1. コーヒーメーカーの汚れはカビだけではない

コーヒーメーカーの汚れはカビだけではなく、さまざまな種類がある。汚れの種類を知ることで有効な掃除方法を考えることができる。
カビ
高温多湿になるコーヒーメーカーの内側はカビが発生しやすい。長時間コーヒーやお湯を入れっぱなしにしておくとカビの原因になりかねない。そのままコーヒーをドリップするとカビがコーヒーに流れ出ることもあるので、こまめに掃除しておく必要がある。カビを発生させないためにも、使用後は水分をコーヒーメーカーの内側に残さないようにしたい。
水垢
コーヒーを淹れるときに使う水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれており、それがこびりつくことで水垢になる。身体に害はないが、汚れがコーヒーメーカーの内側やフィルターにたまるとお湯の出が悪くなることがあるので、ひどくなる前に掃除しておきたい。水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性の素材を使うと中和されて掃除がしやすくなる。
コーヒーのカス
コーヒー豆の残りカスが残っていると、色が移ったりにおいの原因になったりする。コーヒーのカスは酸性の汚れなので、アルカリ性の素材を使うと中和作用で汚れが浮き、簡単に落とすことができる。
手垢
手で触れることの多いコーヒーメーカーの外側やスイッチ部分には手垢が付着する。手垢は酸性の汚れなので、アルカリ性の素材で掃除するとよい。
2. クエン酸を使ったコーヒーメーカー内側の掃除方法

まずはコーヒーメーカー内側の掃除方法を紹介する。汚れの種類や場所によって素材を使い分けよう。
水垢はクエン酸で掃除
コーヒーメーカーの内側やフィルターにこびりついた水垢は、クエン酸を使うと簡単に落とすことができる。
用意するもの
用意するもの
- クエン酸大さじ1
- 水500ml
手順
- コーヒーメーカーに水とクエン酸を入れる。
- 電源を入れ、クエン酸水をドリップする。
- クエン酸水が落ちきったら水を入れ、2~3回ドリップする。
- 水気を切ってよく乾かす。
クエン酸の代わりに酢やレモン汁を使うこともできるが、においが残ってしまうことがある。その場合は何度か水をドリップさせて、においを落とそう。
コーヒーのカスには拭き掃除
コーヒーのカスを放置していると風味を損ねてしまうおそれがある。コーヒーメーカーの内側にカスが残っている場合は湿らせて固く絞った布などを使ってきれいに取り除こう。洗剤を使うとにおい移りしてしまう可能性があるので、水やぬるま湯を使うようにしたい。
バスケットの掃除方法
メーカーによって名称は異なるが、コーヒーフィルターをセットするバスケット部分にもコーヒーのカスがたまりやすい。こちらは重曹を使って掃除しておこう。
用意するもの
用意するもの
- 重曹適量
- 水
- 歯ブラシ
手順
- バスケットの内側を水で濡らしたら重曹を振りかけてしばらく置いておく。
- 歯ブラシでフィルターの溝をこすり、汚れを落とす。
- 水で重曹と汚れをすすいだらよく乾燥させる。
3. コーヒーメーカーの外側は重曹で掃除しよう

まるごと水洗いできないコーヒーメーカーの外側も、手垢などの汚れが付いている。重曹の持つアルカリ性で汚れを浮かせて掃除しよう。重曹が白く残ってしまうことがあるが、最後に酢水で拭くときれいに仕上がる。
コーヒーメーカー外側の掃除方法
用意するもの
- 重曹大さじ2
- 酢
- 水
- スプレーボトル
- 布2枚
手順
- 重曹と水1Lを混ぜて重曹水を作る。
- スプレーボトルに酢50mlと水100~150mlを入れ、よく混ぜる。
- 重曹水を布に含ませ、コーヒーメーカーを拭く。
- コーヒーメーカーに酢水をスプレーする。
- 乾いた布で拭きとり、よく乾燥させる。
細かい部分は布の代わりに綿棒を使うと掃除しやすくなる。
仕上げはクエン酸でも可能
酢のにおいが気になる場合は、代わりにクエン酸水を使って仕上げをする。スプレーするときはコンセントなどを濡らさないように注意しよう。重曹水や酢水、クエン酸水が残った場合は早めに使い切るようにする。長期間放置しておくと水が腐ってしまうためだ。
普段から湯拭きの習慣を
コーヒーメーカーを使用した後は、お湯を含ませて固く絞った布で本体をサッと拭いておこう。お湯だけでは落ちない汚れがあるときは台所用中性洗剤を少し含ませてもいい。洗剤を使った後は布でしっかり拭き取るようにする。普段から掃除をしておくことで、汚れがたまりにくくなる。
結論
コーヒーメーカーの内側には、カビだけではなく水垢やコーヒーのカスなどの汚れが付着していることがある。手の届きにくい部分はクエン酸水や重曹水をドリップすると簡単に掃除できるので、汚れがたまる前にやっておこう。外側もこまめに掃除して、清潔な状態で美味しいコーヒーを淹れたい。