1. キッチンの大敵油汚れや焦げ落としに力を発揮する重曹

重曹とは?
重曹は別名ベーキングパウダーと呼ばれており、お菓子作りに用いられるふくらし粉のことであり、食材を扱うキッチン掃除にはうってつけである。弱アルカリ性の重曹は油や手垢など、酸性の汚れを中和して落とすことができる。
重曹を電子レンジの汚れに使う
電子レンジの頑固な汚れには、500㎖の水に重曹小さじ1杯を入れてかき混ぜ、蒸気が出るまで約3分加熱。庫内を充分蒸らしてから布などで拭き取ると、汚れを簡単に落とすことができる。
重曹を鍋の焦げ付きに使う
また、うっかり焦げ付かせてしまった鍋の焦げ落としにも重曹がおすすめだ。水に溶かした重曹を加熱すると二酸化炭素が発生し、焦げを浮かして落としやすくなる。使い方は、1ℓの水に大さじ4杯の重曹を溶かし沸騰させる。しばらく放置すると焦げが浮いてくるので、湯を捨ててスポンジなどで擦る。
この方法はどんな鍋にも使えるわけではなく、アルカリに弱いアルミ鍋は変色したり穴が空いたりすることがあるので注意が必要だ。
この方法はどんな鍋にも使えるわけではなく、アルカリに弱いアルミ鍋は変色したり穴が空いたりすることがあるので注意が必要だ。
重曹をクレンザーとして使う
水に溶けにくく粒子の細かい重曹はクレンザーとしても使える。水1:重曹3、又は水1:重曹2を溶いてベースト状にすると、コップの茶渋を落としたり掃除に利用することも可能となる。
2. セスキ炭酸ソーダを水に溶かしたセスキ液で手軽にキッチン掃除

セスキ炭酸ソーダとは?
セスキ炭酸ソーダは環境にやさしい無機化合物であり、安全にキッチン掃除ができると近年注目されている。重曹と同じく弱アルカリ性で、油汚れや手垢、タバコのヤニ落としなどにおすすめだ。
セスキ炭酸ソーダは油汚れに強い
重曹よりも洗浄力の高いセスキ炭酸ソーダは、キッチン掃除のお悩み上位に入る換気扇のベタベタ汚れも落としてくれる。まず、スプレーボトルに水500㎖と小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダ入れて溶かしセスキ液を作る。セスキ液を換気扇にたっぷりと吹きかけ、キッチンペーパーを貼り付けてしばらく放置する。時間を置くことで汚れが浮き、スポンジで擦るだけで簡単に油汚れを落とすことができる。他にも魚焼きグリルやガスレンジ、油汚れが気になる場所にも試してみよう。
セスキ炭酸ソーダを三角コーナーの掃除に使う
三角コーナーのヌメリにもセスキ液が効果を発揮し、スプレーしてしばらく置いておくだけで、嫌なヌメヌメを落としてくれるうえ消臭効果が期待できる。
便利に使えるセスキ液
このように作り置きしておくとさまざまな場面で使える「セスキ液」は、キッチン掃除の便利なアイテムとなるが、安全に使用するためにも高温を避けて保存し、早めに使い切るようにしよう。
3. クエン酸でキッチン掃除のお悩み水垢を除去

クエン酸とは?
クエン酸とは柑橘類に含まれる成分であり弱酸性。キッチン掃除のお悩みシンクの水垢などアルカリ性の汚れに強い。
クエン酸を電気ポットの汚れに使う
気になる電気ポットの汚れはカルシウムやミネラル成分でアルカリ性だ。クエン酸を使用することで悩みを解決し、安全・安心な飲み物となる。使用方法は、ぬるま湯に溶かしたクエン酸30gと水を満水まで入れ、クエン酸洗浄モードを行う。ポットに専用モードが無い場合は、通常通り湯を沸かして1時間程度保温し、再度満水まで水を入れて沸騰させる。給湯口内部をすすぐ目的として給湯口からコップ1杯分の湯を排出し、残りの湯を捨てる。最後にポットの底にあるネットをブラシなどで洗浄する。
クエン酸をシンク汚れに使う
シンクの汚れには、クエン酸をスプレーしてスポンジで擦るだけで落とせるが、結晶化して落ちにくくなってしまった水垢は、スプレーした上からラップをかけて湿布し、しばらく時間を置いてからスポンジで擦ると落ちやすくなる。
クエン酸を排水口の汚れに使う
酸性のクエン酸はアルカリ性の重曹を混ぜると二酸化炭素が発生し発泡する。排水口の汚れを落とす方法として有効で、泡の力が汚れを落としやすくしてくれる。排水口に重曹を100g、次にクエン酸50gをふりかけてコップ1杯の湯を注ぎ5分程放置。スポンジやブラシで擦った後十分に洗い流す。
クエン酸は塩素系の洗剤と混ぜると危険
注意点として、クエン酸は塩素系の洗剤と混ぜると有毒な塩素ガス発生の恐れがあるので同時に使用しないよう気をつけよう。
結論
環境に優しいキッチン掃除ができるナチュラルクリーニング。それぞれの性質を理解して使用することが大切だ。汚れを落とすこと、健康やエコに配慮すること、どちらも叶えられるナチュラルクリーニングで快適なキッチンを目指したい。