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敷布団の寿命とは?買い替えの目安やお手入れのコツを徹底解説!

敷布団の寿命とは?買い替えの目安やお手入れのコツを徹底解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年2月 5日

ヘタってきた敷布団をそのまま使い続けてはいないだろうか?安眠は健康的な生活に欠かせない要素であるため、寿命を迎えた敷布団は買い替えを検討しよう。素材別の買い替え目安や寿命が近づいたときのサイン、少しでも長く使うためのお手入れ方法などを徹底解説する。

  

1. 敷布団にも寿命はある!買い替えの目安は?

敷布団は消耗品ゆえ、当然ながら寿命というものがある。だがモノのように「壊れる」といったことがないため、寿命かどうかおよび買い替えるべきかどうかの判断基準が難しいところだ。素材や環境、使用頻度などさまざまな要因で変わるが、一般的に寿命とされている年数について見ていこう。

綿(コットン)の敷布団

優れた保温性や吸湿性が特徴の綿は、一般的に3年が寿命とされている。もちろんお手入れの仕方や綿の産地、製造方法などにもよるが、おおよそこれくらいを目安にするとよいだろう。

合成繊維(ポリエステル)の敷布団

使い勝手のよい合成繊維は軽いうえ、保温性が高く暖かい。においやホコリなどが少ないのも特徴だ。そんな合成繊維の敷布団の寿命は、綿と同じく3年程度といわれている。

羊毛(ウール)の敷布団

ほどよい弾力性が心地よい羊毛は、保湿性や保温性にも優れている。軽くて干しやすいため、お手入れがしやすいのも特徴だ。敷布団の寿命は使い方で異なるが3年を目安にしよう。ただし羊毛綿だけで考えた場合、素材としての寿命は100年以上ともいわれている。多くはヘタリを感じて買い替えを検討することになるだろうが、素材そのものの寿命は長いということも知っておこう。

羽毛の敷布団

保温性や放湿性などに優れた羽毛布団は、軽量ゆえ体への負担が少ないのも特徴だ。冬場はとくに重宝する方も多いだろう。おおよそ3〜5年が寿命とされている。

2. 敷布団の寿命が近づいたときのサイン

上述した寿命はあくまで一般的にいわれていることであり、実際には使用頻度や使い方、寝室の環境やお手入れの頻度などさまざまな要因で変わる。敷布団の寿命はほぼ3年程度といったところだったが、たとえ2年目であったとしても次のような状態は買い替えを検討したほうがよいかもしれない。

敷布団の寿命が近づくとどうなる?

素材にもよるが中身が出てきてしまう、ヘタリが見られる、ふくらみや弾力性が失われた、重くなった、中身が偏っているなどは寿命が近づいていると考えられる。また冬はとくに分かりやすいが、以前よりも暖かく感じられなくなったというときは機能性が低下しているおそれがある。においが抜けなくなった、カビが生えてしまったといったときも買い替えを検討したほうがよいだろう。

3. 敷布団の寿命を縮める要因は?

敷布団の寿命を縮めてしまう要因を知ることは、逆に寿命を延ばすための対策につながる。とくに気をつけたいのは以下のような要因だ。

皮脂や汗

ヒトは寝ている間にコップ1杯の寝汗をかくといわれている。そのすべてとはいわないが、日々少しずつ敷布団に吸収されていく。蓄積した皮脂や汗はカバーから中の素材にまで浸透し、ふくらみや保温性が失われていく。つまり寿命を早めてしまう要因となるのだ。

ダニやカビ

敷布団に限ったことではないが皮脂や汗、ホコリやフケ、髪の毛などのお手入れを怠ると、やがてダニやカビが発生してしまう。とくに黒カビは繊維の奥に深く根を張るため「根絶」が難しい。胞子を吸い込めば健康被害のリスクも生まれるため、たとえ寿命を迎える時期ではなくても買い替えを検討すべきだろう。

