目次
1. フライパンは何ごみに分別される?正しい捨て方とは?

フライパンの捨て方をチェックするには、まず分別ルールを確認する必要がある。知っておきたい分別の基礎知識をまとめた。
自治体によって分別が異なる
自治体で「不燃ごみ」として収集をしていることもあれば、拠点回収やリサイクルステーションでの資源回収を実施し、フライパンを「資源ごみ」として扱っている所もある。また、重要な基準とされるのが一辺の長さだ。
一辺の長さが30cmを超えるフライパンの場合、粗大ごみとして処分するケースは多い。その場合は申し込みとごみ処理券の購入が必要になる。ただし、詳しい分別や捨て方は自治体によって異なるので注意しよう。
一辺の長さが30cmを超えるフライパンの場合、粗大ごみとして処分するケースは多い。その場合は申し込みとごみ処理券の購入が必要になる。ただし、詳しい分別や捨て方は自治体によって異なるので注意しよう。
正しい捨て方はお住まいの自治体のホームページでチェック
フライパンの正しい捨て方は、お住まいの自治体のホームページで確認してほしい。分別方法はもちろん、細かいルールなどもチェックできる。記載がなかったり大きさなどで判断が難しかったりする場合は、電話で問い合わせてみよう。
2. 自治体別にフライパンの正しい捨て方を紹介

フライパンの捨て方を主な自治体別に紹介しよう。ただし、以下の情報はすべて2021年5月の執筆時点のものだ。最新情報については、必ずお住まいの自治体のホームページで確認してほしい。
札幌市
札幌市ではフライパンは「燃やせないごみ」に分別される。指定のごみ袋に入れて収集日にごみステーションに出そう。また、「小物金属類の無料回収」に出す捨て方もある。集団資源回収で出すか、地区リサイクルセンターに持ち込もう。
仙台市
仙台市ではフライパンを「缶・びん」に分別。汚れを落としてから収集日にもっていくだけだ。ただし、一辺が30cm以上の場合は、「粗大ごみ」として捨てる必要がある。
板橋区
フライパンの捨て方は「不燃ごみ」だ。透明・半透明のごみ袋に入れてから収集日に出す。一方で柄を除いた部分が30cmを超えた場合は、「粗大ごみ」として処分しよう。
大田区
フライパンは「不燃ごみ」に分別される。中身が見える袋に入れてから集積所に出そう。30cm以上の場合は「粗大ごみ」として捨ててほしい。
品川区
中身が見える袋に入れて「陶器・ガラス・金属ごみ」として処分する。1辺が30cmを超えると「粗大ごみ」になるので、あらかじめ測っておこう。
新宿区
「金属・陶器・ガラスごみ」としで捨てるのが正しい捨て方だ。ポリ袋に入れて集積所に出す。
世田谷区
世田谷区ではフライパンを「不燃ごみ」として処分する。柄の部分を除き、最も長い辺の長さが30cm以上の場合は、「粗大ごみ」だ。
川崎市
「小物金属」に分類するのが正しい捨て方だ。袋などに入れずそのまま資源物集積所に出す。ただし、柄・取っ手を除いて最長辺が30cm以上だと「粗大ごみ」になる。
横浜市
フライパンは「小さな金属類」に分別。袋には入れずに集積場所に出す。取っ手を除いて30cm以上なら「粗大ごみ」として処分してほしい。
名古屋市
名古屋市ではフライパンの分別は「不燃ごみ」だ。戸建ての場合は自宅の前に、マンションやアパートは決められた場所に出す。30cm角を超えると「粗大ごみ」になるので注意しよう。また、「リサイクルステーション」を利用して処分する捨て方もある。
京都市
フライパンは「小型金属類」として分別する。透明な袋に入れて「金属」と書いた紙を貼るか、袋に直接書いて収集場所に捨てよう。
大阪市
「資源ごみ」として分類するのが正しい捨て方だ。中身が見える袋に入れて収集日に出す。ただし、柄の部分を除いて、最大の辺が30cmを超えたときは「粗大ごみ」として処分する。
北九州市
「小物金属」として分別。ホームセンターや市民センターに設置された、回収ボックスに入れよう。取っ手の長さを除いて、30cm以上あれば「家庭ごみ」になる。指定袋に入れて家庭ごみステーションに捨ててほしい。
3. フライパンの処分を不用品回収業者に依頼するときの注意点

