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理容師や美容師の道具

理容師と美容師の違いとは?仕事内容や試験内容まで詳しく解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年5月 9日

理容師と美容師という職業があるのは知っているけれど、違いがよく分からない人もいるのではないだろうか。ここでは、理容師と美容師の違いや仕事内容を紹介するとともに、それぞれの試験内容や就職先の違いも解説する。

  

1. 理容師と美容師の違い

理容師
理容師と美容師のどちらも国家資格が必要な職業だ。いずれも髪を扱う仕事であるものの、どのような違いがあるのだろうか。簡単に説明しよう。

理容師法と美容師法で明確に定義されている

理容師と美容師の違いは、いまひとつよく分からない人もいるだろう。実は理容師法と美容師法の法律があり、それぞれの業務内容や役割が明確に定義されているのだ。

【理容師法における理容師とは】
理容師とは、理容を業とする人を指す。理容とは「頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えること」(※1)と理容師法で定められている。端的にいうと、容姿を整えるのが理容師だ。

【美容師法における美容師とは】
美容師とは、美容を業とする人を指す。美容とは「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」(※2)と美容師法で定められている。容姿を美しくするのが美容師だ。

理容師に向いている人、美容師に向いている人

理容師と美容師のどちらにもいえることだが、手先が器用でトレンドに敏感な人が向いているだろう。理容院は地域密着型のサロンが多く、長年の常連客が通う傾向にある。理容師は小さな気遣いやコミュニケーションができる人が向いているだろう。地道な努力ができる人や体力のある人も向いている。
美容師は、美容やファッションなどのトレンドに敏感であり、探求心のある人が向いているといわれる。常にどうしたらお客さまがキレイになるのか、どのようなスタイルを求めているのかなど、追い求めていく力が必要だ。そして、美容師はマインドの強さも求められる仕事であるため、何事にも諦めない人が向いているといえるだろう。

2. 理容師と美容師の仕事内容の違い

髭剃り
理容師と美容師の仕事内容は、重なる部分もあれば大きく異なる部分もある。それぞれの仕事内容や給料を解説する。

顔そりできるかどうかが大きく違う

明確に異なる部分は、理容師はカミソリによる顔そりができるが、美容師はできない点だ。

【理容師の仕事内容】
理容師の仕事内容は、ヘアカットやパーマ、顔そり(シェービング)などである。給料面は、理容師と美容師の年収や待遇に大きな差はない。

【美容師の仕事内容】
美容師の仕事内容は、ヘアカットやパーマ、カラーリングなどである。それに加え、着付けやネイル、メイクなどの美容も行える。美容師の給料は、勤務先によって歩合制のところがあり、スキルによって収入が変わることがある。

【美容師にできて理容師にできないことは?】
美容師は着付けやヘアセット、メイクなどができるが、理容師は行えない。これらに加え、まつ毛エクステ・まつ毛パーマ・ネイルの施術も理容師は行えないのだ。

3. 理容師と美容師の試験内容の違い

ヘアカット
理容師や美容師になるためには、厚生労働省が認可した理容美容の養成施設を卒業し、国家試験に合格しなければならない。それぞれの試験内容を解説しよう。

理容師と美容師の試験内容が異なる

理容師と美容師の試験は、筆記と実技に分けて行われる。筆記試験は専門技術に関するもので、施術名や道具の取り扱い方などが問われる。だが、実技試験になると、理容師と美容師では全く異なる課題が出されるのだ。

【理容師の試験内容】
理容師の実技では「カッティング技術」に加え、顔そりやムダ毛をそる「シェービング技術」試験がある。そして、カッティングやシェービング後に施す「整髪」の基礎技術試験も併せて行われる。

【美容師の試験内容】
美容師の実技試験では「カッティング」と「セッティング」を行う。カッティングでは、レイヤーカットの技術やスタイル構成、ポイントなどをチェックされる。セッティングでは、頭にロッドを巻き付ける「ワインディング」か、頭髪にウェーブをかける「オールウェーブセッティング」のどちらかの試験が行われる。これらのセッティングの課題は、国家試験を受ける年によって異なる。

4. 理容師と美容師の就職先の違い

ヘアカット
国家試験合格後は、それぞれ理容室や美容室で働くのが一般的だが、それ以外にも能力や資格を生かして働ける場所がある。主な就職先をそれぞれ解説する。

全員が両資格の保有者でなければ同一のサロンで働けない

理容師と美容師が同じサロンで働くことも可能だ。ただし、これには条件があり、サロンの全員が理容師と美容師の資格を持っていないと同じ場所では働けない。理美容の資格取得を「ダブルライセンス」といい、両方の資格があることで理容師・美容師のどちらの仕事も可能になる。

【理容師の主な就職先】
理容師は理容室以外にも、シェービング専門のサロンや低価格カットサロンといった就職先がある。ケア理容師の養成研修を受講・修了すると、高齢者や障がい者への理容サービスを提供することも可能だ。

【美容師の主な就職先】
美容師は、美容室以外にもアイラッシュのサロンや結婚式のヘアメイクスタッフ、メイクアップアーティストなどとして活躍できる。そのほか、着付けやエステなどの美容に関わるさまざまな職業に就くことも可能だ。

結論

理容師と美容師のどちらもヘアカットをベースとしている点は同じである。ただ、理容師は顔そりができるのに、美容師はできないなどの違いも多くあるのだ。それぞれ就職先や仕事内容が異なるものの、ダブルライセンスを取得することによってどちらの仕事も可能になる。資格取得を考えている人は、理容師と美容師のどちらがいいか、もしくは両方か、しっかり決めて取り組むとよいだろう。
(参考文献)
※1 理容師法 | e-Gov法令検索
※2 美容師法 | e-Gov法令検索
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  • 更新日:

    2023年5月 9日

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