1. 自宅で絨毯にやってはいけない3つの間違い

それでは、自宅の絨毯を汚してしまったときのやってはいけない3つの間違いを一つひとつ紹介していく。
あわててこすってはいけない
自宅の絨毯に飲み物をこぼしたとき、あわててこすってはいけない。こすることによって汚れを定着させてしまう恐れがあるからだ。
あわてて洗剤を使ってはいけない
あせって洗剤を使ってはいけない。コップやお皿ならシンクで洗剤を洗い流せるが、絨毯に残った洗剤成分は、自宅では簡単に洗い流せない。そして洗剤が絨毯に残ったままになっているとしみの原因になってしまう。
消臭剤に頼ってはいけない
市販の消臭剤のほとんどは、酸性のニオイはアルカリ性の成分で中和し、アルカリ性のニオイは酸性で中和することで、ニオイを消すようになっている。同時にバラやミントの香りをつけることで、中和しきれないニオイを感じさせないようにしている。しかし消臭剤とは読んで字のごとく、臭いを一時的に消すためのもので決して汚れを取るわけではない。
2. ペットが汚した絨毯をクリーニングする方法

ペットを飼っていれば一度や二度は絨毯の上でおしっこやウンチをされた経験があるだろう。是非以下の3つの方法で対処してほしい。
吸わせる
おしっこシートがあればそれでできる限り吸わせてしまい、なければタオルを使ってできるだけ吸わせる。安いもので構わないので、おしっこシートを常備しておくとよいだろう。
たたき出す
可能な限りおしっこを吸わせたら、次は水をかたく絞ったタオルでたたき出す方法だ。できれば白いタオルを使って汚れをタオルに移すようにすれば絨毯にどれだけ汚れが残っているかを確かめながら作業ができる。水を使って汚れをたたき出すというのは費用が安いだけでなく実は非常に効果的な方法なのだ。
乾くまで待つ
ここであせって高温のスチームやアイロンをかけたり、絨毯が乾いていないのに消臭剤をかけたりしてはいけない。もしおしっこの成分が残っているときに高温のスチームをかけるなら色が染まってしまう恐れがある。タオルでたたいて汚れを吸い取り、絨毯が乾くのを待つ。
3. 自宅で簡単に絨毯をきれいにする方法

続いては子どもが自宅で絨毯を汚してしまった場合のクリーニング方法だ。おしっこや絨毯の上で吐いてしまったなどの場合、原則や手順は上記と同様だが、いくつか役立つ情報、また注意すべき情報を紹介しておく。
絨毯に血液がついてしまった場合
子どもは急に鼻血を出したり、転んで出血したりすることがある。ここで熱いお湯で絞った雑巾を使ってはいけない。なぜなら血液の主成分はタンパク質であり、一般に熱によって変化し固まって繊維に付いてしまうからだ。血液の汚れは水で絞ったタオルを使ってたたき出すのが賢明だ。
絨毯の上で吐いてしまった場合
汚物や嘔吐物にはウィルスが含まれているおそれがあるので必ず手袋を着用するようにしよう。汚物や嘔吐物が飛び散るおそれがあるときは、さらにマスク、プラスチックエプロンを着用するようにし、自宅での二次感染を予防する。
嘔吐物を新聞紙やキッチンペーパーなどで拭き取った後、絨毯の下にタオルを置く。
水100mlに対して小さじ1杯の重曹をまぜ、重曹水を作る。重曹水は100均などで手に入る、スプレーボトルに入れておくと使いやすいのでおすすめだ。汚れた場所に重曹水を吹きかけて、上から固く絞ったタオルで叩くように拭いていけばOK。
もし、これでもにおいが気になるようであれば、重曹の粉をそのまま絨毯に振りかけ、30分ほど放置したら掃除機で吸ってみると、幾分においも気にならなくなるハズだ。
嘔吐物を新聞紙やキッチンペーパーなどで拭き取った後、絨毯の下にタオルを置く。
水100mlに対して小さじ1杯の重曹をまぜ、重曹水を作る。重曹水は100均などで手に入る、スプレーボトルに入れておくと使いやすいのでおすすめだ。汚れた場所に重曹水を吹きかけて、上から固く絞ったタオルで叩くように拭いていけばOK。
もし、これでもにおいが気になるようであれば、重曹の粉をそのまま絨毯に振りかけ、30分ほど放置したら掃除機で吸ってみると、幾分においも気にならなくなるハズだ。
飲み物を絨毯にこぼしてしまった場合
コーヒー、紅茶、ワインなどを絨毯にこぼしてしまった場合も、吸わせる、たたき出す、乾くまで待つ、の3段階が基本だ。ここは食器用洗剤の出番では?と思うかもしれない。しかし市販の食器用洗剤のほとんどに含まれている界面活性剤は、コーヒーや紅茶の汚れを落としやすくすることはない。自宅での絨毯の掃除には決して汚れを放置せず、できる限り吸わせてたたき出すのがやはり効果的なのだ。
絨毯に再汚染をつくらないための方法
再汚染とは絨毯などに残った洗剤成分が新たな汚れを呼び込むことだ。
洗剤を使うことで一時的に汚れが取れたように見えても洗剤が取り切れていないことによってシミができてしまうなら非常に残念だ。
今回ここでご紹介した自宅の絨毯クリーニングの方法は基本的に水とタオルを使う非常にシンプルな方法だが、効果的に汚れを落とすと同時に再汚染をつくらないためのよりよい方法でもあることをぜひ覚えておいてほしい。
洗剤を使うことで一時的に汚れが取れたように見えても洗剤が取り切れていないことによってシミができてしまうなら非常に残念だ。
今回ここでご紹介した自宅の絨毯クリーニングの方法は基本的に水とタオルを使う非常にシンプルな方法だが、効果的に汚れを落とすと同時に再汚染をつくらないためのよりよい方法でもあることをぜひ覚えておいてほしい。
結論
自宅の絨毯を汚してしまった場合、是非あわてず、しかしすぐに汚れを吸い取り、可能な限り水でたたき出し、しっかり乾燥させること。しかしもちろん自分でできる絨毯クリーニングには限界があるので、もし汚れが気になるようであれば早めに専門業者に連絡することをおすすめする。