目次
1. ハイキングとピクニックの違いは「目的」

結論から述べると、ハイキングとピクニックの違いは「行う目的」である。それぞれどういった目的で行うものなのか、詳しく解説していこう。
徒歩で自然を楽しむのがハイキング
ハイキングは、「自然を楽しむこと」を目的とした徒歩散策のことを指す。英語のhikingには「徒歩旅行、山野を歩く」という意味がある。山野を歩くと聞けば、登山と一緒ではないかと思う人もいるかもしれないが、散策場所は必ずしも山である必要はない。ちょっとした丘や野原など、自然を楽しめるのであれば場所に制限はない。
ハイキングの定義によると、移動手段は徒歩である。日本で使われるハイキングという言葉は、「山へ日帰りで行ける程度の軽い散策」という意味合いで使われることが多いようだ。身に着ける装備が軽装ですみ、山に限定されず自然を感じながら歩くのがハイキングの特徴だと覚えておこう。
屋外で食事を楽しむのがピクニック
ピクニックは、「自然の中で食事を楽しむこと」を目的としている。英語のpicnicは「屋外に食事を持ち寄った集まり」を意味しており、花見などの集まりもピクニックになる。ピクニックの目的は「外で食事を楽しむこと」なので、目的地までの移動方法に車や公共交通機関を使ってもよい。もちろん徒歩でもよいが、ハイキングのように歩くことを重要視していないことを覚えておこう。
天気がよい日に行い、食事を持ち寄るだけでなく目的地で絵を描いたり景色を楽しんだり、ハイキングと比べても自由度が高い。目的は違うが、ハイキングと似ている点としては服装が軽装でよいことだろう。
2. トレッキングとの違いは?

もうひとつ、ハイキングと間違いやすいのがトレッキングである。ハイキングとピクニックの違いを踏まえて、トレッキングについて説明しよう。
山歩きを楽しむのがトレッキング
ハイキングとピクニックの違いは「行う目的」であると前述した。一方でトレッキングの目的は「山登り、山中を歩くこと」である。山登りと聞くと登山との違いが気になってくるところだが、トレッキングは山頂を目指すことが目的ではない。山の景色や自然を感じながら、山歩きをすることに重きを置いているのがトレッキングだ。
trekkingの語源であるtrekは「移動、旅行」という意味を持つ。こうなってくると、ハイキングと目的は似ているような気もするが、ハイキングとトレッキングの違いは散策する場所を山に限定するかどうかという点だ。専門的な装備を使わず山を登る・山中を歩くことがトレッキング、山に限定せず自然を感じられる気軽な散策をハイキングとすれば覚えやすいだろう。
3. 遠足との違いは?

それぞれの活動目的による違いを述べてきたが、遠足とピクニックの違いは何かご存じだろうか。次は遠足の目的や定義について説明していこう。
課外活動のひとつが遠足
遠足と聞くと、ピクニックと一緒ではないのかと疑問に思う人もいるだろう。遠足は「教育や学習すること」を目的とした散策を指す。遠足とは英語でschool excursionやschool tripと表記される。友人や家族とのお出かけではなく、学校行事の一環として行くことを遠足と呼ぶのだ。
遠足と聞くと、社会見学といった課外授業を思い浮かべるのではないだろうか。ハイキングやピクニックなどとは違い、遠足はあくまで学校行事内の散策を通し、協調性や新しい知識を学ぶことを目的としている。ただし、遠足の内容がピクニックやハイキングだったりする場合もある。「学習するための学校の日帰りイベント」と覚えておけば、ピクニックなどとの違いを説明できるだろう。
4. ハイキングやピクニックなどの違いを覚えて正しく使い分けよう

ハイキングやトレッキング、ピクニック、遠足のそれぞれの違いを見分けるためには「行う目的」に注目するといい。さらには、トレイルという「森林や山中にある歩道」を意味し、そういった道を「歩いて楽しむこと」を目的とした散策もある。それぞれの違いを覚えて、正確に使い分けるようにしよう。違いさえ理解していれば人にも伝えやすく、予定を組みやすくなるだろう。
結論
この記事では、ハイキングとピクニックの違いや、トレッキング、遠足の明確な違う点を解説した。これでハイキングとピクニックの違いをいつ質問されても答えられるだろう。目的の違いを理解して、自身も楽しい散策を行ってほしい。