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シャワーカーテンのカビを撃退するには?3つの対策と予防方法を伝授

シャワーカーテンのカビを撃退するには?3つの対策と予防方法を伝授

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年2月 2日

シャワーカーテンのカビをそのままにしていないだろうか?放置すれば広がるおそれがあるし、空気中を舞う胞子を吸い込んでしまえば体にもよくない。本稿ではシャワーカーテンのカビを落とす方法を3パターン紹介するとともに、予防方法やお手入れのしやすいシャワーカーテンの選び方などもお伝えする。カビを撃退して快適に使おう。

  

1. シャワーカーテンにカビが生える原因

なぜシャワーカーテンにカビが生えてしまうのか、その原因を知ることは再発を防ぐうえでも重要だ。最初にお伝えしておこう。

カビが生育する条件がそろっている

カビは適度な温度と栄養源、水分(湿度)、そして酸素があれば生育し繁殖する。これをシャワーカーテンに当てはめてみよう。シャワーカーテンには入浴時に飛び散った皮脂や垢、石鹸カスや浴槽の汚れなどが付着する。つまりカビのエサだ。加えて湿気が溜まりやすく、濡れたままシャワーカーテンを畳めばさらに乾きにくくなるため生育に必要な水分がたっぷりあることになる。これだけでも十分「カビが生えやすい環境」というわけだ。

またカビが生育する温度は0〜40℃などと幅広く、20~30℃で活発になる。したがって温度も適していると考えてよいだろう。このように、浴室およびシャワーカーテンはカビの生育・繁殖に最適な環境なのである。

2. シャワーカーテンのカビ退治に使う洗剤は?

シャワーカーテンのカビ、とりわけ「黒カビ」は、一般的な浴室用洗剤や洗濯洗剤などでは落とせない。では、どういった洗剤を使うのが適切なのだろうか?

「カビ取り剤」「塩素系漂白剤」が基本

カビには「次亜塩素酸塩」という成分が含まれたカビ取り洗剤(カビキラーなど)、塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)が効果的だ。次亜塩素酸塩にはカビの組織を破壊する除菌効果と、カビの黒い色素を分解して漂白する効果がある。ただし強い漂白効果によって色柄物が色落ちしたり素材がダメージを受けたりするおそれもある。そのためカビ取り洗剤や塩素系漂白剤が使える、もしくは白物・無地のシャワーカーテンに限定したほうがよい。

「酸素系漂白剤」で落とせることも

カビ取り洗剤や塩素系漂白剤が使えないシャワーカーテンには、酸素系漂白剤(衣料用ハイターやオキシクリーンなど)を使おう。主成分の「過炭酸ナトリウム」には除菌・漂白作用があり、菌の一種であるカビの除去にも効果を発揮する。さらに素材を傷めることが少ないため、色柄物に使えるうえ塩素特有のツンとするにおいもない。塩素系漂白剤より漂白効果は劣るが、ひどいカビでなければ酸素系漂白剤でも十分だろう。

アルコール除菌剤は?

アルコール除菌剤はカビの除去には効果があっても漂白作用はない。したがってカビの黒い色素がシミのように残ってしまう。シミは漂白剤で落とせるが二度手間なので、本稿ではそれ以外の「カビ取り剤」「塩素系漂白剤」「酸素系漂白剤」を使ったカビの落とし方をそれぞれ紹介する。

