1. 「強い吸引力」フィルター式サイクロン掃除機のメンテナンス

フィルター式サイクロン掃除機は、フィルターレスよりも吸引力が強いことがメリットだが、メンテナンス頻度が多いことがデメリットといわれる。できればメンテナンスにかかる手間を少しでも少なくして、デメリット部分を軽減したいものである。
フィルターのメンテナンス
立体フィルターとダストボックスの間にティッシュペーパーを1枚(2枚重ねの物)挟み、フィルターの形に沿わせてセットすると、フィルターをほとんど汚さずに掃除ができる。ダストボックスのゴミを捨てるときにティッシュごと一緒に捨てればよいので、後始末も簡単だ。この場合、立体フィルターの水洗いは2~3ヶ月に1回の頻度でよいだろう。
ただし、機種によってはこの方法が使えない場合もあるので、説明書や公式ホームページを必ず確認しよう。
ただし、機種によってはこの方法が使えない場合もあるので、説明書や公式ホームページを必ず確認しよう。
2週間に1回のメンテナンス
ダストボックスを水洗いした後水気を拭き取り、陰干しで乾燥させる。フィルターとダストボックスの間にティッシュペーパーを使わない場合は2週間に1回程度、立体フィルターを水洗いして水気を拭き取り、日陰で乾かそう。排気フィルターは紙製の物が多いため、ビニールに入れて、床などでコンコンと叩き埃やチリを落とすとよい。
2. 「メンテナンスが楽」フィルターレスサイクロン掃除機のメンテナンスは分解洗浄

フィルターレスサイクロンはフィルター式に比べると吸引力が劣るが、メンテナンスの頻度が格段に少なくて済むのが人気の理由だ。メーカーや機種にもよるが、たくさんのサイクロンシリンダーがあるため一見複雑そうに見えるかもしれない。しかし分解時の部品点数は意外に少なく、なかにはたったの4点しかないものもある。
メンテナンスの頻度は使用する家庭によって差はあるが、分解による手入れはおよそ2年に1回程度でよい。ダストボックスは2週間に1回程度水洗いし、日陰で乾かせば清潔に使える。その他のサイクロン部品も、メンテナンス時にはジャブジャブと水洗いをするとよいだろう。
ただし、構造が複雑に入り組んでいるので、分解して洗浄した部品はしっかりと水気をきり、日陰干ししながら完全に乾燥させる必要がある。完全に乾くまでには時間がかかるかもしれないが、ドライヤーなどの温風を使って乾かすと熱でプラスチック部分の変形や劣化を招く恐れがあるため、必ず陰干しで自然乾燥させよう。
3. 掃除機ヘッドのメンテナンスはどちらも共通

掃除機のヘッドには糸くずや髪の毛が絡みつくため、それらがブラシの回転を阻害する場合がある。また、埃もたくさん付着しているので、ヘッド部分には目に見えない雑菌も多数生息しているだろう。そのため、毎日家中のさまざまな場所に触れる掃除機ヘッドは、常に清潔にしておく必要がある。ヘッドもメーカーによって呼び名が異なり、回転ブラシでゴミを掻きとる「パワーヘッド」や羽根の回転で埃やチリを浮かせて吸い取る「エアーヘッド」などがある。
ヘッドのメンテナンス方法
1.掃除機からヘッドを外し、隙間用ノズルに付け替えて、ヘッドの大まかなゴミやチリを吸い取る。
2.ブラシ(羽根)に絡んでいる髪の毛や糸くずが取れない場合は、ハサミなどで切り、手でとり除く。
3.ヘッドは分解できるので、カバーを外してブラシ(羽根)を取り出す。
4.細かいゴミや細部に絡みついた糸くずなどをピンセットで取り除く。
5.ブラシ(羽根)を水洗いしたら水気を切り、立てかけて日陰干しにする。
2.ブラシ(羽根)に絡んでいる髪の毛や糸くずが取れない場合は、ハサミなどで切り、手でとり除く。
3.ヘッドは分解できるので、カバーを外してブラシ(羽根)を取り出す。
4.細かいゴミや細部に絡みついた糸くずなどをピンセットで取り除く。
5.ブラシ(羽根)を水洗いしたら水気を切り、立てかけて日陰干しにする。
結論
フィルター式のサイクロン掃除機は、わずかティッシュペーパー1枚使うだけで大幅にメンテナンスの手間を軽減できる。フィルターレスのサイクロン掃除機は部品点数が少なく、分解も簡単で大胆に水洗いできるものが多い。ヘッドも同様で分解、洗浄が容易なため、こまめに水洗いをして清潔を保ちたいものだ。