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神父

牧師と神父の違いとは?キリスト教における役割や私生活について解説

投稿者:ライター 秋山りよ (あきやまりよ)

鉛筆アイコン 2023年5月 8日

日本ではあまりなじみないが、牧師と神父の違いをご存知だろうか。結婚式で愛の誓いを司式してもらった方は多いかもしれないが、牧師と神父の明確な違いを説明できる方は少ないだろう。今回は牧師と神父の違いやそれぞれの仕事内容、知られざる給料などについて徹底解説しよう。

  

1. 牧師と神父の違いとは?

聖書
教会で悩みを聞いたり、礼拝を執り行ったりする牧師と神父(司祭)には、どのような違いがあるのか。まずは明確な違いである教派について説明しよう。

キリスト教の教派が違う

牧師と神父はどちらもキリスト教だが、牧師はプロテスタント教会の教職者、神父はローマ教皇を最高首長とするカトリック教会の聖職者と、それぞれ教派が異なる。また、牧師は同じ仲間として信者をサポートするのに対して、神父は聖職者としての厳しさを背負い、信者の悩みを聴き正しい道へ導くとされている。

2. 牧師と神父の仕事や服装の違い

神父
同じキリスト教だが教派の異なる牧師と神父の仕事内容には、どのような違いがあるのか紹介しよう。また一目で違いがわかる服装についても注目だ。

仕事や立場の違い

牧師も神父も信者を導き、悩みに耳を傾けサポートすることは重要な業務である。カトリックは縦組織であり、神父は信者よりもワンランク上の立場からサポートするのに対して、プロテスタントでは牧師も信者の一人として考えられるため、牧師は信者と同じ立場からサポートする。仕事内容として、牧師は早朝から神に祈る祈祷会を行ったあと、信者の家庭に出向く家庭集会や信者の相談に対応するためのカウンセリングに赴く。同じように神父も、早朝からミサを開き、聖書の研究会を行ったり悩める信者の相談に対応したりと、信者の心をサポートする活動が主となる。
どちらも教会の管理や運営と伴っており、教会のブログやホームページなども運営することも多い。また、教会のなかには保育園や幼稚園を併設していて事務仕事をこなす牧師や神父もいる。宗派が違うとなじみないが、牧師と神父は日々教会のため、悩める信者のために過ごしていることがわかるだろう。

服装の違い

牧師には決められた服装はなく、スーツで礼拝に参加することも多い。一方で、神父はキャソックと呼ばれる黒くて丈の長い服を着用している。キャソックのボタンは、キリストが亡くなった年齢にちなんで33個なのが特徴だ。儀式の際はキャソックのうえに、アルバと呼ばれる白い衣装を重ねる。

3. 牧師と神父の私生活の違い

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1日の大半を教会や信者のために費やす牧師と神父だが、私生活にはどのような違いがあるのか、今回は気になる給料や結婚生活について掘り下げてみよう。

給料の違い

牧師の給料は、自身の信者の数によって異なるため、信者が少ないと相対的に給料も少なくなってしまう。大きな教会に所属する牧師は、献金額に応じた謝儀を受け取れるケースもあるが、小さな教会では謝儀も少ない。なかにはアルバイトなどで生活費を稼いでいる牧師もいるようだ。
一方で神父の給料は教会が所属している教区から支払われる。さらに生活日用品の住居や衣類、光熱費などを教会が負担してくれるため、牧師に比べると安定した生活が保障されている。

結婚生活の違い

牧師と神父は「結婚」に関して大きな違いがある。なんと、カトリック教会である神父は独身であることが条件とされているのだ。一方で牧師は結婚し、家庭を持つことができる。神父が独身制であることは、長い歴史のなかで価値や必要性が認められたため、制度化されたという説がある。神父は独身制でなければならないが、カトリック教会では結婚を尊重している。独身である神父が、既婚者の夫婦間の悩みに耳を傾けるのを想像すると、なんだか不思議な感じだ。

結論

牧師と神父は教派にはじまり、服装や結婚生活などさまざまな部分に違いがある。カトリックやプロテスタントについては、信者でなければ詳しく知らない方が多いだろう。しかし、保育園や幼稚園を併設している場合やカウンセリングを行うなど、地域との関わりがある教会も多い。違いを理解しておくことで知識が役に立つ日がくるかもしれない。
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  • 更新日:

    2023年5月 8日

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