目次
- 1. お風呂の残り湯を使って洗濯するメリット
- 2. お風呂の残り湯を使って洗濯するデメリット
- 3. お風呂の残り湯で洗濯をする際のポイントおよび注意点
- 4. 残り湯を使った洗濯のメリット・デメリットを覚えておこう
- 水道代の節約
- 汚れが落ちやすくなる
- 洗剤がよく溶けて、洗浄力も上がる
- 雑菌が含まれている
- 色移りする
1. お風呂の残り湯を使って洗濯するメリット

では、洗濯にお風呂の残り湯を使うとどんなメリットがあるのか具体的に説明していこう。
節水のほかに温度次第で汚れが落ちやすくなるメリットがある
お風呂の水は、一般的に200L前後使用するといわれている。そのまま捨ててしまうのはもったいない。残り湯の一部を洗濯に使うだけで、1回の洗濯で約50Lの水道代節約になるといわれている。
洗濯物に多く付着している汚れの1つは皮脂汚れだ。さらに、食べこぼしなどでついてしまった油汚れもあるだろう。これらを落とすには、冷たい水より温かいお湯のほうが適している。
また、残り湯なら水を使用したときよりも粉末洗剤などの洗剤の溶けがよくなり、洗剤残りを防ぐことができる。洗剤に含まれる酵素の働きも活発になるため、水で洗ったときより洗浄力が向上するのだ。
2. お風呂の残り湯を使って洗濯するデメリット

お風呂の残り湯での洗濯は、節水になったり、汚れがよく落ちたりとメリットが多いが、活用の仕方によっては使用をやめたほうがいい場合がある。ここではお風呂の残り湯を洗濯に使うデメリットを解説していこう。
雑菌、ニオイ、色移りなどのリスクやデメリットがある
お風呂の残り湯には、入浴の際に出た垢や皮脂、ホコリなどが含まれている。垢や皮脂などは、もともと身体についているもののため、そこまで心配はいらないだろう。しかし、残り湯の中には目には見えない雑菌も含まれており、時間が経てば経つほどその雑菌は増殖していく。それが服やタオルに残ると雑菌がニオイの原因となるため、お風呂の残り湯を使用するタイミングには注意してほしい。
お湯を使うことで洗浄力が高まる一方で、デニムや色の濃い衣服の色が落ちてほかの衣服に移ってしまうことがある。入浴剤を使用した場合も同様に、入浴剤により洗濯物に色が移ってしまうこともあるため、気をつけてほしい。
3. お風呂の残り湯で洗濯をする際のポイントおよび注意点

ここからは、お風呂の残り湯を洗濯に使用する際のポイントを解説していく。デメリットを解消するために注意点もよく確認してほしい。
残り湯を使用するのは「洗い」のみにしておく
洗濯にお風呂の残り湯を使う場合は、洗いのみに使用し、すすぎに使用することはやめたほうがいい。洗濯洗剤には、汚れやニオイを衣服などに付着させない機能が備わっているものが多いが、すすぎのときに使う柔軟剤には菌の増殖を防ぐ機能がないものもある。そのため衣服に菌が残ってしまいニオイの原因につながるため、すすぎのときは水道水を使ったほうが清潔を保てる。最初の洗いの注水時だけ残り湯を使用し、洗い途中の継ぎ足し水以降、水道水を使用すると清潔でニオイも気にならないだろう。
入浴剤を入れたときはパッケージの注意書きを確認する
市販されている入浴剤の中には、洗濯に向かないものもある。洗濯に向かない入浴剤を使用した残り湯は衣服に色が移る可能性があるだけでなく、洗濯機を故障させる原因にもなる。そのため、入浴剤の説明書きをよく確認してから、洗濯に再利用してほしい。
お風呂のお湯をなるべく汚さないようにする
お風呂のお湯の雑菌を防ぐためには、お風呂のお湯をなるべく汚さないようにすることが効果的だ。湯船につかる前に身体を洗ったり、入浴中にタオルを湯船につけたりしないようにするといいだろう。浮いているゴミなどもなるべく取り除いておこう。
その日のうちに洗濯に使う
前述したようにお風呂の残り湯は、時間が経つほど菌が増殖していく。また、残り湯が温かいほど洗浄力は高くなるため、洗濯にお風呂の残り湯を使用する場合は、その日のうちに活用してほしい。難しい場合は、お風呂のふたを閉め、なるべく温かくキレイな状態で使用できるようにするといいだろう。
4. 残り湯を使った洗濯のメリット・デメリットを覚えておこう

残り湯を使った洗濯には、節水と洗浄力を高めるというメリットがある。だが、菌が増殖するとニオイが気になったり、色移りがあったりとデメリットもある。しかしこのデメリットは、注意点を意識することで解決できるものばかりだ。メリット・デメリットはもちろんのこと、注意点も忘れずに覚えておこう。
結論
今回は、お風呂の残り湯を使った洗濯のメリット・デメリットと注意点を解説した。光熱費が高騰しているいま、この記事を参考にお風呂の残り湯を使って洗濯し、洗浄力を高めながら効率的に節水に努めてはいかがだろう。