目次
1. 蒸し器がないときは身近なもので代用できる

フライパンや鍋など基本的な調理器具と違い、蒸し器がないご家庭は多いだろう。本当に代用が可能なのかを解説する。
蒸し器はご家庭にあるもので代用可能
蒸し器は和食や中華料理に使えるのはもちろん、油を使わず加熱できることから、ヘルシーな調理器具としても人気である。素材の旨味を逃さず、水溶性のビタミンなど失われがちな栄養を残しながら調理することが可能だ。しかし一般家庭では持っていない人も多いだろう。蒸し器を購入するのもよいが、毎日使うわけではないなら代用品で済ませるという手もある。ご家庭にある身近なキッチングッズで代用できるので、ぜひ試してみてほしい。
2. 蒸し器がないときの代用品5選とその使い方

蒸し器の代用品にできる主なキッチングッズ5選とその使い方を紹介する。料理に合わせて上手に使い分けよう。
フライパン
フライパンとフタを蒸し器の代用品にする方法だ。深さのあるタイプのフライパンが使いやすい。3cmくらいの水を入れて蒸気がでるまで火にかけたら、中に食材を入れた耐熱皿や耐熱容器を置いてフタを閉めよう。水蒸気は熱いので火傷しないように十分気をつける。フタが閉まらないときはアルミホイルで耐熱皿や耐熱容器を覆ってもよい。
鍋
耐熱皿や耐熱容器の中に蒸す食材を入れ、周りにたっぷりの水を注げば蒸し器と同じ構造になる。基本的な蒸し方はフライパンと同じだ。薄い耐熱皿を2枚使い、1枚を逆さにして伏せた状態で入れ、もう1枚に食材を入れて重ねれば高さが確保しやすい。
ザル
鍋の中にザルを投入することでも蒸し器の代用が可能だ。シンプルなザルを使う場合は土台となる耐熱皿を逆さにして下に敷いておこう。ザルに取っ手やフックがついているタイプであれば、鍋の縁にザルを引っ掛けることができ、土台用の耐熱皿がなくても蒸し器になる。鍋と比較してザルが小さい場合は、菜箸をフチに渡してから引っ掛けてほしい。野菜など、大きな素材を丸ごと蒸したいときにザルを代用品にするのがおすすめだ。
電子レンジ
簡単に蒸し料理が作りたいなら電子レンジがおすすめだ。耐熱皿や耐熱容器、耐熱ボウルの中に食材と少量の水を入れる。あとはラップをかけて加熱するだけだ。専用のシリコンスチーマーがあれば、より上手に調理できるだろう。ちなみに、オーブンレンジを使う場合、天板に水を張って耐熱皿を並べれば、蒸し焼きにすることができる。
土鍋
保湿性が高い土鍋を選ぶと、余熱でじっくり蒸すことができる。フライパンや鍋と使い方は同じで、中に耐熱皿や耐熱容器を入れてからフタをして蒸すだけだ。水の量は土鍋の半分くらいを目安にしてほしい。
このほか、意外なところでは炊飯器も蒸し器の代用品として利用できる。
このほか、意外なところでは炊飯器も蒸し器の代用品として利用できる。
3. 蒸し器がないときに代用品のフライパンで「肉まん」や「蒸しパン」を作る方法

蒸し器の代用品としてフライパンを使えば、肉まんや蒸しパンを簡単に蒸せる。それぞれの基本的な方法を紹介しよう。
フライパンで肉まんを作る方法
市販や自作の肉まんをフライパンで蒸す方法だ。耐熱皿は肉まんが入るサイズを選ぼう。蒸し器の代用品として使うフライパンは、使用する耐熱皿のフチより1~2cmほど低い位置まで水を入れる。多すぎると肉まんが水っぽくなるので注意が必要だ。
耐熱皿は2枚用意して、一枚をふせた状態で入れ、その上にもう1枚の皿を乗せよう。クッキングシートを敷いた耐熱皿に肉まんを乗せてフタをして蒸す。加熱時間は個数や大きさによって異なるので、様子を見ながら蒸してほしい。
耐熱皿は2枚用意して、一枚をふせた状態で入れ、その上にもう1枚の皿を乗せよう。クッキングシートを敷いた耐熱皿に肉まんを乗せてフタをして蒸す。加熱時間は個数や大きさによって異なるので、様子を見ながら蒸してほしい。
フライパンで蒸しパンを作る方法
蒸し器の代用品のフライパンに、生地を流し込んだ耐熱容器を入れると蒸しパンができる。ココット皿やプリン用のカップがおすすめだ。2cmくらい注いだ水を沸騰させて、その中に直接入れよう。フタをして蒸し、竹串を刺して生地がつかなくなれば完成だ。
4. 蒸し器がないときに代用品の鍋で「茶碗蒸し」を作る方法

