目次
1. スマホのバッテリーの寿命は何年?

スマホのバッテリーにはリチウムイオン電池が使われている。リチウムイオン電池は消耗品のため、使っていくうちに劣化して長持ちしにくくなっていく。
リチウムイオン電池の寿命は約2年
一般的に、リチウムイオン電池の寿命は約2年とされている。リチウムイオン電池は充電・放電を繰り返すと劣化が進み、500回ほどの充放電で劣化しやすい。この状態のリチウムイオン電池は、新品のときに比べて充電容量が5~7割ほどになるといわれる。毎日のように充放電を繰り返すと1年半ほどで500回に達し、約2年で寿命を迎えると覚えておこう。
2. スマホのバッテリーの寿命を縮める使い方

スマホの使い方によっては、バッテリーの劣化を早めてしまう場合がある。バッテリーの寿命を縮める主な使い方を2つ紹介するので、スマホを長持ちさせたいならチェックしよう。
充電しながらスマホを使っている
充電中にスマホを操作すると熱暴走が起きやすい。熱暴走とはスマホの本体が突然熱くなり、動作が遅くなったりフリーズしたりする現象を指す。熱暴走はバッテリーに余計な負担をかけるため、寿命を縮めやすくなる。
0%の状態から100%まで充電する
バッテリーの残量が0%の状態から100%まで充電するのも、スマホの寿命を縮めやすい。一時期「バッテリーは0%になってから充電するべき」といわれたこともあるが、その方法では逆にバッテリーに負荷がかかってしまう。バッテリーの残量がなくなる前に充電するのがおすすめだ。
3. スマホのバッテリーの寿命を延ばす方法

リチウムイオン電池は約2年が寿命だと紹介したが、2年おきにバッテリーやスマホ本体を買い替えるのは大変な人も多いだろう。スマホのバッテリーをできるだけ長く使いたいなら、次の方法で寿命を延ばそう。
正しい使い方をすることが大切
【充電回数をなるべく減らす 】
前述したように、スマホのバッテリーは充放電が多いと劣化しやすくなる。寿命を延ばすには、充電回数をできる限り減らすことが肝心だ。バッテリーを余計に消費しないよう、不要な通信やバックグラウンドで動くアプリはオフにするとよい。
【100%の状態で充電しない 】
スマホがフル充電されているのに、充電し続けるのも避けよう。スマホが100%の状態が続くことは「過充電」と呼ばれる。過充電ではバッテリーに負荷がかかるため、寿命が短くなりやすい。充電が終わったら早めに充電ケーブルを抜くよう気をつけたい。
【0%の状態で放置しない 】
スマホの充電が0%の状態が続くのもバッテリーにとってよくない。この状態は「過放電」といい、バッテリーに負荷がかかりやすい。バッテリーの残量が20%程度になったら充電するか、外出先で充電ケーブルが使えない場合はモバイルバッテリーを活用しよう。
【充電中はスマホを触らない 】
充電中にスマホを操作すると熱暴走によりバッテリーが劣化しやすくなるので、スマホを触らないでおこう。充電中はついゲームをしたり動画を見たりしたくなるが、どうしても必要な場合以外は控えたい。
【スマホを適切な環境で使用する 】
スマホのバッテリーは高温や低温に弱い。暑い場所や寒い場所に置きっぱなしにするのは避けよう。夏に車内や炎天下の屋外に放置する、冬の屋外に置くなどの行為はNGだ。
4. スマホのバッテリーの寿命が近づいた場合は?

スマホのバッテリーが長持ちしにくくなってきたら、寿命のサインといえる。寿命が近づいた場合は新しいスマホに買い替えてもよいが、出費を抑えたいなら新しいバッテリーに交換する選択肢もある。
新しいバッテリーに交換する
バッテリーの交換はキャリアやメーカーの店舗で行ってもらえる。なかにはバッテリーを取り外せる機種もあり、その場合オンラインショップで購入したバッテリーに自分で交換できる。
バッテリー交換にかかる費用はiPhoneとAndroidで異なる。iPhoneの場合、目安は6,000~8,000円ほどだろう。Androidは5,000~1万円程度が相場だ。自分で交換する場合、1,500円ほどで済むケースもある。
結論
スマホのバッテリーの寿命は約2年が目安だが、使い方に気をつければ長持ちさせることも可能だ。劣化を防ぐには充電中の使用や過充電・過放電を控え、充電回数をできるだけ減らそう。バッテリーが寿命を迎えたら交換も視野に入れ、お使いの端末での交換方法をチェックしてほしい。