フライパンを処分する場合、不用品回収業者に依頼する方法もある。ただし、この捨て方には注意点があるので、あらかじめチェックしておこう。
不用品回収業者に頼める?
不用品回収業者に依頼すれば、フライパンを家まで引き取りにきてもらえる。費用はかかるが、大量のごみ処分に向いているため、他のごみを一緒に処分したいときに便利な捨て方だ。ただし気をつけなければならないこともあるので、注意点を確認しておこう。
無許可の違法業者には依頼しないこと
不用品回収業者には無許可の違法業者が存在する。フライパンなどご家庭から排出されるごみは「一般廃棄物」に分類されており、自治体の「一般廃棄物処理業許可」、もしくは委託がないと回収できない。
「産業廃棄物処理業許可」や「古物商の許可」では回収できないため注意が必要だ。無許可の業者を利用すると不法投棄などのトラブルにつながる。正しい捨て方をするために許可を受けた業者に依頼しよう(※1)。
「産業廃棄物処理業許可」や「古物商の許可」では回収できないため注意が必要だ。無許可の業者を利用すると不法投棄などのトラブルにつながる。正しい捨て方をするために許可を受けた業者に依頼しよう(※1)。
4. フライパンの「捨てどき」は?

フライパンが劣化すると調理にも支障が出るだろう。捨て方の基礎知識として、「捨てどき」を判断するポイントを説明する。
コーティングが剥がれ始めた
コーティング加工がされたフライパンの場合、剥がれ始めたときが交換のタイミングだ。塗装が剥がれれば料理に入ってしまう可能性も。フライパンに料理がくっつくようになったら、正しい捨て方での処分を考えよう。
こびりつきや焦げつきがひどくなった
フライパンのこびりつきや焦げつぎがひどくなると、落とすのが難しくなる。無理にこすって落とそうとすれば、コーティングや塗装が剥がれてしまうだろう。こびりつきや焦げつきを放置すると、料理に熱が伝わらなくなるので早めに交換してほしい。
持ち手がグラつくようになった
持ち手がグラつくようになったフライパンを、使い続けるのは危険だ。調理中に取れてしまうと火傷や事故にもつながる。ネジを締めれば直ることがあるが、それでもグラついたままなら正しい捨て方で処分しよう。
5. 卵焼き器(エッグパン)の捨て方は?フライパンと同じ?

卵焼き器(エッグパン)の捨て方も、フライパンと一緒に確認しておきたい。基本的な分別方法を解説する。
自治体によって異なる可能性がある
卵焼きを作るために重宝する卵焼き器のごみ出し区分は、フライパンの一種として「不燃ごみ」や「小型金属」とする自治体が多い。基本的には卵焼き器の捨て方はフライパンとほぼ同じと考えてよいだろう。卵焼き器は長辺が16㎝~20㎝前後と比較的小さなものが多く、取っ手を含めても30㎝~35㎝程度である。
ただし、自治体によってルールは異なる。フライパンと同じように30cmを超えると粗大ごみに分類されることもあるため、必ずホームページで捨て方を確認してほしい。
ただし、自治体によってルールは異なる。フライパンと同じように30cmを超えると粗大ごみに分類されることもあるため、必ずホームページで捨て方を確認してほしい。
6. フライパンは自治体のルールに沿って正しく処分しよう

フライパンの捨て方は自治体のルールに従おう。自治体によって分別方法は異なるため、公式ホームページでチェックしておくことが重要だ。サイズで捨て方が異なるケースもあるので、こちらも併せてチェックしておこう。
フライパンの他に捨てるものがあるなら、不用品回収業者に依頼する方法もある。ただし、違法業者もあるので、必ず「一般廃棄物処理業許可」があるかを確認しておこう。トラブルを避けるための下調べが必要だ。
フライパンの他に捨てるものがあるなら、不用品回収業者に依頼する方法もある。ただし、違法業者もあるので、必ず「一般廃棄物処理業許可」があるかを確認しておこう。トラブルを避けるための下調べが必要だ。
結論
フライパンの捨て方は、自治体のホームページで確認できる。サイズによって分別が変わることもあるので、ルールをチェックしておこう。フライパンは使用していると劣化するため、捨てどきを見極めることが重要だ。コーティングが剥がれたり取っ手がグラついたりしたら、正しい捨て方で処分してほしい。