3. シャワーカーテンの軽度なカビの落とし方

まずは、シャワーカーテンのカビが部分的など比較的軽いものだった場合の落とし方から見ていこう。

必要なもの

  • 「カビキラー」などのカビ取り剤(スプレータイプ)
  • 浴室掃除用のブラシ
  • ゴム手袋、マスク、ゴーグルなどの保護具

軽度なカビ、部分的なカビの落とし方

  • ドアを開けたまま換気扇を回し、保護具を装着する
  • カビキラーなどのカビ取り洗剤をカビに直接スプレーする
  • 所定の時間放置したのち、ブラシで軽くこすりシャワーで洗い流す
  • シャワーカーテンの水滴をバスタオルなどで拭き取る
  • 換気扇を回したまま、シャワーカーテンを広げた状態で乾燥させる
カビ取り剤は強力な洗剤なので、目や口、鼻に入らないようにするのはもちろん、皮膚にも極力付着しないように長袖を着用しよう。また、目線より上にある黒カビにスプレーする際はふりかかってくるおそれがあるためシャワーカーテンを外して行うようにしてほしい。

4. シャワーカーテンの頑固なカビの落とし方

続いて、範囲が広いあるいはカビ取り剤ではキレイに落ちない頑固なカビを落とす方法を紹介しよう。ただしカビ取り専用の洗剤を使っても落とせなかったということで、このやり方でも「絶対キレイになる」とは限らないことを最初にお伝えしておく。

用意するもの

  • 「キッチンハイター」などの塩素系漂白剤(液体タイプ)
  • 浴室掃除用のブラシ
  • ゴム手袋、マスク、ゴーグルなどの保護具
  • 桶またはバケツなど

範囲の広いカビ、頑固なカビの落とし方

  • ドアを開けたまま換気扇を回し、保護具を装着する
  • シャワーカーテンを外す
  • 桶またはバケツに50℃程度のお湯を溜める
  • キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を適量加えよく混ぜる
  • シャワーカーテンのカビの部分を浸す
  • 30分ほど経ったら再び保護具を装着し、もみ洗いをする
  • 気になる部分はブラシでこすり洗いをする
  • シャワーでよく洗い流す
  • シャワーカーテンの水滴をバスタオルなどで拭き取る
  • 換気扇を回したまま、シャワーカーテンを取り付けて広げた状態で乾燥させる

5. シャワーカーテンのカビをオキシクリーンで落とす方法

カビ取り剤や塩素系漂白剤が使えない素材のシャワーカーテンは、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤を使おう。軽度のカビにもこの方法が効果的だ。

用意するもの

  • 「オキシクリーン」などの酸素系漂白剤(粉末タイプ)
  • 浴室掃除用のブラシ
  • ゴム手袋、マスク、ゴーグルなどの保護具

オキシクリーンを使ったカビの落とし方

  • ドアを開けたまま換気扇を回し、保護具を装着する
  • シャワーカーテンを外す
  • 浴槽に40〜60℃程度のお湯を溜める
  • オキシクリーンを適量溶かす
  • シャワーカーテンを30分ほど浸け置きする
  • 時間がきたら3再び保護具を装着し、もみ洗いをする
  • 気になる部分はブラシでこすり洗いをする
  • シャワーでよく洗い流す
  • シャワーカーテンの水滴をバスタオルなどで拭き取る
  • 換気扇を回したまま、シャワーカーテンを取り付けて広げた状態で乾燥させる
カビ取り剤や塩素系漂白剤を使った浴槽での浸け置きは素材を傷めるおそれがあるが、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤はダメージが少ないので浴槽で浸け置きできる。「オキシ漬け」なども浴槽を使うことがあるので覚えておこう。

6. シャワーカーテンのカビを防ぐには?

キレイになったシャワーカーテンは、カビの再発を防ぐことが重要だ。入浴の際は以下のようなことを心がけよう。

入浴の最後にシャワーカーテンを洗い流す

シャワーカーテンについた皮脂などの汚れはカビのエサになるため、入浴の最後にシャワーをかけて洗い流そう。とくに裾に近い部分は汚れやすい。残らないように入念に流すのがカビ対策には有効だ。ついでに浴槽や床、壁などについた皮脂汚れ・石鹸カスなども流しておくと浴室全体のカビ対策にもなる。また可能であれば、最後の最後に水のシャワーをかけてカーテンの温度を下げておこう。

