目次
- 1. シンクの「白い汚れ」はなに?
- 2. シンクに白い汚れ(水垢)ができる原因
- 3. シンクの白い汚れ(水垢)を簡単に落とす方法
- 4. シンクの白い汚れ(水垢)をクエン酸で落とす方法
- 5. シンクの白い汚れ(水垢)を研磨して落とす方法
- 6. シンクの頑固な白い汚れ(石鹸カス)はクエン酸と重曹で落とす
- 7. シンクの白い汚れ(水垢・石鹸カス)を防ぐコツ
- 8. シンクの白い汚れ(水垢・石鹸カス)の予防におすすめのアイテム3選
- シンクにクリームクレンザーをつける
- スポンジで円を描きながら水垢をこする
- 流水でよくすすぎ、乾いた布で水分を残らず拭き取る
- 空のスプレーボトル
- クエン酸
- キッチンペーパー
- 食品用ラップ
- スポンジ
- 乾拭き用のキレイな布
- スプレーボトルに、水200mlに対し小さじ1杯のクエン酸を溶かす
- クエン酸水をキッチンペーパーに含ませ、水垢に貼る
- その上からさらにクエン酸水をスプレーし、ラップでパックする
- 30分〜最大2時間ほど放置し、時間がきたらまずはラップをはがす
- 貼ってあるキッチンペーパーでそのまま水垢を拭き取る
- クエン酸水を含ませたスポンジで円を描くようにこすり洗いをする
- 流水でよくすすいだら、乾いた布で水気を拭き取る
- クエン酸水をキッチンペーパーに染み込ませる
- 水垢に貼り1〜2時間ほど放置する
- 水垢が柔らかくなったらスポンジでこすり洗いをして落とす
- シンクを水洗いし、粉末の重曹を石鹸カスに振りかける
- 30分〜1時間ほど放置し、スポンジでこすり洗いをする
- 最後に流水でよくすすぎ、水気が残らないように乾いたキレイな布で拭き取る
1. シンクの「白い汚れ」はなに?

まずは簡単に、シンクにこびりつく白い汚れの正体から説明しておこう。
水垢・カルキ汚れ・石鹸カス
白い汚れの正体は水垢、カルキ汚れ、石鹸カスである。水道水に含まれている、炭酸カルシウムやマグネシウムといった「ミネラル成分」が、水分が乾いたあとに残って固着したものだ。カルキ汚れも水垢とほぼ同じと思ってよい。
また石鹸カスにも種類があり、シンクにこびりつくものの代表は「金属石鹸」と呼ばれるものだ。水道水に含まれるミネラル成分と石鹸が反応して固着したものである。
2. シンクに白い汚れ(水垢)ができる原因

そもそもなぜシンクには水垢が溜まるのか、原因について簡単に解説しておこう。
水垢の原因
上述のように、キッチンのシンクにできる白い水垢は水道水に含まれるケイ酸やカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分が乾いて固まったものだ。そのミネラル成分に加えて石鹸や洗剤の成分が混ざり、反応してできたものが石鹸カスである。石鹸カスが堆積すると頑固にこびりついてしまうため注意が必要だ。
3. シンクの白い汚れ(水垢)を簡単に落とす方法

シンクの水垢が軽度である場合の落とし方を解説しよう。
用意するもの
キッチンのシンクにできたばかりの水垢は研磨作用のあるクレンザーで落とせる。スポンジと一緒に準備しよう。なおクレンザーはクリームタイプがおすすめだ。粘り気があり密着するため、液だれや飛び散る心配が少なく使いやすい。鍋の焦げ付きや五徳の汚れ、錆び落としにも使えるので1本あると便利だろう。ステンレスに安心して使える「低研磨剤率(20%)」タイプを選ぼう。
クレンザーを使った水垢の落とし方
ゴシゴシこするというよりも、クルクルと円を描くようにこするのがポイントになる。水垢の再発を防ぐため、最後はしっかり水気を拭き取っておこう。
おすすめ商品
商品名:ジフ クリームクレンザー 270ml×4個セット
4. シンクの白い汚れ(水垢)をクエン酸で落とす方法

洗剤を使いたくない、クレンザーがないという場合は、クエン酸を使って落とすこともできる。ナチュラルクリーニングの必須アイテムでもあるクエン酸は、浴室の鏡の水垢落としなどにも使えるのでぜひ常備しておこう。
用意するもの
クエン酸で水垢を落とす方法
おすすめ商品
商品名:シャボン玉 クエン酸 300g
【注意】塩素系漂白剤(アルカリ性洗剤)とクエン酸は一緒に使わない!
塩素系漂白剤やアルカリ性洗剤には「まぜるな危険」と書かれているものがある。酸性アイテムと混ざると人体に有害なガスが発生してしまうためだ。この場合の「酸性」とは洗剤のみならず、クエン酸や酢なども含まれる。アルコールもNGということがあるため、絶対に混ぜないように気をつけよう。
同時に使用しなければOKというわけではない。「すすぎが不十分で、さっき使った塩素系漂白剤が残っていた」という場合もガスが発生するため注意が必要だ。同じ日に作業しないこと、必ず換気をしながら作業することなどを心がけよう。
5. シンクの白い汚れ(水垢)を研磨して落とす方法

