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サビついたスキレットの写真

スキレットの頑固なサビの落とし方は?注意点や予防策まで徹底解説!

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年11月22日

スキレットのサビの落とし方について解説するとともに、サビを落としたあとのお手入れや、サビを防ぐための取り扱いなどについてもお伝えする。サビを落とす際の注意点や正しい保管方法、重曹やじゃがいもを使ったサビの落とし方なども紹介していくので、あわせて参考にしてほしい。

  

1. スキレットの頑固なサビは落とせる

サビができた楕円形のスキレットの写真
スキレットは濡れた状態で放置するとすぐにサビてしまう。そのため使用後のお手入れはたいへん重要だ。だが水分をきちんと飛ばしたつもりが残っていたり、湿気対策をせずに保管してしまったりしてサビが発生することもある。一面サビてしまうと絶望的な感じもするが、落とせる方法があるのでぜひ覚えておこう。

2. スキレットのサビを落とす方法

使い込まれたスキレットの写真
スキレットのサビを落とす方法を紹介していこう。まずはごく軽いサビの落とし方から説明する。

軽いサビの落とし方

ごく軽いサビであれば、たわしでゴシゴシこすり洗いするだけで落とせる。洗剤は不要、洗浄も水(ぬるま湯)のみでOKだ。サビを落とした部分は黒色から灰色がかった銀色に近くなるので、キレイに落とせたかどうかの目安にするとよい。

頑固なサビの落とし方

赤銅色のサビが黒色に変化するまでスキレットを火にかける。サビを炭化させるというわけだ。炭化したら火を止めて粗熱をとり、ぬるま湯につける。次に金たわしを使ってゴシゴシこすり洗いをしよう。これだけで十分キレイに落とせる。金たわしが届きにくい部分などは、サンドペーパーあるいはスポンジやすりなどで落としていこう。

スキレットのサビを落とす際の注意点

調理直後や火にかけて炭化させた直後など、熱を持っている状態のスキレットを水につけて急冷するのはNGだ。ひび割れといった原因になるため、調理後や火にかけたあとは必ず粗熱がとれてから作業に当たろう。

3. スキレットのサビは「重曹」や「じゃがいも」でも落とせる?

スキレットといろいろな食材、調味料などの写真
スキレットのサビ落としにおすすめなのは上述した2通りの方法だが、場合によっては重曹やじゃがいもなどを使って落とせることもある。いずれも軽いサビに対する落とし方だが、ついでなので軽く説明しておこう。

重曹を使ってスキレットのサビを落とす方法

スキレットに水と重曹を入れて火にかけ、しばらく待つとサビが浮いてくる(軽いサビの場合)。あとはたわしでゴシゴシこすり洗いをして落とそう。浮かずに残ったサビも、沸騰した段階で箸などでこすれば簡単に落とせる。重曹の濃度は高いほうが落ちやすいので、量を増やしたり重曹ペーストをサビに塗ったりなど、ケースバイケースで使い分けよう。

【重曹の使用は好ましくない?】

一般的に、スキレットの洗浄に重曹や洗剤を用いるのは好ましくないとされている。これは、油によるコーティングを剥がしてしまうことになるためだ。だがサビを落とす場合、結局ゴシゴシ洗うなどしてコーティングが剥がれる。後述するようにサビを落としたあとは再度油を塗布するため、そこまで深く気にする必要はないだろう(心配な方は重曹を使わずに落とそう)。

じゃがいもと塩でスキレットのサビを落とす方法

スキレットを火にかけてサビを炭化させる。煙が出るくらいまで焼いたら火を止めて粗熱をとろう。粗熱がとれたらサビが完全に隠れるくらいまで塩をまぶす。次にじゃがいもを半分など持ちやすく動かしやすいサイズにカットし、切断面を使って塩をスキレットに塗り込むようにこすっていく。次第に塩がサビ色に変わってくるため、水またはぬるま湯で洗い流し、空焚きをして水分を飛ばす。
それでも落ちないときは何度か繰り返す手もあるが、塩やじゃがいもは貴重な食材なのでお手入れに使ってしまうのがもったいないこともある。やはり基本は最初にお伝えした2通りの方法を試していただき、重曹やじゃがいもなどを使う方法は一応、こうしたやり方もある程度に留めておいていただければ幸いだ。

4. スキレットのサビを落としたあとのお手入れ方法

スキレットとコーティングのための油、刷毛の写真
冒頭でもお伝えしたように、スキレットは少しでも濡れているとあっという間にサビてしまう。せっかくキレイに落としても、そのあとのお手入れが不十分ではサビが再発するおそれがある。

サビを落としたら油ならしをする

サビを洗い流した直後のスキレットは濡れている、または湿っている状態である。そのため、まずは火にかけて完全に水気を飛ばそう。次に、スキレット全体に油を塗っていく。オリーブオイルが望ましいが、なければ市販のサラダ油でも構わない。直接油を垂らして広げるか、布巾などに油を染みこませて拭くなどしよう。スキレットに手で触れる際はミトンなどを使い、やけどしないように気をつけてほしい。

スキレットの保管方法

新聞紙に包むなどし、できる限り湿気が溜まりにくい場所で保管しよう。

5. スキレットのサビを予防する方法

調理後のスキレットの写真
スキレットのサビを予防する方法も覚えておこう。ちょっとした心がけでサビを防ぐことができる。

料理を入れたままにしない

スキレットで調理したあとは料理をお皿に移すか、スキレットごと食卓に出してそのまま食べきってしまおう。料理を入れっぱなしにしておくと、サビの原因になるため気をつけてほしい。

水気はきちんと飛ばしておく

洗ったあとなどはきちんと火にかけ、水分を飛ばしておくことが大切だ。煙が立つくらいまで焼いてから、粗熱をとって収納しよう。

新聞紙に包み、湿気の少ない場所で保管する

収納する際も、新聞紙に包んで風通しのよい、湿気が溜まらない場所に保管するようにしよう。こうした心がけだけでも、スキレットのサビは防ぐことができる。

6. IHコンロではスキレットを焼く作業ができない?対処方法は?

IHコンロの写真
IHコンロでは、スキレットを乾燥させたり油をなじませたりするための「焼く作業」ができないことがある。自動で温度調節されるため、スキレットを焼くほどの温度にはならないためだ。IHコンロ対応のスキレットはあるが、サビ落としも問題なくできるかどうかは不明だ。事前に取扱説明書で確認しておこう。IHコンロではサビ落としできない場合、携帯用のカセットコンロが使えるかなども見ておくとよい。

7. スキレットのサビを落として長く大切に使い続けよう

お手入れが行き届いた、いろいろなサイズのスキレット
スキレットは、保管に注意しきちんとお手入れをしていれば長く使い続けることができる調理器具である。サビができたときは「1.たわしでゴシゴシこすり洗いをする」または「2.空焚きしてサビを炭化させたのち、金たわしでゴシゴシこすり洗いをする」といったいずれかの方法を試してみよう。サビを落としたあとは必ず、油を塗ってコーティングしておくことも忘れないようにしよう。
サビ落としのときに限らず、熱い状態のスキレットを急冷したり、濡れたまま(湿ったまま)放置したりするのはNGだ。保管する際は新聞紙に包むなどし、湿気の少ない場所に置いておこう。

結論

スキレットのサビは落とせる。ただし放置すると広がってしまうおそれがあるため、少しでもサビが見られたら悪化する前に速やかに落としておこう。スキレットをしばらく使わないときは、ときどき取り出して状態をチェックしておくと安心だ。
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  • 公開日:

    2019年6月24日

  • 更新日:

    2021年11月22日

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