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風呂掃除のコツは安全性の高いアイテムを使う?カビ取り剤は不要?

風呂掃除のコツは安全性の高いアイテムを使う?カビ取り剤は不要?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年3月17日

赤ちゃんや小さい子供が入るお風呂のカビ掃除には、アルカリ性の強い塩素系洗剤を使いたくないという方も多いのではないだろうか。そのような場合には、安全性の高いアルコールやスチームクリーナーを使った掃除がおすすめである。本記事では、これらのアイテムを使ったカビの取り除き方をご紹介する。さらに、水回りで見かけるピンク色の汚れについても解説するので、今後の参考にしていただきたい。

  

1. アレルゲンになる?風呂のカビ掃除の必要性

風呂のカビの特徴

1.カビの特徴

カビにはさまざまな種類があるが、風呂で見かける黒いカビはクラドスポリウムという菌で、一般的にはクロカビと呼ばれている。空中に存在する複数のカビの中で最も割合が多く、喘息などのアレルゲンになるといわれているので、できるだけ早めの掃除が必要だ。

2.繁殖の条件

風呂のカビの主な栄養源は皮脂や垢、毛髪などの汚れである。さらに、風呂には水(湿度)や気温(5~35度前後)、酸素などの必要条件が整っているためカビが繁殖しやすい。

3.カビの弱点

カビは50度以上の熱や殺菌効果のある洗剤に弱い。この性質をカビ掃除や予防に活用するとよいだろう。

風呂の赤・ピンク色の汚れはカビ?

1.汚れの正体は?

お風呂の床や浴槽のフタにできる赤やピンクの汚れは、カビとは性質が異なる赤色酵母(ロドトルラ)という菌の1種である。赤色酵母は、水・気温20~30度・食べ物や皮脂などの栄養源がある場所を好み、カビよりも早いスピードで繁殖する。

2.繁殖を防ぐには?

水回りの水分を拭き取って乾燥させれば、赤色酵母の繁殖は防げる。また、発生したばかりなら、スポンジなどで軽くこすれば簡単に取れるだろう。しかし、長時間経過すると、プラスチックやシリコンの細かい傷に色素が入り込んでシミになる。赤色酵母は、塩素系のカビ取り剤や消毒用エタノールで早めに掃除しよう。

2. アルコールで風呂のカビ対策

カビ掃除に使えるアルコールとはどのようなものだろうか。そして、どのように掃除するのかをしっかりチェックしておこう。

アルコールの基本情報

アルコールは、サトウキビやトウモロコシなどを発酵させて作ったもので、エタノールとも呼ばれている。アルコールはお酒と同じ成分であるため安全性が高く、肌に触れても安心して使用できる。油を溶かす・水によく混ざる性質があり、殺菌・消毒効果、カビ予防に有効だ。とくに、アルコール濃度80%前後の消毒液が、殺菌や消毒に最も適しているとされているので、購入する際にはラベルに書いてある濃度もチェックしてみよう。

アルコールを使った掃除の手順

1.使用方法

ティッシュペーパー・布にアルコールをしみ込ませ、カビがついている場所を拭き取る。お風呂の天井のカビは、フローリング掃除用のモップを使う。アルコールをしみ込ませたペーパーをモップ部分に取り付けて天井に塗っていくのだ。アルコールはすぐに蒸発するので、乾拭きしたり水洗いしたりする必要はない。

2.赤色酵母

風呂の赤色酵母は消毒用エタノールをしみ込ませたキッチンペーパーで覆って数分間放置する。エタノールの殺菌効果によって取り除くことができるだろう。

3.注意点

塩素系のカビ取り剤は、カビの色素を漂白する効果があるため、黒いシミが目立たなくなる。しかし、アルコールは除菌やカビの繁殖を抑える効果はあっても、色素を漂白する効果はないので黒いシミが残ってしまう。気になる場合は、塩素系のカビ取り剤を使って漂白したほうがよいだろう。

3. 洗剤不要のスチームで風呂をきれいに

スチームってどんなアイテム?

スチームとは、本体に入れた水を100度以上に沸騰させて発生した蒸気の圧力で、住まいの汚れを浮かせて取り除くアイテムである。また、スチームの中には高い除菌効果を持つタイプがあり、カビや赤色酵母の繁殖を抑えることも可能だ。洗剤を使わず水だけで汚れを落とすため、赤ちゃんや小さな子供がいても安心である。

スチームを使った掃除のコツ

1.カビが目立つ場所だけでなく、水が溜まりやすいドアのパッキンや壁、床の間を埋めるシリコンなどもしっかりスチームを噴射しておく。
2.天井・隙間などは付属のパーツを付け替えして、各部分にスチームが当たるように工夫する。とくに、天井は熱湯が垂れてくる恐れがあるので、拭き取り専用のパーツを使おう。
3.排水口はトラップを外して、スチームで汚れを取る。トラップは汚れが溜まってカビも生えやすいので、面倒でも掃除しておきたい。
4.各場所の掃除が終わったら、浮き上がった汚れを乾いた雑巾で拭いておこう。
5.赤色酵母が広がっている場所もスチームの殺菌効果で取り除くことができる。

今後のカビ予防対策

1.風呂の水気は拭き取っておく。
2.換気扇を24時間稼働させる。
3.消毒用エタノール、または市販のキッチン用アルコール除菌剤を月に1回はスプレーする。
4.カビは50度のお湯が5秒かかると死滅する。また、風呂にいる胞子は成長するまでに7~10日間かかる。これらを利用して1週間に1回は50度に設定したシャワーで、風呂の各場所に5秒間かけるようにしよう。

結論

赤ちゃんや小さな子供がいる家庭では、安全性の高いアルコールやスチームを使った風呂のカビ掃除がおすすめだ。ちなみに、カビにいきなりアルコールをスプレーすると、胞子が周辺に拡散する恐れがあるため、布に含ませたアルコールでカビを拭き取ったほうがよいだろう。日頃からこまめに掃除し、赤ちゃんや子供が安心して入浴できる風呂にしたいものである。
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  • 公開日:

    2019年5月 2日

  • 更新日:

    2021年3月17日

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