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五徳の掃除方法を徹底解説!頑固な油汚れや焦げを重曹で落とすには?

五徳の掃除方法を徹底解説!頑固な油汚れや焦げを重曹で落とすには?

投稿者:ライター 西村七海 (にしむらななみ)

鉛筆アイコン 2021年6月 9日

五徳の油汚れや焦げつきが気になるが、掃除が面倒で先延ばしにしてしまっている方も多いのではないだろうか。蓄積された頑固な油汚れや焦げは、簡単には落ちてくれない。そこで当記事では、五徳の日々の軽い汚れ落としから、頑固なこびりつき、焦げや油汚れなどに効果的な掃除方法を徹底解説していく。五徳の掃除方法を知りたいときは、当記事を参考にしてほしい。

  

1. 五徳とは?掃除の前に素材をチェック

掃除方法を紹介する前に、まずは五徳の基礎知識から簡単におさらいしておこう。とくに、素材によって掃除方法が変わる場合があるので覚えておこう。

五徳(ごとく)とは

五徳とは、コンロ上の鍋などを置く金具のことだ。火の影響を直接受けるうえ、形状の問題から掃除しにくい部分となっている。

ホーロー製

色はブラックまたはグレーで、熱に強く汚れや傷が目立ちにくく、一般家庭に多くみられるのはこちらのタイプ。ただしホーロー性の五徳は、長期間使用すると塗装が剥がれ、サビやすいという特徴もある。

ステンレス製

色はシルバーで表面が輝いており、高級感があるステンレス製の五徳は、耐久性に優れたタイプ。ただし、ステンレス製は、熱に弱いので、加熱すると五徳に焼けつき(焼け跡)が残る。掃除する際は軽い汚れであれば中性洗剤でも大丈夫だが、頑固な汚れ・焼けつきの掃除には専用のクリーナーが必要になる。

五徳に溜まる汚れとは

五徳の汚れは、調理中に飛んだ油やふきこぼれ、食品カスによるものが多い。火が直接あたる部分のため、油が焼かれたり冷えたりを繰り返して固まり、汚れが焦げついてしまうのだ。五徳は食器や鍋のように毎回洗わないので、汚れが蓄積しやすい箇所である。

五徳の掃除に重曹が効果的な理由

キッチン汚れの多くは酸性、またはアルカリ性のどちらかであり、洗剤で中和させることで汚れを落としている。五徳の油汚れは酸性なので、弱アルカリ性の重曹を使用して中和させる。

重曹には、キッチンの油汚れを分解し、浮き上がらせて落とす効果や研磨効果がある。さらにタンパク質を分解する性質もあるため、食品カスがつく五徳の掃除には最適だ。また、自然由来の成分で作られた重曹は、人の肌や環境に与えるダメージが少ないことから、キッチン周りの掃除に重宝されている。さらに、キッチン用の中性洗剤には油を乳化して落とす界面活性剤が入っているので、こちらも重曹と併用する。

2. ステンレス製の五徳の掃除方法

それでは五徳の具体的な掃除方法を紹介していく。まずはステンレス製の五徳からだ。なお後述する「重曹」などを使った掃除方法はすべて、ホーロー製の五徳を想定している。とくに重曹には研磨作用があるため、ステンレスに使用すると傷つくおそれがある。ご家庭の五徳がステンレス製の場合は、以下で紹介する専用洗剤を使った掃除のみにとどめよう。

専用洗剤を使った掃除が基本

ステンレス製の五徳は、専用洗剤を使った掃除が基本だ。加えて、傷がつきやすいため、やわらかいもので擦るのが望ましい。おすすめは、やわらかくて洗剤を吸い込みにくいラップだ。