4. 敷布団の寿命を延ばすための日々のお手入れ

敷布団に付着した皮脂や汗などの汚れをそのままにしておくと雑菌が繁殖する。湿気のある場所はカビやダニが好む環境なので、日頃のお手入れが大切だ。

敷布団を長く使うための日々のお手入れ

生地を傷めたり皮脂汚れや汗の染み込みなどから守ったりするため、シーツやカバーをお使いの方がほとんどだろう。だがそのシーツやカバーが汚れていては元も子もない。定期的に洗濯してキレイに保つことを心がけよう。また床や畳など通気性の悪い場所に直接敷布団を敷いているのであれば、毎日上げ下ろしをして湿気を飛ばすことも重要である。

カビを防ぐポイント

  • 通気性のあるところに保管する
  • 敷布団の下に吸湿シートを敷く
  • 週1回はシーツやカバーを洗う
  • 天気のよい日に天日干しをする
こうしたことがカビ対策になる。ただし天日干しはできる素材とできない(避けたほうがよい)素材があるため、お使いの敷布団の素材で判断してほしい。

5. 敷布団の寿命を縮めないための洗い方・干し方

続いて、敷布団の正しい洗い方や干し方について見ていこう。いずれも寿命を少しでも延ばすためにぜひ知っておきたい知識だ。

敷布団の洗い方

  • 屏風折り(蛇腹折り)にして洗濯ネットに入れる
  • オシャレ着用中性洗剤をセットする
  • 「布団」「毛布」など大物洗い用のコースで洗う
  • 脱水は短めに済ませる
  • 取り出したら速やかに「風通しのよい日陰」に干し、完全に乾かす
洗濯機で洗える敷布団だったときはこの手順で洗濯できる。洗濯表示は事前に必ず確認しよう。また羊毛や羽毛なら30℃以下の水、合成繊維なら40℃程度のぬるま湯など適した液温が異なる場合もある。これらも洗濯表示に従ってほしい。なお上記は敷布団を丸洗いする方法だが、部分汚れであればその都度「つまみ洗い」をしたのちすぐに乾かせばよい。ご家庭で洗えない敷布団はクリーニング店に持ち込むか、寝具専門店にお手入れ方法を相談しよう。

敷布団を干すときのポイント

敷布団に溜まった湿気は天日干しで飛ばすのがおすすめだ。その際のポイントも覚えておこう。まず干す時間帯だが10〜15時の間がよいとされている。早朝や夕方以降は十分に日が当たらないし、湿度も高くなるためだ。また繊維を紫外線のダメージから守るため、シーツやカバーは掛けたまま干すのが基本である。

どうしても天日干しができないときや、天日干しNGの素材のときは、部屋干しにしてサーキュレーターなどで風を当ててあげるとよい。あるいは、布団乾燥機を使って湿気を飛ばすといった方法もおすすめだ。ダニ退治もできて一石二鳥である。

敷布団を干す頻度と時間の目安

季節などにもよるが、一般的には綿や合成繊維であれば週1〜2回、1回につき片側2時間ずつがよいとされている。また羊毛であれば週1回片面2時間ずつ、羽毛は月1〜2回片側1時間ずつが目安となる。

6. 収納方法も敷布団の寿命を左右する

しばらく使わない敷布団はクローゼットや押入れなどで保管することになるが、その際の収納方法も寿命に影響を与える。

1.天日干しをする

長期保管に入る前は天日干しをしておこう。干せないときは布団乾燥機がおすすめだ。

2.シーツやカバーを外す

シーツやカバーは外して洗濯し、敷布団とは別に保管しておこう。

3.通気性のよい布団収納袋に入れる

圧縮袋は省スペースにも収納できる便利なアイテムだが、つぶれてしまうことがある。できれば圧縮袋以外で、通気性のよい不織布などの収納袋に入れることをおすすめする。

4.通気性のよい場所で保管する

クローゼットや押入れなどで保管する場合、どうしても通気性を確保しにくい。その場合は除湿剤や防虫剤を一緒に袋に入れたり、下にスノコを敷いてその上に置くなど工夫しよう。

