意する】
パソコンは水分に弱いため、飲み物を飲みながら使用するのは避けてほしい。もしこぼしてしまったら、すぐに電源を落としてキレイに拭き取ろう。
また、冬場はパソコンの表面や内部に結露が付着することがある。表面に結露が付着しているときはキレイに拭き取り、部屋が暖まってから電源を入れることが重要だ。

【こまめに掃除する】
パソコンにホコリがたまるとうまく排熱できないため、寿命が短くなる。定期的に掃除をしてホコリを取り除くことが重要だ。掃除には掃除機の弱モードや綿棒を使用する。細かい部分に入り込んだホコリを吹き飛ばせる、エアダスターを活用してもよいだろう。

【点検やメンテナンスを怠らない】
HDDやSSDのメンテナンスとして、定期的に不要なファイルを削除しよう。「クリーンアップ」という機能を使えば、ファイルを削除して空き容量を増やせる。
HDDやSSDの寿命をチェックできるソフトもあるので、ぜひ活用してほしい。ただし、安全性が不確かなフリーソフトもあるため、事前に調べてからダウンロードすることが大事だ。

4. 寿命を迎えたパソコンの処分方法

パソコンの処分
寿命を迎えたパソコンは、適切に処分してほしい。トラブルを避けるためにも、正しい捨て方をチェックしておこう。

パソコンの正しい捨て方

【自治体の回収ボックスを活用する】
ノートパソコンの場合、自治体の回収ボックスに入れれば無料で回収してもらえる。ただし、パソコンが回収対象にならない自治体もあるので注意が必要だ。設置場所や詳しいルールを自治体の公式サイトで確認してから、回収ボックスを利用してほしい。

【メーカーに処分を依頼する】
「PCリサイクルマーク」があるパソコンは、メーカーによる無料回収で引き取ってもらおう。公式サイトから申し込めば、標準付属品と一緒に無料で回収してもらえる。
ただし、回収対象は製造・販売メーカーだけなので、事前に確認してから申し込んでほしい。PCリサイクルマークのないパソコンでも回収は可能だが、回収・再資源化料金などの費用が必要だ。

【家電量販店で下取りしてもらう】
新しいパソコンを購入するなら、下取りに出すことを検討してほしい。買い取ってもらえたり、ポイントなどの特典がついたりするケースもあるのでお得だ。ただし、パソコンの機種や状態によっては対象外になることがあるため、事前に確認しておこう。

【リサイクルショップやフリマで売る】
まだ使用できるパソコンなら、リサイクルショップやフリマで売却するのも選択肢の一つだ。人気の高い機種の場合は、高値で買い取ってもらえる可能性がある。個人情報の流出を防ぐために、初期化してから売却しよう。ただし、壊れていたり古かったりするパソコンは、買い取ってもらうのは難しい。

【不用品回収業者に依頼する】
PCリサイクルマークのないパソコンの場合、不用品業者に回収を依頼する方法がある。料金はかかるが、電話1本で自宅まで引き取りにきてもらえるのがメリットだ。ただし、無許可の不用品業者を利用するとトラブルの原因になるので、事前に確認してから依頼しよう。

結論

パソコンの平均寿命は5~7年が目安だ。完全に壊れる前に買い替えることで、データの消失などのトラブルを防げる。寿命が近いと症状が現れることが多いため、そのサインを見逃さないようにしよう。排熱対策をする、こまめに掃除をするなど、寿命を延ばすコツもあわせて実践することが大事だ。
(参考文献)
※1:内閣府「統計表一覧:消費動向調査」
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  • 更新日:

    2023年5月 1日

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