ラップに専用洗剤をつけて五徳を擦り、洗い流そう。

焼き付きによる「先端の変色」は残ってしまう

五徳の先端はもっとも高温になる部分であり、焼け付きによって変色する。ただしこの変色は汚れではなため、掃除をしても残ってしまう。

3. 五徳の掃除方法|日々の軽い汚れは「重曹水スプレー」で落とせる

ここからは、一般家庭で広く使われているホーロー製の五徳の掃除方法を紹介していく。これ以降紹介する「重曹」を使った方法でステンレス製の五徳を掃除すると、傷がつくといったおそれがあるため控えよう。

重曹水スプレーの作り方

1.小さじ1の重曹をスプレーボトルに入れる
2.「1」に42度前後のぬるま湯を100ml入れる
3.スプレーボトルのふたを閉めてよく振り、重曹が溶けたら完成

重曹水スプレーを使った掃除方法

1.五徳に重曹スプレーをかける
2.5〜10分ほど放置する
3.スポンジで汚れを擦り落とす
4.水で洗い流して乾かす

ごく軽い汚れなら台所用中性洗剤でもOK

ごく軽い汚れや、日々の簡単な掃除には、台所用中性洗剤を使ってもよい。スポンジに台所用中性洗剤をつけ、五徳の汚れを擦り落とす。水洗いして乾かせば完了だ。

4. 五徳の掃除方法|こびりつきなどには「重曹水に浸け置き」がおすすめ

重曹水スプレーだけでは落としきれないこびりつきなどがある五徳は、浸け置きによる掃除がおすすめだ。やり方を確認していこう。

浸け置き洗いの方法

1.まず40℃程度のお湯1ℓを入れた洗い桶に重曹を小さじ4杯入れて溶かす。五徳全体が浸かるようにお湯の量を調節しておこう。洗い桶がない場合は、排水口を塞いでシンクで2~3時間程度つけおきしてもよい。

2.汚れが浮いてきたら古い歯ブラシやスポンジなどで五徳を擦る。それでも落ちない時は、歯ブラシやスポンジに中性洗剤をつけて擦ってみよう。

3.五徳を水洗いして乾燥させ、ガスコンロに戻す。

5. 五徳の掃除方法|焦げつきなどには「重曹水で煮沸」が効果的

しばらく掃除していない五徳には頑固な焦げつきが見られることも多い。浸け置きでふやかしきれなかった場合は煮てしまうのがおすすめだ。

五徳を煮沸して掃除する方法

1.五徳を煮沸するために、ホーローまたはステンレス製の鍋を用意しよう。ちなみに、アルミ製の鍋は、重曹と反応して変色する恐れがあるので使用してはいけない。

水を1ℓ入れた鍋に重曹を大さじさじ5杯入れて溶かす。重曹を熱湯に入れると発泡が始まってふきこぼれてしまうので、必ず重曹は水の状態で入れ、溶かしてから火にかけよう。

2.沸騰したら鍋に五徳を入れ10~20分ほど煮沸する。冷めたら鍋から取り出し、スポンジなどで洗って乾燥させる。

6. 五徳の掃除方法|部分的な汚れには「重曹ペースト」が便利

五徳のごく一部分だけ汚れが気になる場合、全体を掃除するほどでもない場合などは、重曹をペースト状にして使うと便利である。

重曹ペーストの作り方

重曹と水を2:1の割合で混ぜて重曹のペーストを作る。五徳の汚れが頑固なときは、少量のアルカリ性洗剤を混ぜるとよい。

重曹ペーストで掃除する方法

五徳の表面に重曹ペーストを塗ってラップで覆う。このとき、汚れが見えなくなるくらいにしっかりと塗っておこう。重曹パックに汚れが移ってきたら、丸めたラップやスポンジなどで擦ると簡単に落ちるので、あとは布で拭いて乾燥させる。

7. 五徳の掃除に使える重曹以外の洗剤と掃除方法

ここまで主に重曹を使った五徳の掃除方法を紹介してきたが、それ以外にもセスキ炭酸ソーダや、オキシクリーンといった酸素系漂白剤を使っても掃除できる。せっかくなのでこちらも紹介しよう。

