目次
1. 給湯器の寿命は何年?

生活に欠かせない給湯器の寿命は、何年なのだろうか。
耐用年数は10年程度
ガス給湯器の耐用年数は、一般的に10年程度といわれている。しかし、使用方法や環境で年数が変わるので注意が必要だ。
2. 給湯器の寿命のサインとは?

使用方法や環境で給湯器の耐用年数が変わるが、寿命のサインは出ているのだろうか。ここでは、給湯器の故障が疑われる症状について解説しよう。
給湯器の故障が疑われる症状
給湯器の寿命のサインは主に5つある。
【出てくるお湯がぬるい】
給湯器の火力が弱くなっていると、出てくるお湯がぬるくなる。劣化していると現れる症状だ。
【お湯の温度が一定でない】
お湯の設定温度を変更していないのに水温が上がったり下がったりする場合は、給湯器が寿命のサインを出している証拠だ。
【異音がする】
いままで聞こえなかった異音が発生した場合にも、故障を疑った方がよいかもしれない。具体的にはキーンという音や、爆発音だ。こういった異音がする場合には事故などに繋がる可能性もあるので、給湯器業者に相談しよう。
【煙が出ている】
給湯器内で不完全燃焼を起こしている場合に、黒い煙が出る。このような場合には速やかに使用を中止して、迅速に業者に相談するのがよいだろう。
【水漏れしている】
給湯器のまわりで水漏れがある場合、給湯器内部が故障している可能性がある。交換や修理が必要な故障の症状だ。
3. 給湯器の交換や修理の見極め方

給湯器が故障した場合、交換と修理のどちらがよいのだろうか。その見極め方を解説しよう。
交換がおすすめの場合
給湯器には、安全に使用できる期間が決められている。家庭用の給湯器は、製造から10年がその期間にあたるのだ。長期間使っている給湯器は、寿命のサインがいくつか出ているかもしれない。一般的に、当該機器の生産終了から10年程度が、メーカーの部品保有期間だ。もし修理しようと思っても部品の取り寄せに時間がかかり、工事がすぐにできない可能性もある。そのため、すでに設置してから8~10年使っているのであれば、修理より交換がおすすめだ。
修理がおすすめの場合
先に説明した通り、設置してからの期間が長ければ交換がよいが、1~3年程度の使用期間であれば、修理がよいだろう。保証期間内である場合が多く、無料で修理が受けられることもある。
4. 給湯器の寿命を延ばすコツ

では、給湯器の寿命を延ばすコツはあるのだろうか?
給湯器を正しく使う
日常から給湯器を使っているだろうが、その使い方は果たして正しいのだろうか。ここでは、給湯器を使ううえで押さえておきたいポイントを紹介しよう。
【燃焼時間をなるべく抑える】
家庭用給湯器の設計標準使用期間は約10年、時間にして約3,650時間だ。1回の使用時間が長いほど、給湯器の寿命のサインが出るまでが早くなる。よって、こまめに給湯器の電源を切ったり、お湯を使わないときは水を出したりしよう。給湯器の劣化を抑えられるだけでなく、エコにもなる。
【給湯器周辺をキレイにして物を置かない】
屋外に設置している給湯器の周りの環境を改善することも、寿命のサインを見逃さないためには重要だ。給湯器の排気口の近くに物があると、排出した空気を給気口から取り込んでしまい、不完全燃焼の原因となる可能性がある。また、給湯器の周辺にクモの巣があったり、雑草が生い茂ったりしている場合、内部に虫が入り込んで故障してしまう恐れもある。給湯器周辺を常にキレイに保っておけば、寿命のサインが現れるまでの期間が少しでも長くなるだろう。
【給湯器の凍結を防止する】
給湯器の配管が凍結して、故障に繋がってしまう場合もある。寒冷地や凍結が予測される日の夜は凍結防止のため、蛇口から少量の水を出し続けるのがおすすめだ。また、追い炊き機能がついている給湯器の場合は、浴槽内の残り湯をすべて抜かず、循環金具から5cm以上はお湯を残しておこう。外気温を察知して、機器が自動運転することで凍結防止をしてくれる。
結論
お湯が温かくならないなど、ふとしたことが給湯器の寿命のサインなのだ。給湯器の調子が悪い場合、もしかしたら火事などの事故に繋がってしまう可能性もある。耐用年数10年という目安があるので、日常の使用時間などを鑑みて、給湯器の異常を感じているなら修理や交換を検討してみてもよいかもしれない。