目次
1. 記憶力が悪い人の特徴とは?

そもそも、記憶力が悪い人は記憶力に優れている人と何が違うのだろうか。ここでは記憶力が悪い人に共通しがちな特徴を紹介する。当てはまるかチェックしてみよう。
記憶力が悪い人の共通点
【興味を抱かず関心がない 】
記憶力に乏しい人は、記憶しようとする対象への興味が少ない傾向にある。対象に関心がないため、情報のみを覚えようとしても記憶が定着しにくく、すぐに忘れてしまいやすい。たとえば歴史の年号を暗記する際、記憶が苦手な人は年号だけを覚えようとするが、出来事の背景や経緯まで興味を持つと覚えやすくなるのと同じだ。
【同じ失敗を繰り返す 】
記憶力が悪い人は同じ失敗を繰り返しやすい。一度失敗した際に「なぜ失敗したのか」を見直して原因を追究すると、失敗は防ぎやすくなる。しかし失敗したときに覚え方を変えないままでは、また同じ失敗を繰り返してしまうだろう。
【物覚えが悪いと諦めている 】
「自分は物覚えが悪いからどうせ覚えられない」と諦めている人も、記憶力がよくならない。多くの研究では人間の学習能力は先天的なものではなく、後天的に形成されると判明している。つまり記憶力は工夫次第で改善できるということだ。諦めずにできることからコツコツ取り組んでいこう。
【ストレスを感じやすい 】
ストレスを感じやすい人は記憶力が低くなりやすい。記憶するには集中力が必要だが、ストレスを感じていると注意散漫になりやすく集中しにくい。ストレスを感じている状態で記憶しようとするのではなく、まずストレスから取り除いたほうがよいだろう。
【何事も他人任せにする】
「自分で頑張ろう」という思いが薄く他人任せにしがちな人は、記憶することが苦手になりやすい。仕事の局面でも「周りが何とかしてくれる」と思っていると、そもそも覚えたり学んだりする能力が育ちにくい。
2. 記憶力が悪い人が日常生活ですべきこと

記憶力が悪いと、仕事をはじめ私生活にも支障が出る。記憶力が悪いと感じているなら、日常生活のさまざまな場面を工夫して乗り切ってはいかがだろうか。
記憶力のなさをカバーする方法
【メモする習慣をつける】
忘れっぽい人は、日頃からメモする習慣をつけるようにしよう。重要な出来事、仕事の手順、会った人の名前などをメモに残せば、忘れたときに見返して思い出せる。スマホのメモ機能を活用したり、メモ帳とペンを持ち歩いたりして習慣を身につけたい。
【録音機能を活用する】
重要な打ち合わせなどの際は、録音機能を活用するのがおすすめだ。録音データさえあれば忘れても聞き返して思い出せるうえ、自分で声に出せば言葉が記憶に残りやすくなる。スマホの録音機能を使うか、ボイスレコーダーを携帯するのもよいだろう。
【周囲の協力を得る 】
自分の記憶力が低くて心配なら、周りの人に相談して協力してもらうとよい。物覚えが悪いことをあらかじめ周囲に伝えておけば、自分が忘れても周りにカバーしてもらいやすい。重要な物事は周りに伝える、忘れたことは人に聞くなどの方法で乗り切っていこう。
3. 記憶力が悪い人が物覚えをよくする方法

前述の通り、記憶力は改善できるといわれている。何とかして記憶力をよくしたい人は、次の方法で記憶を定着させやすくしよう。即効性のある方法ではないが、コツコツ行うことで徐々に物覚えがよくなっていくだろう。
記憶を定着させるコツ
【何度もチェックする 】
記憶を定着させるポイントは何度も繰り返しチェックすることだ。覚えたいことは、頭に入ったらすぐに繰り返して確かめよう。メモを何度も読んだり、声に出したり、作業を実際に行ったりして反復すると記憶に残りやすくなる。
【クラシックを聞く 】
意外に思えるかもしれないが、クラシックを聞くことも脳によい影響を与えるとされる。クラシック音楽が発する周波は、脳をα波状態にしやすい。脳がα波状態になるとリラックスしやすく、脳が活性化する。物覚えに自信がない人は日頃からクラシックを聞くのも一手だ。
【アウトプットする 】
覚えたことをアウトプットすると、記憶が定着しやすくなる。たとえば覚えた内容を人に教えようとすると、記憶を整理して説明できるようにならなくてはいけない。教えることで、自分の中でさらに理解が深まるのも利点だ。
【意識して指先を使う 】
指には神経が多く、動かすことで脳に刺激を与えやすい。そのため脳を活性化するには、意識して指先を使うことがおすすめだ。楽器を演奏する、キーボードを打つなどの作業で指先をよく動かそう。
4. 記憶力が悪い人への対処法

部下や同僚といった、関わりのある人の記憶力が悪いと感じていながら、どう対処すべきかわからない人もいるのではないか。覚えられないことに腹を立てても状況は変わらないので、記憶力が悪い人への対処法を工夫するとよい。次の3点を意識して接してみよう。
覚えやすいことだけを教える
人は初めて聞く内容には難しさを感じやすく、一度に覚えられる量にも限界がある。そのため最初からいろいろと教えるのではなく、覚えやすいことだけをかいつまんで教えるとよい。簡単なことを覚えたら次のステップに進むなど、段階を踏んで丁寧に教えていこう。
慣れるまで待ってあげる
記憶力が悪いのにはさまざまな原因があるが、新しい環境にストレスを感じていて記憶できない場合もある。この場合、仕事内容や人間関係に慣れれば、徐々に記憶力がよくなりやすい。新しい環境が原因の場合は、慣れるまで待つのもひとつの手だ。
記憶力がないことを自覚させる
記憶力が悪くても、そのことを自覚できていない人もいる。指摘するのは気が引けるかもしれないが、今後の成長を目指すなら、まずは相手に記憶力がないことを自覚させたほうが改善しやすいだろう。「記憶力が悪いので改善して」と言うのではなく、どう努力すればよいか具体的に示して「一緒に頑張ろう」と協力的な姿勢を見せるのが肝心だ。
結論
記憶力が悪い人には、覚えようとしていることに関心がない、物覚えが悪いと諦めている、ストレスを感じやすいといった傾向がある。自分の記憶力が悪いと感じているなら、メモや録音する習慣をつけたり、周囲に協力してもらったりしてカバーしよう。繰り返しのチェックやアウトプットも重要なので、意識して記憶力を鍛えたい。