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お見舞いのマナーとタブー|お見舞金の渡し方やおすすめの手土産も紹介

投稿者:ライター 上野祥子 (うえのしょうこ)

鉛筆アイコン 2023年5月20日

大切な人がケガや病気で入院したと聞くと、いち早くお見舞いに駆け付けたいと思うのはごく自然な感情だろう。しかし、相手は身体的・精神的に弱っている状態だ。お見舞いに行くには、相手やその家族の気持ちに配慮したマナーが必要である。そこで本記事では、お見舞いに関する基本的なマナーとタブーについて解説したい。お見舞金や手土産などの事前に準備するものや、その場に適した品物の選び方も見ていこう。

  

1. お見舞いのマナーとタブー

リハビリ
お見舞いとは、ケガや病気で入院し、治療・闘病する相手を訪問して慰めたり励ましたりすることだ。ただし、入院患者は心身ともに疲弊していることも考えられる。病院は治療を行う施設であることを頭に置き、どのようなふるまいが望まれるのか考えてみよう。

押さえておきたい基本マナー

まず考えなければならないのは、お見舞いに「行く」・「行かない」ということからだ。手術前後や体調、病院の規則によっては、お見舞いに行かないという選択を下す必要もある。
お見舞いに行く際は家族や本人に事前確認し、相手の都合を最優先した日時に訪問しよう。また、入院環境や入院患者に配慮し、少人数・短時間で見舞うのも鉄則だ。大部屋・個室といった面会スペースを問わず、2人~3人で30分程と手短に済ませるのが理想である。
入院期間が短い場合、入退院準備や手続きに追われるため、お見舞いは遠慮して退院祝いを渡すとよいだろう。

こんなお見舞いの仕方はNG

お見舞いでは、相手の容体や家族の気持ちを尊重するのが最も重要だ。突然訪問したり、大人数で長時間に渡って居座ったりする行為は、心身ともに負担になる。眠っている場合は起こさず、そっと退室しよう。
また、元気づけるつもりでかけた言葉が、ストレスやプレッシャーになり得ることも忘れないように。「頑張れ」などはタブーで、相手を焦燥感に駆らせる可能性がある。このような場合、「ゆっくり休んで」「無理をしないで」と相手を労わる言葉をかけるとよいだろう。
相手を思いやる気持ちのないふるまいは、お見舞いでは完全にマナー違反。弱っている相手の負担にならないことを考えて行動しよう。

2. お見舞金に関するマナーとタブー

お見舞金
ケガ・病気の全快を祈って持参するお見舞金には、金額や渡し方などさまざまなマナーが存在する。ここでは、渡す相手によって異なるお見舞金額の目安と、渡す際の注意点をまとめた。自身の気持ちを表すお見舞金だが、渡す相手に失礼がないよう、いま一度おさらいしておこう。

お見舞金はいくら?

お見舞金には、渡す相手と自分との関係によっていくら包む、という一般的な相場がある。家族(親・兄弟姉妹)や祖父母、親戚の場合は5,000円~10,000円が相場。友人・知人なら3,000円~5,000円、仕事関係だと3,000円~だ。なお、この金額はあくまでも目安であり、必ずしも相場に従う必要はない。
ただし、「死」「無」「苦」を連想させる「4」「6」「9」の数字はタブー。これらの数字を含む金額や、紙幣の枚数は避けるようにしよう。

渡し方と注意点

お見舞いには、お見舞金・品物のどちらを贈るべきだという決まりはない。ただし、上司など目上の人に対して、現金を包むのは失礼にあたるという考えもある。目上の人のお見舞い時には品物を持参するか、ギフト券・商品券を贈るとよいだろう。
家族や友人の場合は現金を包んでも問題ない。お見舞袋は熨斗なしの紅白の結び切、または水引なしのものを用いるのが一般的だ。
入院の原因が流産であったり、容体が悪かったりして水引が華美に感じられる場合は、白無地の封筒などを用いて相手を気遣うこと。お金は紙幣に印字された肖像画が上(表)になるように封入する。
また、「予め準備していた」ことを連想させる新札ではなく、旧札を用いるのがベターだ。

3. お見舞いに持参する手土産のマナーとタブー

お見舞い
お見舞い時に贈る品物は、何が喜ばれるのかわからず選びにくいかもしれない。そのような場合、まずは相手の状況を把握して避けるべき品物からチェックするのも得策だ。お見舞いの手土産にもマナーは存在するため、注意点と一緒に確認しよう。

おすすめの手土産

お見舞い時に持参する手土産には、お花やお菓子など定番の品物がある。生花は持ち込み禁止の病院もあるため、要確認だ。相手の好きな花や色を選んで作ってもらうアレンジメント、プリザーブドフラワーなどがおすすめ。無機質な病室を明るく彩ってくれるだろう。
お菓子の場合は、個包装で日持ちするものがおすすめである。変化する食欲に合わせたり、同室の患者にお裾分けしたりすることが可能だ。お花やお菓子が難しい場合は、タオルや書籍なども喜ばれる品物である。相手の好みに合わせて選ぶとよいだろう。

気をつけたい手土産

おすすめの手土産で挙げた品物にも注意が必要だ。お花でも香りの強いもの、花瓶が必要なものは相手の負担になってしまう。また、不吉なこと(死・苦・血など)を連想させるタブーなものもあるため気をつけよう。
食べ物を持参する場合は、生物・揚物は避けるべきだ。アレルギーや食事制限の有無も確認すべき点である。いろいろと考えるより、お茶やミネラルウォーターなどが喜ばれるケースもあるため、ほしいものを直接聞いてみるのもよいだろう。

4. お見舞いは相手を第一に考えて

お見舞い
お見舞いは、普段とは違う環境に置かれて身体的・精神的に不安になりがちな相手を支える機会だ。相手を思いやるのはもちろんだが、マナー違反やタブーを犯すことでその気持ちが伝わらないのは残念である。お見舞いの際は相手のことを第一に考え、さりげなくサポートできるよう心がけよう。

結論

大切な人、お世話になっている人が入院したら、お見舞いに行って元気づけたいだろう。相手を思う気持ちがあるなら、相手やその家族の負担になるような言動は禁物だ。お見舞いのタイミングや贈り物についてのマナーを心得て、相手の気持ちが少しでも休まる時間を設けよう。
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  • 更新日:

    2023年5月20日

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