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生乾き臭の原因、モラクセラ菌とは?洗濯のコツや対処法など徹底解説

生乾き臭の原因、モラクセラ菌とは?洗濯のコツや対処法など徹底解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2020年12月17日

洗濯物の生乾き臭に困ったことがある方は多いだろう。主な原因は「モラクセラ菌」によるものだ。本稿ではモラクセラ菌が何なのかを解説するとともに、洗濯や部屋干しのコツ、生乾き臭が発生したときの対処法まで徹底解説する。

  
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1. 生乾き臭の原因「モラクセラ菌」とは?

まずは生乾き臭の元凶であるモラクセラ菌について解説しよう。

ヒトの体内にもいる常在菌

2011年に花王株式会社と愛知学院大学によって突き止められた菌で、ヒトの口や鼻などの粘膜にも存在するという「常在菌」だ。紫外線に強く、普通に洗濯しただけでは死滅しないといわれている。ただし、モラクセラ菌そのものが臭うというわけではない。

生乾き臭の原因はモラクセラ菌の「フン」

モラクセラ菌は衣類の中にも存在し、ヒトの皮脂やたんぱく質などをエサとする。また温度20〜40℃、湿度60%以上といった条件がそろうと一気に繁殖する。洗濯しても微量ながら皮脂やたんぱく質といったエサは残るうえ、部屋干しはまさに温度や湿度といったモラクセラ菌の繁殖に好都合な条件が整っている。エサを食べたモラクセラ菌が排泄した「フン」こそが、生乾き臭の原因なのである。

モラクセラ菌が繁殖する原因

洗濯機の中は湿気がこもりやすいので、洗う前の汚れた洗濯物を詰め込んで放置しているとモラクセラ菌が繁殖しやすくなる。とくに、湿ったタオルや汗のついた衣類などを重ねて放置するのはNGだ。同じように、洗ったあとも注意が必要である。脱水が終わって湿ったままの洗濯物を洗濯機に入れっぱなしにしておくことで、モラクセラ菌が繁殖してしまう。

2. 洗濯する前のモラクセラ菌対策

部屋干しによるモラクセラ菌の繁殖を防ぐには、洗濯前から対策を講じることが重要だ。次のような方法で少しでも繁殖を防ごう。

汚れた洗濯物を洗濯槽に溜めない

すぐに洗わない洗濯物を槽内に溜め込んでいないだろうか?洗濯槽の中で雑菌が繁殖し、汚れが落ちにくくなってしまうおそれがある。通気性のあるランドリーバスケットなどに入れておくか、すぐに洗濯するように心がけよう。

洗う前に干しておく

汗などが染み込んだ衣類は、すぐに洗うのであればよいがひと晩など放置する場合、その間にモラクセラ菌が繁殖するおそれがある。洗う前にハンガーにかけて風通しのよい場所に干すことで、湿気を飛ばしておこう。

洗濯物をお湯に浸ける

モラクセラ菌は熱に弱いといわれている。洗濯する前に、60℃程度のお湯の中に20分ほど洗濯物を浸けておくだけでも生乾き臭を抑える効果が期待できる。ただし熱に弱い素材や浸け置きで色落ちしやすい衣類などは控えよう。

裏返しにして洗う

皮脂が付着しやすいのは、皮膚に触れる洗濯物の裏側である。少しでも汚れ落ちをよくするため、洗濯物を裏返して洗うというわけだ。ただし食べこぼしなどがある場合は、裏返さずに洗ったほうがよく落ちる場合もあるため、ケースバイケースで判断しよう。

3. 洗濯する際のモラクセラ菌対策

続いて、洗濯する際のモラクセラ菌対策を紹介する。洗剤の選び方や、洗濯における臭い対策について見ていこう。

除菌・抗菌効果がある洗剤を選ぶ

洗濯物に繁殖する雑菌を抑えるため、除菌・抗菌効果のある洗剤を選ぼう。除菌成分が配合されている部屋干し用の洗剤がおすすめである。

酵素系漂白剤を使う

酵素系漂白剤には除菌・消臭効果があり、液体タイプと粉末タイプが販売されている。洗濯物の臭いが強い場合は、ぬるま湯に漂白剤を溶かしてつけ置きしてから洗う。ただし、色落ちしやすい・繊細な衣類には向いていないので注意しよう。通常の洗剤に液体タイプの漂白剤をプラスして洗ってもよい。

柔軟剤を使う

除菌効果のある柔軟剤は臭いを抑えてくれる。ただし、必要以上に柔軟剤を入れると香りが強くなりすぎるので、適量を守るようにしよう。

洗濯物の量に気をつける

洗濯機の容量ギリギリなど、一度に大量の洗濯物を洗う場合、洗剤が隅々まで行き渡らないおそれがある。汚れが残ればモラクセラ菌のエサとなってしまうため、洗濯機の容量の7割程度に抑えるか、量が多いときは2回に分けるなどし、汚れ落ちが悪くならないように気をつけよう。

残り湯を使うのは「洗い」のみ

節約のため、風呂の残り湯を洗濯に使うご家庭もあるだろう。もちろんそれ自体は問題ないが、残り湯には雑菌がいるので「洗い」のみで使い「すすぎ」はキレイな水道水にしよう。

