2×4材があれば初心者でもできる！キッチン棚の作り方

DIYでよく使われる木材に「2×4（ツーバイフォー）材」がある。2×4材とは2×4工法の住宅に使用される木材で、厚さ2インチ、幅4インチから名付けられた。ほかにも「1×4」「2×2」「3×6」などサイズによってさまざまな種類がある。

2×4材は加工しやすく、そこそこの強度があり、DIY初心者でも扱いやすいのでキッチン棚などの家具作りに適している。SPF材とも呼ばれるが、SPF材とは「スプルース」「パイン」「ファー」の頭文字をとったもので、常緑針葉樹の総称だ。SPF材は2×4材に使用されることが多く、成長が早くて加工しやすい特徴がある。最近は、表面が白っぽいホワイトウッドや赤っぽいレッドシダーなどの木材が使用されることもある。

長さはフィートであらわされ、3、6、8、10、12フィートなどの種類がある。DIYしたい家具によって長さを選ぶことができる。

2×4材はDIYによく使用されることからホームセンターやネットショップで手軽に入手できる。キッチン棚をDIYするときは、ぜひ2×4材を使ってみよう。

調理器具や食器を収納したいが、キッチンの引き出しにはスペースがなく、棚を置く場所もない。そんなときは、2×4材を使って壁に食器棚を作ろう。空間を有効活用できるので収納スペースを大幅に広げることができるのだ。

2×4材は長方形の木材なので、棚板や柱として使える。柱として使うときは木材の先端に2×4材専用の突っ張り式の金具をつけ、床と天井に固定する。長さを変えることで床と天井だけではなく、キッチン台の上にも食器棚を作ることができるのだ。突っ張り式の金具と2×4材があれば壁などに穴を開けずに食器棚をDIYできるのだ。
また、背面が壁なのでベニヤ板などの木材を貼りつける必要がなく、柱と棚板、棚受があれば食器棚が手軽に完成する。

作り方をマスターすれば、食器棚だけではなくランドリーラックや飾り棚にも応用できるので、ぜひDIYしてみよう。

壁面収納棚を作りたい場所が決まったら、設置場所の高さや幅を測定し、必要な木材や金具、工具を準備しよう。以下に2本の2×4材を壁に垂直に設置して左右の柱とした、壁面収納棚の作業手順を簡単に紹介する。

・2×4材：柱用２本と棚板用（好みの枚数）
・塗料
・突っ張り式の金具：２セット
・棚受け（2×4材専用の樹脂製や、ステンレス・アイアンなどさまざまな素材のものがある）
・ネジ
・ドリル
・のこぎり

1.　木材に塗料を塗る。
2.　柱用の木材に突っ張り式の金具をつける。
3.　棚板にドリルで予め穴を開けておく。
4.　柱に棚受と棚板をネジで止める。
5.　壁に設置して完成。

2×4材1本だけでは、棚板の幅が足りないという場合は、2～3本を結合することで奥行きのあるキッチン棚になる。複数枚をつなげる際は、木材の端を専用金具で固定し、木材のそりを防ぐために棚受もきちんと取り付けよう。

木材は自然の風合いを生かしてもいいが、収納棚を作る前に塗装することで、自分好みにがらっと印象を変えることもできる。塗料によっては木材保護の役割を果たすものもある。突っ張り式の金具は2×4材にはめるだけで頑丈な柱ができる優れものなので、DIYの幅が広がる。

キッチンは調理器具や食器、食材など、基本的に物が多い場なので収納力を求められる。だからこそちょっとした隙間やデッドスペースを有効に利用したい。ぜひDIYにチャレンジして理想の壁面収納棚を作ってみてはいかがだろうか。工夫次第で限られた空間を最大限に活かすことができるのだ。

2×4材はDIYによく使用されるサイズの木材で、キッチン棚を作るのに最適だ。比較的強度があって加工しやすく、DIY初心者でも簡単に扱える。さらに突っ張り式の金具があれば、壁や床、天井を傷つけることなく食器棚を作れる。ぜひキッチン棚を作りたくなったら、2×4材を使ってDIYしてほしい。