鍋や土鍋を蒸し器の代用品として使って、美味しい茶碗蒸しを作ろう。作る方法とポイントを紹介するので、ぜひ実践してほしい。
鍋で茶碗蒸しを作る方法
卵や出汁、ほか必要な具材を深めの耐熱容器にセットしたら鍋に入れる。水の目安は、器が半分ほど浸かる程度が望ましい。温度が急激に変化すると「す」が入るので、お湯がわいてから入れるのがポイントだ。
器に蓋がない場合はアルミホイルなどを被せよう。茶碗蒸しの耐熱容器を入れて弱火にし、5~10分置きぐらいに様子をみる。卵の部分が固まり、串や楊枝を刺して透明な液体がでるようになれば完成だ。
器に蓋がない場合はアルミホイルなどを被せよう。茶碗蒸しの耐熱容器を入れて弱火にし、5~10分置きぐらいに様子をみる。卵の部分が固まり、串や楊枝を刺して透明な液体がでるようになれば完成だ。
5. 蒸し器がないときに代用品の炊飯器で「プリン」を作る方法

蒸し器の代用品として炊飯器を使えば、火加減を気にする必要がない。プリンを作る簡単な方法を紹介しよう。
炊飯器でプリンを作る方法
プリンの材料は好みだが、牛乳と卵、味の調整として砂糖を加えるだけでも十分だ。カラメルは水と砂糖を小鍋で加熱して、別に作っておこう。プリン液を作ったあと、炊飯器の底に布巾を敷いたら準備は完了だ。プリン液が入った耐熱容器をアルミホイルでフタをして炊飯器に入れよう。
あとは容器の半分くらいまで熱湯を注いで、スタートボタンを押すだけだ。炊飯器から蒸気がでてきたあとは保温にして蒸し、定期的に取り出して固まっているかゆらして確認しよう。粗熱がとれたあと冷蔵庫で十分に冷やしたら食べられる。
あとは容器の半分くらいまで熱湯を注いで、スタートボタンを押すだけだ。炊飯器から蒸気がでてきたあとは保温にして蒸し、定期的に取り出して固まっているかゆらして確認しよう。粗熱がとれたあと冷蔵庫で十分に冷やしたら食べられる。
6. 蒸し器がないときに代用品の電子レンジで「温サラダ」を作る方法

蒸し器の代用品として電子レンジを活用しよう。温サラダを作る簡単な方法を説明する。
蒸し器がないときに代用品の電子レンジで「温サラダ」を作る方法
好きな野菜と少量の水を耐熱容器に入れて、電子レンジで加熱するだけだ。大きめの耐熱ボウルを使えば、一度に多くの野菜を調理できる。野菜によって加熱時間を調整するのがポイントだ。
かぼちゃやじゃがいも、にんじんなど、熱が通りにくい野菜を先に加熱しよう。竹串を使って熱が通っているかを確認しながら、時間を調整してほしい。キャベツやブロッコリー、パプリカは熱が通りやすいので、あとから加えて電子レンジで加熱する。あとはお好みのドレッシングをかけよう。
かぼちゃやじゃがいも、にんじんなど、熱が通りにくい野菜を先に加熱しよう。竹串を使って熱が通っているかを確認しながら、時間を調整してほしい。キャベツやブロッコリー、パプリカは熱が通りやすいので、あとから加えて電子レンジで加熱する。あとはお好みのドレッシングをかけよう。
7. 蒸し器がなくても代用品と使い方を知っていれば調理できる

蒸し器がない場合は、代用品でも問題ない。フライパンや鍋など、どのご家庭にもあるキッチングッズがあれば十分だ。耐熱皿や耐熱容器と組み合わせれば簡単に美味しい蒸し料理ができる。鍋やフライパンなどの代用品は、深さがあるタイプを選ぶと調理しやすい。
基本的な使い方は、中に水と耐熱容器や耐熱皿を入れてからフタをして加熱するだけだ。また、耐熱皿や耐熱容器の代わりにザルを使う方法もある。温野菜など簡単な調理なら電子レンジでも十分だろう。作る料理によって適した蒸し器の代用品は異なるので、それぞれの特徴を確認してから使ってほしい。
基本的な使い方は、中に水と耐熱容器や耐熱皿を入れてからフタをして加熱するだけだ。また、耐熱皿や耐熱容器の代わりにザルを使う方法もある。温野菜など簡単な調理なら電子レンジでも十分だろう。作る料理によって適した蒸し器の代用品は異なるので、それぞれの特徴を確認してから使ってほしい。
結論
これまで蒸し料理を作る頻度が低く、蒸し器の用意がないご家庭もあるだろう。蒸し器がなくても代用品で蒸し料理が作れる。フライパンやザル、電子レンジなど、それぞれの使い方をチェックしてみよう。紹介した代用品や作り方を参考に、蒸しパンや茶碗蒸し、プリンを作ってみてほしい。蒸し料理の調理に使える耐熱皿や耐熱容器、耐熱ボウルを揃えておくのもおすすめだ。