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熱湯消毒と沸騰消毒のどっちが効果が高い?正しい方法や注意点を解説

熱湯消毒と沸騰消毒のどっちが効果が高い?正しい方法や注意点を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年5月 5日

熱湯消毒と沸騰消毒、どちらも言葉としては知っているが、効果が高いのはどっちだろうと疑問に思ったことがある方も多いのでは。そこで今回は、熱湯消毒と沸騰消毒のどちらが効果が高いのか、また煮沸消毒の正しいやり方や注意点も紹介する。

  

1. 熱湯消毒や沸騰消毒とは?

やかん
ジャムやなめたけ、海苔の佃煮など瓶で売られている商品は、食べ終わったあと、その容器を使いまわすこともあるだろう。しかし、そのまま使うと雑菌などのウイルスが付着している可能性があるため、瓶に入れた食品にカビが生えたり傷みがはやくなったりする。瓶を使用する際は、事前に熱湯消毒や沸騰消毒するのがおすすめだ。では、熱湯消毒と沸騰消毒はどちらのほうが効果が高いのだろうか?まずは、熱湯消毒と沸騰消毒はどのような違いがあるのか、ここで確認しよう。

熱湯消毒

熱湯消毒は、容器に沸騰をしたお湯をかける方法だ。方法は、80℃以上のお湯を消毒したいものに10秒以上かけるのみ。表面のみ雑菌を消毒したいときなどにおすすめだ。

熱水消毒

熱水消毒は、80℃以上のお湯を10分間ほどさらす方法だ。熱水によって、結核菌や真金、ウイルスなどを不活性化または死滅できる。ノロウイルスの対策などで熱水消毒を行う場合は、温度を85℃以上にしよう。(※1)

煮沸消毒

煮沸消毒とは、100℃以上のお湯で5分以上煮ることで消毒できる方法のことだ。雑菌の多くは熱に弱い。そのため一定の時間煮沸することで、殺菌できると考えられる。
メリットとしては、薬剤や洗剤などの製品を使わないため、赤ちゃんが直接口にするものにも使用できることやコスパがいいところだろう。一方で、夏場には火を使うため暑い、出先などでは煮沸消毒ができないなどのデメリットもある。

2. 熱湯消毒と沸騰消毒のどっちが効果が高い?

熱湯
熱湯消毒と沸騰消毒の違いは分かったが、それではどっちが効果が高いのか、との疑問がわく。さらに深掘りしよう。

煮沸消毒のほうが効果が高い

熱湯消毒と沸騰消毒では、煮沸消毒のほうが効果が高い。理由は、熱湯消毒は同じ温度で全ての場所に熱湯をかけることができず、熱湯がからなかった部分は消毒ができないからだ。煮沸消毒は、鍋に入る大きさのものであれば、しっかりと除菌できる。

3. 煮沸消毒の正しいやり方

煮沸消毒
ここからは、煮沸消毒の正しいやり方について解説する。

素材別の煮沸消毒の手順

煮沸消毒は素材によって手順が異なる。ここでは3種類の方法をまとめた。
【ガラス製の場合】
ジャム瓶などガラス製を煮沸消毒するときは、まず鍋の底に布を敷いて常温の水を入れる。次に瓶を浸し、沸騰したら5分間容器を煮る。取り出すときはトングや菜箸を使い、布の上で乾燥させよう。
【プラスチック製の場合】
赤ちゃんのおしゃぶりといった、プラスチック製の場合は、鍋にお湯や水を入れ火にかけて沸騰させる。プラスチックが熱湯に耐えられる仕様なのかを確認したうえで、容器を入れ5分煮沸。そのあとはガラス製のときと同じで、トングや菜箸を使い布の上で乾燥をさせよう。その際、容器の中にホコリが入らないように、口を下にすることが大切だ。
【布製の場合】
布巾などの布製の場合、布巾が浸る程度の水と布巾を入れて煮沸。煮沸はかき混ぜながら5分行い、その後干すことでしっかりと除菌できる。より洗浄力を高めたいのであれば「粉石けん」や「重曹」を溶かし入れることや、干すときに天日干しで紫外線とのダブル除菌を行うとよいだろう。マイクロファイバーのような化学繊維やシルク、ウールの布巾は生地が傷んでしまうので、煮沸消毒はおすすめしない。

4. 煮沸消毒する際の注意点

瓶
沸騰消毒する際は、主に2つの注意点がある。詳しく確認しておこう。

耐熱温度を確認する

プラスチック製やガラス製の場合、お湯に入れると急激な温度変化によって破損や変形してしまう恐れがある。そのため、100℃以上の耐熱温度であることが前提だ。また、ポリカーボネート樹脂に熱湯をかけるのもNG。これらを確認してから沸騰消毒を行うようにしよう。

消毒後はしっかり乾燥させる

汚れが付いたままだと、せっかく煮沸消毒をしても効果が減少してしまう。煮沸消毒をする前に汚れを落としておき、乾燥させてから実行するようにしよう。

結論

長年疑問に思っていた方も多いだろう、熱湯消毒と沸騰消毒のどっちが効果が高いのか問題。沸騰消毒は全体を除菌できるため、熱湯消毒よりも効果が高いことが分かった。沸騰消毒は、100℃以上の耐熱性のある製品であることを確認してから行うようにしよう。
(参考文献)
ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省
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  • 更新日:

    2023年5月 5日

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