目次
- 火花が出る
- 突然冷風になる
- 温風が異常に熱い
- 焦げ臭い など
- 歯ブラシ
- 掃除機
- 綿棒
1. ドライヤーが焦げ臭いときの原因

そもそも、なぜドライヤーから焦げ臭いにおいが漂ってくるのだろうか?考えられる原因をいくつか挙げてみよう。
内部に溜まったホコリや髪の毛
吸込口あるいは吹出口などに蓄積されたホコリ、ゴミ、髪の毛などがヒーターで加熱され、焦げてしまっていることが考えられる。
内部パーツの劣化・不具合
ドライヤーは消耗品だ。長く使うほど各パーツは劣化していく。ヒーターコイルなどが異常に発熱したり、そのほか細かなパーツが加熱されて焦げ臭いにおいを発していたりすることも考えられる。
コードの劣化・断線・破損
折り曲げることが多いドライヤーのコードは劣化しやすいパーツのひとつである。亀裂が入ったり破損したりしていると、通電中に焦げ臭いにおいが発生することがある。
2. ドライヤーのフィルター掃除が重要な理由

ドライヤーにはファン、ヒーターコイル、サーモスイッチが内蔵されており、吸気口から取り込んだ空気を温めて吹出口から排出する仕組みだ。吸気口と吹出口にはホコリを防ぐためのフィルターがついている。
フィルター掃除を怠ると焦げ臭いにおいが発生することがある
ドライヤーの温風スイッチを入れるとヒーターコイルが発熱し、そこを風が通ることで温風が吹き出す。だが吸気口のフィルターが詰まっていると、ヒーターを冷やすための風が入ってこず、ヒーターが過加熱状態となってしまう。この時点で焦げ臭いにおいが発生することもある。
また、そのようなときは内部の温度上昇を防ぐサーモスイッチが働く。だがこれが問題になる場合もある。強引に電流を切るため火花が出て、内部にあるホコリや髪の毛などに引火してしまうことがあるのだ。
ヒーターコイルやサーモスイッチが原因で起こりうる症状
このような現象は、吸気が間に合わないことによる内部温度の過剰上昇や、サーモスイッチが作動しているといったことが原因かもしれない。心当たりがある方は、速やかに電源プラグを抜きフィルターの掃除をしよう。
3. ドライヤーのフィルター掃除のやり方

ドライヤには、フィルターが取り外せるものと外せないものとがある。それぞれ掃除方法を解説するので参考にしてほしい。ただし細かな掃除方法や注意点はドライヤーごとに異なる。あわせて取扱説明書もきちんと確認しよう。
フィルターが外せるタイプだった場合の掃除方法
ドライヤーからフィルターを外したあと、歯ブラシで汚れをかき出し中性洗剤で洗って乾燥させればOKだ。フィルターを触ってボロボロ崩れるようであれば、買い替えの時期なので速やかに交換しよう。
フィルターが外せないタイプだった場合の掃除方法
【用意するもの】
【掃除方法】
吸気口と吸出口のフィルターでは掃除方法が異なる。吸気口フィルターは、表面に付着したホコリを奥に入れないように取り除くのがポイントだ。ノズルをつけた掃除機で吸い込むのがベストだろう。フィルター全体を手のひらで覆いながら、ノズルの先端だけに吸引力が集中するようにするなど工夫してほしい。歯ブラシで汚れをこする場合も、掃除機でホコリを吸いながらおこなうとよい。汚れが軽い場合は濡らしたティッシュで拭き取るだけでもOKだ。
一方、吸出口フィルターは内側にホコリが溜まるので、風で排出させながら掃除する。ドライヤーのノズルカバーを外し「冷風スイッチ」をオンにしよう。次に、歯ブラシや綿棒でフィルターの汚れをこすりながら除去する。細かいところはベビー用綿棒、奥にある汚れには柄の長いペット用の綿棒を使うとやりやすい。
掃除をしても焦げ臭いときや異常が続くときは?
掃除を終えても異常状態が続くようであれば、サーモスイッチが壊れていることも考えられる。シリコン系のスプレーやシャンプー剤のガスや成分などが、サーモスイッチの接触部分を腐食させてしまうことがあるためだ。使用を続けると内部の異常加熱が起こるおそれがあるため、ドライヤーの修理または買い替えなどを検討しよう。
4. ドライヤーの吸気口に髪の毛が吸い込まれないように注意

髪の毛がドライヤーの吸気口に吸い込まれたという経験はないだろうか?少々古い調査だが、平成28年に国民生活センターがおこなった調査によると、男女2000人のうち259人が経験したと回答している。ファンは吸気口付近にあり、髪の毛が巻き込まれると火傷や怪我につながるリスクが高い。必ず吸気口から10cm以上離して使用するように心がけよう。
ドライヤーの内部に髪の毛が残留している場合も注意が必要だ。内部で高温となった髪の毛が引火や発火を引き起こすので、すぐに掃除をするか、取り除けなければ修理や買い替えを検討しよう。
結論
ドライヤーが焦げ臭くなる原因はホコリや髪の毛、本体またはコードの異常などが考えられる。少しでも異変を感じたら速やかに使用を中止し、まずは原因を突き止めよう。ホコリを防ぎドライヤーを守るためのフィルターだが、掃除を怠ると劣化を招く要因となる。こまめにお手入れをしよう。