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小さい赤い虫の正体はタカラダニ!駆除方法や予防対策を解説

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2023年6月 2日

5月くらいになると、家の壁やベランダ、公園のコンクリートの階段に小さい赤い虫を見かけることがある。この虫、実はダニなのだ。ダニとはいっても、吸血タイプのダニではないので危害を加えることはない。それでも、集団で家の壁に集まっていると、気分のいいものではない。そこで今回は、この小さな赤い虫の生態と駆除する方法を紹介しよう。

  

1. 小さい赤い虫の正体は?

コンクリート
小さい赤い虫の正体はダニだ。このダニの生態を知れば、適切な駆除もできる。

小さい赤い虫はタカラダニ

5月頃になるとあらわれる小さい赤い虫は「タカラダニ」と呼ばれるダニの一種だ。日本では、北海道から沖縄まで全国で見られる。体長1~2.7mm程度と小さい虫だが、体色が赤くかなり目立つため、見かけたことがある方も多いのではないだろうか。
タカラダニは、イエダニやツメダニ、マダニのように吸血することはない。主食は、花粉や昆虫などで雑食性だ。

タカラダニの発生時期

タカラダニは、春先に卵から幼虫になり、5月くらいになると大人のダニになって、小さい赤い虫として私たちの目にとまるようになる。産卵すると死んでしまうので、小さい赤い虫が確認できるのは5月から7月くらいまでとなる。

タカラダニの発生場所

タカラダニがよく発生する場所は、コンクリートやブロック塀だ。一般的にダニは湿気のあるところを好むが、タカラダニは日当たりのいい乾燥した場所でも好んで生息している。タカラダニの好物は、花粉や小さな昆虫だ。コンクリートには、小さな穴が無数に空いており、ここに花粉が付着しやすい。この花粉を目当てにタカラダニが集まってくるのだ。また、身を隠すため、日当たりが悪く苔が生えやすいコンクリートにもタカラダニは発生する。

2. 小さい赤い虫は人体に被害がある?

寝具掃除
小さい赤い虫であるタカラダニは、ダニという名前や見た目から危険な虫のようなイメージがある。人体に被害はあるのだろうか。

健康被害はほぼない

タカラダニは、見た目は不快だが、刺されるなどの健康被害は報告されていない。そのため、タカラダニを見かけても、極端に危険視する必要はない。人だけでなく、ペットへの健康被害もないようだ。

潰すと赤い色が付着する

注意しなければならないのが、うっかり潰してしまったときだ。小さい赤い虫は、体液も赤い。そのため、衣類や寝具に付いたタカラダニを知らずに潰してしまうと、赤いシミとなって取れなくなる可能性がある。また、赤い体液が皮膚に付着し、そのまま放置するとアレルギー反応があらわれることもあるようだ。体液が付着したら、すぐに水で洗い流そう。

3. 屋外にいる小さい赤い虫の駆除方法

ホースから出る水
屋外に小さい赤い虫を見つけたら、どのように駆除したらいいのだろう。

水で流してしまう

タカラダニは体長が1~2.7mmととても小さいため、ある程度の水圧で流されてしまう。自宅の庭やコンクリート塀などに大量発生してしまった場合には、ホースを使って洗い流すのが一番簡単な方法だ。

殺虫剤を使う

水で洗い流せない場所、あるいは根本的に駆除・予防したい場合には、殺虫剤を使おう。殺虫剤はダニ専用のスプレーか、不快害虫用のスプレーを使うといい。ただしタカラダニは小さい虫なので、間近でスプレーすると風圧で飛び散ってしまう。30cm以上離れた場所から吹きかけるようにしよう。また、殺虫剤を使ったあとで、死骸を踏みつぶしてしまうことがある。赤い体液が付着してしまうので、必ず掃除機で吸い取るか、水で流すようにしてほしい。

中性洗剤スプレーをかける

殺虫剤を使いたくない方もいるだろう。その場合は、台所用中性洗剤を使ってみよう。水に少量の台所用中性洗剤を入れたものをスプレーするだけで、タカラダニは動かなくなる。すかさず掃除機で吸い取るか、水で流してしまおう。

4. 部屋にいる小さい赤い虫の駆除方法

掃除機
タカラダニは部屋に侵入することがある。この小さい赤い虫を駆除する際には、とにかく赤い体液に注意することだ。

掃除機をかけて吸う

タカラダニは、安易に潰すと赤い体液が飛び散って、部屋のジュータンなどについてしまう可能性がある。潰さずに駆除することが大切だ。その点、掃除機で吸い取ってしまえば、赤い体液が飛び散る心配がない。駆除したあとも、紙パックごと簡単に後始末ができる。

粘着テープで捕獲する

タカラダニを室内で見つけたら、粘着テープで捕獲するのもひとつの手段だ。粘着テープを使う場合には、できるだけ強く押し付けないように注意しよう。強く押し付けてしまうと赤い体液が飛び散ってしまう可能性がある。とくに衣類などに付いたタカラダニは、潰さないように注意しながら捕獲してほしい。捕獲後は粘着テープを剥がして、燃えるゴミとして捨ててしまおう。

5. 小さい赤い虫を予防する方法

布団たたき
できれば、小さい赤い虫は見たくはないものだ。普段から予防しておけば安心だ。

コンクリートを水で洗う

エサである花粉が多く付着しているコンクリートを水で洗って、エサ場を作らないことだ。また、コンクリートの亀裂などに卵が産みつけられていることも多い。高圧洗浄機などを使って、隙間の卵を洗い流してしまうことで、翌年の発生を抑えることができる。

防水材を塗る

毎年、タカラダニの大量発生に悩んでいるなら、思い切って家の壁に防水材を塗ってみてはいかがだろうか。業者に依頼することになるが、やってみる価値はありそうだ。

洗濯物や布団を取り入れる際はよくはらう

タカラダニの成虫が活発に動き回るのは、5~7月にかけてだ。この期間は、洗濯物や布団を取り入れる前によく払って、部屋にタカラダニをできるだけ入れないようにしよう。

忌避剤を使う

タカラダニが嫌がる忌避剤を使うのもおすすめだ。ベランダのサッシなどに散布しておくと、室内への侵入を防ぐことができる。ペットや小さな子どもがいて、殺虫剤は心配だという方には「ハッカ油」がおすすめだ。忌避剤としてだけでなく、消臭効果もある。

結論

体長1~2.7mmの小さい赤い虫の正体は、タカラダニだ。5~7月にコンクリート塀などによく見られる。刺すなどの健康被害はないが、安易に潰すと赤い体液が飛び散って、衣類を汚すこともあるため注意してほしい。潰さずに駆除するためには、水で洗い流す、殺虫剤を使う、掃除機や粘着テープで駆除するなどの方法を試してみよう。
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  • 更新日:

    2023年6月 2日

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