クレンザーやクエン酸水である程度は落ちるものの、どうしても残ってしまう頑固な水垢もある。その場合は研磨することで落とせる場合もあるので覚えておこう。
メラミンスポンジ
「激落ちくん」などのメラミンスポンジには研磨作用がある。クレンザーやクエン酸水をこすり洗いする際、普通のスポンジではなくこのメラミンスポンジを使うことで、より強力に水垢を落とせる。
人工ダイヤモンドの研磨剤
市販の、人工ダイヤモンドを使った研磨剤を使う方法もおすすめだ。メラミンスポンジよりも強力に落とせるだろう。ただし研磨作用が強いため、シンクが傷つくおそれもある。目立たない場所で試すなどし、こする際も力加減に気をつけよう。
6. シンクの頑固な白い汚れ(石鹸カス)はクエン酸と重曹で落とす

水道水中のミネラル成分と、石鹸や洗剤の成分が結びついてできた石鹸カスはかなり頑固なので、クエン酸水のみでは落としきれない場合がある。そのときはクエン酸と重曹の合わせワザを試してみよう。
石鹸カスが落ちにくい理由
見た目は白い固まりで水垢とよく似ているが、石鹸カスはミネラル分に石鹸や洗剤の成分が混ざったもので、油分など「酸性の成分」が含まれる。クエン酸は、アルカリ性の水垢には効果があるが、酸性の石鹸カスには効果が期待できない。これがクエン酸水のみで落とすのが難しい理由だ。酸性の汚れを落とすのは、弱アルカリ性の重曹に任せよう。
クエン酸と重曹で石鹸カスを落とす方法
シンクの側面など粉末の重曹が密着しない部分は、先ほど紹介した重曹ペーストを使おう。このほか、専用洗剤を使う手もある。石鹸カスを落とす洗剤は弱アルカリ性タイプが多いが、研磨剤などが含まれているものもあり、そうした商品なら水垢も一緒に落とすことができる。
おすすめ商品
商品名:重曹の激落ちくん 粉末タイプ 1kg
【注意】ここでもクエン酸と塩素系漂白剤(アルカリ性洗剤)を混ぜるのはNG
先ほどもお伝えした通り、クエン酸と塩素系漂白剤やアルカリ性洗剤は絶対に混ぜてはいけない。くれぐれも注意していただきたい。
7. シンクの白い汚れ(水垢・石鹸カス)を防ぐコツ

頑固な水垢や石鹸カスは落とすのに時間がかかるし労力も要る。そのため、できるだけ水垢や石鹸カスが発生しないように心がけるのがポイントだ。水を使う以上、水垢などの付着は完全に防ぐことができない。だが少しの心がけで軽減させることは可能だ。
水滴を残さない
もっとも基本的なポイントは、シンクに水滴を残さないことである。水を使用したあとに乾いたタオルや布などでシンクの水分を拭き取れば、ミネラル成分が残ることもない。またシンク周りについた洗剤の泡なども丁寧に水洗いし、最後は必ず乾いたタオルなどで水気を拭き取るようにしよう。
食材の切れ端でこする
オレンジやレモンなどの皮にはクエン酸のような酸性の成分が含まれている。調理に使うときがあれば、ちょっとした合間にシンクや蛇口などキッチン周りをこすり、そのあと乾いた布でキレイに拭き取るだけでも水垢予防になる。
8. シンクの白い汚れ(水垢・石鹸カス)の予防におすすめのアイテム3選

最後に、シンクなど水周りの水垢落としにおすすめのアイテムを紹介しよう。
日本珪華化学工業「ハイホーム」
クリームタイプのクレンザーで、これひとつあれば水垢や焦げつきなどの汚れから、頑固な錆まで落とすことができる。
TOTO「蛇口まわりのクリーナー」
シンクはもちろん、洗面器や浴室などの蛇口周りにできた水垢汚れを落とすために作られたクレンザーだ。ひとつあると重宝するだろう。
茂木和哉「水アカ洗剤」
まさに水垢を落とすために開発されたアイテムである。うろこ状になってしまった頑固な水垢にはこちらがおすすめだ。
おすすめ商品
商品名:茂木和哉 水アカ洗剤 200ml
結論
シンクに溜まる白い汚れのほとんどは水垢と石鹸カスだ。似ているが性質がやや異なるため、それぞれ汚れに応じたアイテムで掃除することが重要である。お伝えした方法で水垢や石鹸カスを除去して、きれいなキッチンを取り戻そう。