脱水が終わったらすぐに干す

脱水が終わって濡れた状態の洗濯物を長時間放置していると、洗濯槽内でモラクセラ菌が繁殖してしまうため、速やかに干すことを心がけよう。なお干す際に除菌・抗菌スプレーをひと吹きしておくのもおすすめだ。

4. 部屋干しする際のモラクセラ菌対策

ここまでしっかり対策が取られていても、部屋干し中にモラクセラ菌が繁殖すれば生乾き臭は発生してしまう。気を緩めず、以下の対策を講じよう。

短時間で乾かすことがもっとも重要

モラクセラ菌対策として重要なのは、濡れた洗濯物をできる限り早く乾かすことである。洗濯物同士は間隔をあけて干し、風がよく通るようにしよう。壁際は湿気がこもってしまうため、四方向から風が通るリビングや部屋の中央で部屋干しするとよい。場所がないからといってカーテンレールに干すと、洗濯物の湿気で窓が結露したり、カーテンにカビが生えたりするおそれがあるためおすすめできない。また洗濯物の重みでカーテンレールが曲がったり破損したりする場合もあるのでやめておこう。

乾いたバスタオルを入れて再度脱水する

やや手間がかかるうえ、干すアイテムが増えてしまうといった欠点はあるが、一度脱水が終わったら乾いたバスタオルを入れて、再度5分ほど脱水するとよい。洗濯物の水分をバスタオルが吸ってくれるので、1枚あたりの水分量が減ってその分乾きやすくなる。

扇風機・除湿機・乾燥機などを活用する

扇風機の風が洗濯物にまんべんなく当たるよう首振りにする。また洗濯物から蒸発した水分が逃げやすいように換気扇を回しておこう。雨や雪など、湿度が高い時期は洗濯物が乾きにくい。湿度を下げる除湿機で洗濯物を使って速やかに湿度を下げよう。除湿機は洗濯物の近くで稼働させ、同時に扇風機も回せばさらに効果が上がる。浴室乾燥機やエアコンのドライ運転を使うのも手だ。洗濯物を乾かすときだけ使用すれば、電気代が膨らみすぎることはないだろう。

5. モラクセラ菌による生乾き臭が発生したときの対処法

対策を講じても、残念ながら部屋干し中にモラクセラ菌が繁殖し臭いが生じてしまうことがある。そんなときは、次のような対処法を試してみよう。

60℃程度のお湯に浸ける

乾燥や紫外線に強いモラクセラ菌だが、お伝えしたように熱には弱い。タオルや布巾などであれば煮沸して除菌する方法がおすすめだ。それ以外の衣類などは、桶などに60℃程度のお湯をはり20分ほど浸けておこう。時間がきたらすぐに再度洗濯し風通しのよい場所に干して乾かす。濡れた状態のまま放置してしまうと、結局モラクセラ菌が繁殖してしまうので要注意だ。

酸素系漂白剤に浸ける

煮沸できない衣類などは、50℃程度のお湯に酵素系漂白剤を溶かして20〜30分ほど浸けておこう。臭いが取れないときは時間を延ばしてもよいが、最長でも2時間程度に留めておくことだ。その後は、通常通り洗濯して乾燥させればよい。ただしお湯や酸素系漂白剤を使った方法は色落ちや型崩れなどのリスクもある。色柄物や繊細な衣類の場合は、事前に洗濯表示を確認するなどしてほしい。

コインランドリーの乾燥機を使う

コインランドリーの乾燥機は80℃以上になる。熱に弱いモラクセラ菌なので、部屋干しによる臭いが気になるときは最初からコインランドリーの乾燥機を使う方法もおすすめだ。

アイロンをかける

生乾きの洗濯物にアイロンをかけると、熱で除菌ができるうえシワもきれいになる。ただし除菌はできてもフン、つまり臭いの元凶は残ってしまうおそれがある。できれば部屋干しする前にアイロンをかけておくとよいだろう。

6. モラクセラ菌の繁殖と臭いを防ぐ日々の工夫

モラクセラ菌による臭いを防ぐコツは、洗濯や部屋干し対策だけではない。意外なところからモラクセラ菌が繁殖し、臭いが発生してしまうことがある。部屋干し対策とあわせて、次のようなポイントにも気をつけよう。

洗濯槽を定期的に洗浄する

パッと見キレイそうな洗濯槽も、裏側には汚れがびっしりこびりついていることが多い。洗濯槽の汚れが衣類に付着すれば、モラクセラ菌が繁殖する確率は高くなるだろう。槽洗浄クリーナーなどを使って定期的に洗濯槽を洗浄しておこう。

洗濯物を仕分けする

汗が染み込んだシャツ、濡れたままのタオルなどは洗濯かごや洗濯槽には入れず、干しておくなどするとよい。干すのが難しいときは、洗濯かごを2つ用意して濡れているもの、濡れていないものを分けておくなどしよう。部屋干し対策だけでなく、こうした細かいポイントもモラクセラ菌の繁殖による臭いを防ぐためには重要だ。

結論

部屋干しの嫌な臭いを防ぐには、モラクセラ菌が繁殖する前に洗濯して乾かすことが重要である。すぐに洗濯できない場合は、除菌効果のある洗剤や漂白剤、扇風機、除湿機などを活用してみよう。洗濯物や部屋干しの仕方を工夫して、嫌な臭いのない快適な毎日を過ごしていただきたい。
  • 公開日:

    2019年5月 7日

  • 更新日:

    2020年12月17日

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