浴室から出るときに水滴を拭き取る

出る間際、あるいはいったん出て頭や体を拭いてからでもOKだが、シャワーカーテンに残った水滴を払い落とすか、バスタオルで拭き取るなどして水気を切ろう。シャワーカーテンは折りたたまず広げた状態にしておくと速く乾かせる。シャワーカーテンが浴槽のふちなどに触れてしまうときは、裾を持ち上げて洗濯バサミやクリップなどで止めるなどし、浴槽に直接触れないようにしよう。

可能であれば換気扇を回したままにする

窓を開けたり換気扇を回したりして浴室の中の湿気を外へ逃がすことも重要だ。換気扇は入浴直後から最低でも3時間、できれば24時間稼働させてカビ対策しよう。

7. シャワーカーテンのカビ対策には洗濯も有効

上述の入浴後の手入れをきちんとしている場合は月1回程度、忙しいなどでできていないときは1〜2週に1回程度、シャワーカーテンを定期的に洗っておくこともカビ対策となる。

シャワーカーテンを洗う方法

まずは、シャワーカーテンが洗濯機で洗える素材か洗濯表示で確認する。ポリエステル素材はオシャレ着用などの中性洗剤を使えるものが多い。一方、シート状の塩化ビニール樹脂でできているシャワーカーテンは洗濯機で洗うと生地が傷むので洗わないようにしよう。

洗濯OKであればオシャレ着用中性洗剤を使って標準コースで洗濯する。ダメージが不安なときは弱水流コースでもよい。脱水は30秒などごく短時間に留め、風通しのよい日陰に干して完全に乾かそう。浴室のランドリーバーに掛けて、浴室乾燥機にかけるのでもよい。

8. カビ対策につながるシャワーカーテンの選び方

日々の掃除や洗濯が面倒なシャワーカーテンは徐々にお手入れが億劫になり、カビの再発へとつながってしまうおそれがある。実は選び方も意外と重要なのだ。最後にポイントをお伝えするので、シャワーカーテンを買い替えるタイミングなどで参考にしてほしい。

ビニールやポリエステル素材を選ぶ

そもそもシャワーカーテンはビニール素材やポリエステル素材のものが多い。そのためわざわざ探さなくても簡単に見つかるはずだが、お手入れのしやすさを重視するならこのいずれかを選ぼう。ただしビニール独特のにおいが苦手な方はそれ以外の素材が選ぶほうがよい。その際、薄くてペラペラのカーテンは生地同士がくっついて乾燥しにくかったり、身体に貼り付いて使い心地が悪かったりするのである程度厚みがあるものを選ぼう。

ぴったりのサイズを選ぶ

シャワーカーテンは幅100~180cm、丈150~200cmほどのサイズのものが多い。ユニットバスであればとくに、水しぶきで洗面所やトイレが濡れるのを防ぐため大きいサイズを選ぶことになるだろう。だがその際、幅が広すぎるとカーテンのひだが多くなり乾燥しにくくなる。同じように丈が長すぎると床に付いてしまい、裾に水が溜まってカビが生えやすくなる。幅・丈ともにぴったりサイズのシャワーカーテンを選ぶようにしよう。

機能性にも着目する

撥水加工や防水・防カビ加工が施されているもの、洗濯機で丸洗いできるものなどを選ぶとお手入れが楽になる。カビ予防には速乾タイプもおすすめだ。

結論

シャワーカーテンのカビは気持ち悪いだけでなく、健康面への影響も心配だ。普通の洗剤では落ちないため、カビ取り洗剤や塩素系(酸素系)漂白剤などで落とそう。キレイになったら今度はカビが生えにくい環境に保つ、定期的にシャワーカーテンを洗濯するなどしてカビを防いでいこう。ぜひカビのいないキレイな浴室で、日々の疲れを癒してほしい。
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  • 公開日:

    2019年6月20日

  • 更新日:

    2021年2月 2日

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