セスキ炭酸ソーダを使った五徳の掃除方法

1.セスキスプレーを作る(スプレーボトルにセスキ炭酸ソーダ小さじ1と、500mlの水を入れて溶かす)
2.五徳にセスキスプレーをかけ、10分ほど置いておく
3.スポンジで汚れを擦り落とし、水洗いして乾かす

セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ度が高いため、より効率的に油汚れを落とせる。ただしセスキ炭酸ソーダには、重曹のような研磨作用がない。つまり焦げ付きを落とすことには向いていないため、焦げつきには重曹を使おう。

オキシクリーンを使った五徳の掃除方法

1.40〜50度のお湯にオキシクリーンを溶かす
2.五徳を2〜3時間ほどつけ置きする
3.汚れが落ちづらい場合はスポンジなどで擦り落とす
4.水で洗い流して乾かす

オキシクリーンはアメリカ生まれの酸素系漂白剤。「オキシ漬け」とも呼ばれるつけ置き洗いに便利なアイテムだ。

8. 掃除した五徳をキレイに保つには?

せっかく掃除をしてキレイになった五徳は、以後、キレイな状態をキープしたいところだろう。料理をする以上まったく汚さないということはできないが、少しのコツと手間で汚れを防いだり掃除の手間を減らしたりすることは可能だ。

サラダ油を塗って焦げつきや錆を防ぐ

五徳にサラダ油を塗っておくと、焦げつきやサビ防止ができる。五徳のキレイな状態をキープするために、いつもの掃除に一手間加えてみよう。

日々のこまめな拭き掃除が重要

五徳をキレイな状態でキープするには、日々のこまめな拭き掃除が重要だ。油が冷えて固まる前にサッと拭き掃除をしておけば、頑固な汚れになるのを防げる。汚れがひどくならなければ、掃除も簡単だ。食器洗いのついでに五徳の拭き掃除をするなど、習慣づけてみよう。

9. 五徳の焦げつきを掃除するコツは「熱」と「時間」

五徳の汚れの中でもとくに厄介なのは頑固なこびりつきや焦げつきである。洗剤をつけたり重曹を塗ったりしてゴシゴシこすっても、それだけでは落とせないことも多い。そうした五徳の汚れを効率よく掃除するには「熱」と「時間」がポイントになるので覚えておこう。

熱を加えて汚れをゆるめる

五徳を含め、油汚れは熱を加えることでふやけてゆるむ。お湯でつけ置きすると汚れが落ちやすくなるのはそのためだ。

時間をかけて汚れを浮かせる

放置した五徳の焦げつきには、同じく時間をかけて落とすのがポイントだ。ただし、汚れを擦り落とすために時間をかけるのではない。お湯でふやかすなどして焦げつきや汚れをゆるめ、浮かすことに時間をかけよう。そうすることで、五徳の頑固な焦げつきも落としやすくなる。

10. 重曹をうまく使って掃除して五徳を

五徳の汚れや焦げつきには、重曹を使った掃除がおすすめだ。重曹は弱アルカリ性のため、酸性の汚れである油汚れに効果を発揮する。汚れ具合によって、重曹スプレーやつけ置き洗い、煮沸をしてみよう。部分的な汚れや焦げつきには、重曹ペーストもおすすめだ。

結論

五徳は油汚れや食品カスが焦げつきやすいが、その形状から掃除が億劫と感じる方も多い。しかし放置すればするほどに汚れが落ちづらくなるため、日々のこまめな掃除が重要だ。火傷には十分に注意し、温かいうちに重曹スプレーを使った拭き掃除をするのがおすすめである。五徳の汚れや焦げが落ちずに困ったときは、当記事を役立ててほしい。
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  • 公開日:

    2019年5月 7日

  • 更新日:

    2021年6月 9日

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