7. 敷布団にカビが生えたときの対処方法

カビが生えてしまった敷布団は基本的には買い替えをおすすめする。前述のように黒カビを根こそぎ退治するのが困難なためだ。なんとか取り除きたいというときは、次の方法を試してみよう。ただしいずれも100%取り除けるとは限らないため、よほどでない限り買い替えを検討しよう。

「カビホワイト」などのカビ除去剤をスプレーする

布団など布製品に使えるカビ除去剤が販売されている。カビが生えた部分に直接スプレーして30分ほど放置、これを数回繰り返してカビが取れたらよく乾燥させるといった使い方だ。具体的な使用方法は商品によって異なるため、パッケージに書かれた内容をよく読んで正しく使ってほしい。

重曹水と消毒用エタノールをスプレーする

スプレーボトルを用意し、水300mlと重曹大さじ2杯を混ぜて重曹水を作る。それをカビにスプレーして3分置いたら、キレイな布またはティッシュでカビをつまむようにして拭き取る。さらに消毒用エタノールをスプレーして5分待ち、水に濡らして固く絞った布で拭きあげたらよく乾かして完了だ。

8. 綿の敷布団は「打ち直し」で寿命を延ばせる

綿は敷布団に多く用いられている素材だ。日本特有の湿度が高い気候で育つアオイ科の「ワタ」という植物から作られており、吸湿性が高い。一方、放湿性が弱いため湿気がこもりやすいのがデメリットだ。そんな綿の敷布団は「打ち直し」で寿命を延ばせる。

打ち直しとは?

汚れやほつれなど劣化が目立つ部分を、専門業者や職人の手で新品のような状態に修復してもらうのが打ち直しだ。綿の敷布団が重くなってきたと感じたらぜひ、打ち直しを検討してみてはいかがだろうか?綿は3年前後で打ち直しすれば寿命が15年ほどに延びるという、実は優れた耐久性を持つ素材といわれている。3年ごとに買い替えよりコスパが高くおすすめだ。

9. 掛布団や枕の寿命の目安も知っておこう

せっかくなので、敷布団のみならず掛布団や枕の寿命についても触れておこう。

掛布団の寿命は?

綿(コットン)、合成繊維(ポリエステル)、羊毛(ウール)、羽毛いずれの掛布団も、一般的には5年が寿命の目安とされている。敷布団と同じように使い方や環境などで変わるが、おおよそこれくらいを目安に考えておこう。敷布団の寿命のほうがやや短いのは、掛布団よりも体に密着する時間が多く皮脂や汗を吸収しやすいこと、体重がかかっていることなどが理由と考えられる。

枕の寿命は?

  • 綿:2〜3年
  • パイプ:3〜4年
  • そばがら:1〜2年
  • ウレタン(低反発):2〜3年
  • フェザー:2〜3年
あくまで目安だが、素材別に枕の寿命を見てみるとこのようになる。頭皮の皮脂や汗、フケなどの汚れが付きやすいうえ、体重の8%程度を占める頭を支える枕は、思いのほか負担がかかっているようだ。においや雑菌の繁殖、ダニやカビの発生を防ぐためにも、定期的にお手入れをして適度に買い替えるようにしよう。

結論

敷布団の寿命はおおよそ3年程度である。もちろん、使い方や環境、お手入れの頻度などによっても変わるが「重くなった」「薄くなった」「暖かくなくなった」などの異変が生じたら買い替えを検討しよう。掛布団に比べて寿命は短いが、お手入れをすれば長く使うことはできるはずだ。快適な睡眠を手に入れるためにも、敷布団のケアを取り入れてみよう。
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  • 公開日:

    2019年4月14日

  • 更新日:

    2021年2月 5日

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