目次
1. 鉄製中華鍋の最初の手入れ「空焼き」とは?

鉄製中華鍋を初めて使う場合、まずは「空焼き」と呼ばれる手入れをしよう。
空焼きとは
鉄製中華鍋は、錆を防止するためニスなどで表面をコーティングしているものが多い。身体には害のない素材が使われているが、焦げ付きにくくするためその錆止め塗料を熱で焼き切る作業が空焼きだ。ただしメーカーによっては空焼きが必要ない塗料を使っている場合もあるので、念のため取扱説明書を確認するとよいだろう。
空焼きの手順
- 鉄製中華鍋をサッと水洗いし、ホコリなどを落とす
- 水分を拭きとったら、何も入れずに中華鍋を強火にかける
- 黒い煙が上がってくるまでしばらく加熱する
- 塗料が焼き切れて煙が収まるまで10~15分ほど待つ
- 鉄製中華鍋のフチや内側も火にあて、煙が出なくなるまで塗料を焼き切る
- 鉄製中華鍋全体が青白く光るようになったら火を止める
- 鉄製中華鍋が冷めるまで待つ
- やわらかいスポンジと食器用中性洗剤で塗料を洗い流す
- キッチンペーパーなどで水分を拭き取りよく乾燥させる
空焼きでは煙が発生するので、換気を忘れないようにしよう。
空焼き後は「油ならし」の手入れをする
空焼きをしたあとに油ならしという作業をすると、焦げ付きにくい鉄製中華鍋になる。多めの油で野菜くずを炒めながら、鉄製中華鍋全体に油を行きわたらせる。油は使い古しのものでかまわない。野菜くずは炒め終わったら捨てるため皮や芯、ヘタなど食べずに捨ててしまう部分を使おう。
2. 鉄製中華鍋の普段の手入れ方法

焦げ付きなどがとくに見られないときの、基本的な手入れ方法を紹介していこう。なおせっかく油ならしをして作った油膜を守るためにも、洗剤の使用は避けよう。スポンジとぬるま湯を準備すればOKだ。
鉄製中華鍋の普段の手入れ方法
- 鉄製中華鍋の中を空にする
- 余熱があるうちにサッとぬるま湯とスポンジで洗う
- キッチンペーパーなどで水気をよく拭き取り、十分乾燥させる
日常的な手入れはこれだけで十分だ。軽い焦げが見られる場合も、余熱があるうちにぬるま湯とスポンジで洗えばキレイになる。ただし火傷にだけはくれぐれもご注意いただきたい。
3. 鉄製中華鍋の焦げ付きの手入れ方法

鉄製中華鍋は丁寧に使っていても焦げ付いてしまうことがある。テフロンやフッ素などで加工された鉄製中華鍋の場合、金属製のたわしでゴシゴシこすると表面に傷が付いてしまう。正しい手入れ方法を紹介するので、以下の手順で焦げ付きを取り除こう。
鉄製中華鍋の焦げ付きを落とす方法
- 鉄製中華鍋を空にして火にかける
- 焦げ付いた部分が炭のようになるまで待つ
- 火を止め、炭化した部分をヘラなどでこそげ落とす
- 鉄製中華鍋が冷めてから水で焦げをすすぐ
- キッチンペーパーなどで表面の水気を拭き取りしっかり乾燥させる
鉄製中華鍋の場合、焦げにさらに熱を加えることで「炭化」させるのが手入れの基本だ。焦げを加熱すると煙が出るので、掃除中は換気扇を忘れずに回しておこう。
熱湯で焦げを落とす方法もある
コーティングされた鉄製中華鍋、あるいは鉄以外の素材でできた中華鍋の場合、ガンコな焦げ付きはお湯でふやかすことで落としやすくなる。鉄製中華鍋に熱湯を入れてしばらくすると、焦げがふやけてくる。もしくは水を入れて10分ほど煮立たせて焦げを浮かせてもよい。ふやけた焦げはスポンジやヘラなどで落とし、ぬるま湯または水で洗い流そう。手入れしたあとは、油ならしをしておくと次回焦げ付きにくくなる。
4. 鉄製中華鍋に錆が発生したときの手入れ方法

錆びてしまったときは、金たわしにクレンザーなどの研磨剤を付けてこすり落とそう。あるいはサンドペーパーで削るといった手入れ方法もある。その場合、150番前後のものを選ぶとよいだろう。なお錆を落とす際に油膜も一緒に剥がれてしまうため、削ったあとは必ず油ならしをしておこう。
5. 鉄製中華鍋の焦げ付きを防ぐには?

鉄製中華鍋は上述の手入れで焦げを落とすことはできるが、そもそも焦げを防ぐことができれば手間が減る。完全に防ぐのは難しいかもしれないが、焦げ付きを防ぐちょっとしたコツを紹介しよう。
洗剤を使って洗わない
お伝えしているように、洗剤を使ってしまうと油膜が剥がれて焦げ付きやすくなる。使用後はぬるま湯とスポンジによる手入れを基本にしよう。またゴシゴシこすりすぎるのも油膜が剥がれる原因となるため気をつけよう。
油は適量を使う
油が少なすぎると焦げ付きやすくなる。ドバドバと大量に使う必要はないが、食材の量に対して適量の油を使うように心がけよう。
火力を強めすぎない
火力が強すぎると食材が焦げてしまう。鉄製中華鍋というと強火で一気に調理したくなるかもしれないが、まずは中火から調理を始めるのがおすすめだ。
6. 鉄製中華鍋を長く使うためのポイント

最後に、手入れとあわせて覚えておきたい「少しでも長く鉄製中華鍋を使っていくためのポイント」をお伝えしよう。
料理を入れたままにしない
鉄製中華鍋の中に長時間食材や水分を残しておくと、錆の原因になることがある。調理後はすぐに皿に盛り付けるなどし、余熱があるうちにぬるま湯とスポンジで鉄製中華鍋の手入れをすることを習慣にしよう。
油をひいてから収納する
鉄製中華鍋を洗って乾燥させたら、キッチンペーパーなどで全体に薄く油をひいてから収納しよう。このひと手間が錆防止になる。
調理前の油ならしもおすすめ
調理前に鉄製中華鍋を加熱する。煙が立ってきたら菜箸などを使ってキッチンペーパーで表面の汚れを拭き取り、油を注ごう。全体にしっかり馴染んだら油を捨て、調理を始める。これにより焦げ付きにくくなる。
長期間使わないときも油を塗っておく
シンク下など空気の流れが滞りやすい場所に鉄製中華鍋を収納していると、湿気などで錆びてしまうことがある。とくに長期間使わないときは注意が必要だ。これを防ぐには、収納前にキッチンペーパーを使って油を薄く塗っておこう。
結論
手入れが大変そうな鉄製中華鍋だが、使用前の空焼きや油ならしをしておくことで焦げ付きを防げば、日々の手入れはそれほど苦労しない。「油分は残し水分は残さない」というポイントを意識すれば、鉄製中華鍋を長持ちさせることができるはずだ。油の馴染んだ鉄製中華鍋を使えば、パラパラのチャーハンも作りやすくなるだろう。