車の交通ルールを再確認！基本事項や意外と知らない決まりを解説

1. 車の基本的な交通ルール

まずは車の基本的な交通ルールを解説する。ルールを守って安全に運転するために、正しい知識をチェックしておこう。

【法定速度を超えたスピードを出さない】

法定速度を超えたスピードで運転するのは「速度超過違反」だ。道路標識や道路標示で指定された最高速度を守って運転する義務がある。道路標識や道路標示がない場合は、車の法定最高速度である60km/hを超えると速度超過違反だ。

スピードが速くなるほど衝突時の被害が大きくなるため、超加速度に応じて罰則は厳しくなる。道路標識や道路標示、法定最高速度を遵守するのが交通ルールの基本だ。なお、危険が予測される場所では、安全に走行できるまで減速して通行してほしい。

【車間距離を十分にとる】

道路交通法には「追突をさけられる距離を保つこと」という記載がある。前の車が急ブレーキを踏んだとき追突しないように、適度な距離を保ってほしい。速度が高いほど必要な車間距離は長くなる。

適切な車間距離は「速度の二乗÷100」で計算することが可能だ。基準となる地点を決め、前の車が通過してから自分の車が通過するまでの時間を数える方法もある。一般道なら2秒以上、高速道路は3秒以上を目安にしよう。

【ながら運転をしない】

別のことをしながら運転をする「ながら運転」は交通ルール違反だ。運転しながらスマートフォンやカーナビゲーションの操作をすると、罰則の対象になる。

信号待ちなど停止中であれば罰則にはならないが、周囲の状況を的確に把握するのが難しくなるので注意してほしい。スマートフォンの電源を切ったり、ドライブモードに設定したりしておけば、運転に集中できるだろう。

意外と知らない車の交通ルールを紹介しよう。基本の交通ルールとあわせて覚えておくと安心だ。

道路交通法では、ブレーキやその他の装置の確実な操作が求められる。サンダルやヒール、下駄、スリッパでは、ペダルの操作を誤りやすい。履き物に関して明確な交通ルールを定めている自治体もあるので、運転しやすい靴で運転しよう。

一般道路で前の車線変更して追い越す場合は「右側から」だ。前の車が右折するために道路の中央を通行している場合は、「左側」を通行しよう。

また、高速道路では前の車を追い越すための「追い越し車線」が一番右側にある。追い越しのための車線なので、走行車線と同じように長距離走行するのは交通ルール違反だ。

運転席や助手席はもちろん、後部座席でもシートベルトを着用する義務がある。事故による二次被害を防ぐためにも、シートベルトの着用を徹底しよう。

運転席や助手席でシートベルトをしないと違反点数1点だ。後部座席のシートベルトをしなかった場合、一般道では口頭注意だけだが高速道路で違反点数1点が科される。

信号機のない横断歩道を人が渡ろうとしている場合、車は一時停止するのが正しい交通ルールだ。横断しようとする歩行者や自転車がいたら、直前で停止できる速度で走行しよう。

「スクールゾーン」とは、交通事故から子どもを守るために設定された交通安全対策の重点地域のことを指す。小学校を中心に半径500m程度の通学路が対象だ。

時間指定の車両通行禁止、一方通行、速度規制など規制が適用されるケースがある。スクールゾーンであることを示す道路標示や、規制を示す交通標識を確認したうえで慎重に運転しよう。

交通ルールは車を安全に運転するための基本だ。習慣として身につけておくことが、自分や家族の命を守ることにつながる。まずは法定速度や車間距離、ながら運転についてチェックしよう。履き物や後部座席でのシートベルトなど、意外な交通ルールもあわせて確認しておくと安心だ。