目次
1. サーキュレーターも掃除したほうがよい

エアコンの風を効率よく循環させたり、部屋干ししている洗濯物を乾かしたり湿気を飛ばしたりなど、季節を問わず大活躍するサーキュレーターだが掃除はしているだろうか?
ファンやガードにはホコリが溜まりやすい
ファンは回転するので長期間使わないといったケースでなければホコリが「溜まる」ということは少ないかもしれないが、それでもまったく溜まらないわけではない。それに前面ガードや背面ガードなどは隙間にホコリが溜まりやすい。操作パネルや首元などにもホコリが溜まる。ホコリが溜まった状態は衛生的ではないし、そのまま回転させれば空気中にホコリを撒き散らすことにもなってしまう。やはり定期的に掃除してホコリを取り除いておくことが望ましい。
2. サーキュレーターを掃除する前の確認事項

サーキュレーターの掃除を始める前に、必ず確認してほしいことがある。
取扱説明書をチェックする
本稿では一般的なサーキュレーターの掃除方法について解説するが、メーカーや型番などによって正しい掃除方法が異なる場合がある。水洗いできるパーツやできないパーツ、分解できるかできないかなどは必ず取扱説明書を確認し、そこに書かれていることに従ってほしい。取扱説明書がなければメーカーのホームページを見たり、必要に応じて問い合わせたりしておこう。
分解できるパーツは分解する
ファンや前面ガード、背面ガードなどが取り外せるサーキュレーターも多い。外せれば内部が掃除しやすいし、水洗いできるパーツならお手入れも楽だ。せっかく分解できるのにそのまま掃除を始めてしまうと、ホコリなどが奥に入り込んでしまうおそれがある。内部にホコリが詰まれば故障のリスクも生じるため、分解して掃除できるタイプはぜひ取り外そう。
3. サーキュレーターの掃除に使う道具
サーキュレーターの掃除に使う道具や洗剤などについて解説しよう。ただし、こちらも取扱説明書に記載があれば本稿よりも優先させてそちらに従ってほしい。
サーキュレーターの掃除に使う道具
- 雑巾
- 掃除機
- 食器用中性洗剤
- 新聞紙
- フロアワイパーのドライシート
雑巾は水拭きと乾拭きで2枚以上あるとよい。また掃除機はハンディタイプがベストだが、なければノズルを細いものに交換できるタイプなどでもOKだ。フロアワイパーのドライシートはホコリなどをよく絡み取ってくれるのでおすすめだが、なくてもサーキュレーターは掃除できる。最低限、雑巾・掃除機・食器用中性洗剤・新聞紙を用意しておこう。
4. サーキュレーターの基本的な掃除方法

道具がそろったらいよいよサーキュレーターを掃除していこう。
サーキュレーターの掃除方法
- 電源プラグを抜く
- 新聞紙を広げ、その上にサーキュレーターを置く
- 分解できるパーツを分解し、新聞紙の上に置く
- 掃除機がけできるものをすべて掃除機がけする
- 残ったホコリをフロアワイパーのドライシートで拭き取る
- 水に濡らして固く絞った雑巾で水拭きする
- 乾拭きをしてよく乾かす
- 完全に乾いたのを確認してから各パーツを元へ戻す
- 電源プラグを差して試運転し、問題がなければ完了
万が一の誤作動を防ぐため、電源プラグは必ず抜いておこう。また上記はフロアワイパーのドライシートを使っているが、ないときは雑巾で乾拭きするだけでもよい。ホコリがたくさんある状態で水拭きをするのではなく、先に掃除機と乾拭きでできる限り取り除いておくのが正解だ。水拭きで落ちなかった皮脂汚れなどがある場合は、食器用中性洗剤を水で薄めて雑巾に含ませたもので拭き取ったのち、洗剤が残らないように水拭きと乾拭きをして仕上げよう。
5. 分解できないサーキュレーターの掃除方法は?

続いて分解できないサーキュレーターだったときの掃除方法を見ていこう。
用意するもの
- 掃除機
- フロアワイパーのシート(ウェット/ドライ)
フロアワイパーのシートがなければ、雑巾(水拭きと乾拭きで2枚以上)でOKだ。汚れが頑固なときは、分解できるサーキュレーターと同様に食器用中性洗剤を含ませた雑巾で水拭きするのもよい。
分解できないサーキュレーターの掃除方法
- 電源プラグを抜く
- 可能な範囲で掃除機がけをする
- 残ったホコリをフロアワイパーのドライシートで拭き取る
- フロアワイパーのウェットシートで水拭きをする
- フロアワイパーのドライシートで乾拭きをする
- 完全に乾いたのを確認してから電源プラグを差す
- 試運転して問題なければ完了
フロアワイパーがなければ、その部分を雑巾に置き換えて掃除しよう。ファンまでは行き届かないが前面ガードや背面ガードだけでも掃除できれば十分キレイになるはずだ。
6. サーキュレーターを掃除する頻度は?

サーキュレーターはどれくらいの頻度で掃除すべきだろうか?使用頻度や普段置いてある環境などによって異なるが、おおよそ以下の頻度を目安としよう。
月1回が理想
サーキュレーターの掃除は月1回が目安だ。ホコリが溜まってしまってからではなく、溜まり始めたころに取り除いておくことをおすすめする。
こまめにお手入れすれば数カ月に1回でもOK
週1〜2回など、少しでもホコリが溜まっていると感じた時点でこまめに掃除機をかけておくだけでもよい。分解するなど大掛かりな掃除をする手間を、数カ月から半年に1回など大幅に減らせるだろう。
7. サーキュレーターの掃除を楽にする「カバー」もおすすめ

せっかく掃除をしてキレイになったサーキュレーターは、できるだけホコリが溜まらないように工夫しよう。さすがにサーキュレーターを24時間ずっと使いっぱなしというご家庭はそう多くないはずだ。掃除をしたあとは、面倒でも次回使うまで大きなビニール袋を掛けたり、専用のカバーを取り付けたりしておくとよいだろう。サーキュレーター用のカバーはあまり多く出回っていないため、扇風機用のカバーや不織布製の布などで代用するのもおすすめだ。
8. サーキュレーターの保管中にホコリを溜めないようにするには?

サーキュレーターを長期保管する際も、その前に一度掃除をしてキレイにしておこう。通気性のよいカバーや袋などに入れるか、買ったときの箱に入れるなどし、ホコリや湿気が溜まりにくい場所に保管するとよいだろう。
9. サーキュレーターを掃除してキレイな空気を循環させよう

お伝えしてきたように、サーキュレーターの掃除自体は難しくはない。ただしメーカーや型番などによって分解できるかどうかおよび、掃除の手順などが異なる場合がある。必ず取扱説明書を確認するとともに、定期的に掃除をしてキレイな空気を循環させよう。
結論
分解できるサーキュレーターであれば可能な限りバラし、細かい部分まで掃除しよう。分解できないものは手が届く範囲に限られてしまうが、それでもホコリを溜めたままにするよりは遥かによい。なお掃除の流れは分解できるかどうかに関わらず乾いた汚れを先に取り除き、こびりついた汚れをあとから拭き取る。長く安定して稼働してもらうためにも、サーキュレーターは定期的に掃除をしよう。