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意外に多いたわしの種類、素材の特徴に合わせて使い分けよう!

意外に多いたわしの種類、素材の特徴に合わせて使い分けよう!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年3月26日

台所に欠かせないアイテムの1つ、たわしにはさまざまな種類があり、洗いたい素材に合わせて使い分けるのが理想である。しかし、どれをどのように使ったらよいか分からないという方も多いのではないだろうか。本記事では、台所で使うたわしの種類、洗うものの素材に合わせた使い方を紹介しているので、参考にしていただきたい。

  

1. 知っていそうで知らない台所用スポンジたわしの基本

台所で使うたわしの中で最もポピュラーなスポンジたわしの特徴と使い方のほかに、使用後の手入れのコツもご紹介しよう。

「洗い」と「磨く」の2つができるスポンジたわし

一般家庭の台所で見かけることが多いのは、柔らかいスポンジと硬くてざらざらした不織布からなる2層タイプのスポンジたわしである。スポンジ部分は柔らかくて弾力性のあるポリウレタンを発砲させたものと、不織布の部分はナイロンなどの繊維素材に研磨粒子を入れたものが使用されており、2つの異なる素材を貼り合わせてある。ただし、研磨粒子が入っていない不織布を接着させた2層タイプのスポンジたわしもある。

スポンジたわしはスポンジ部分で食器やガラスコップを洗い、研磨粒子入りの不織布で鍋やコンロの焦げ付きを落として磨くという2つの働きができる。ただし、研磨剤入りの不織布は硬い素材で汚れを擦り落とすことになるので、ガラスコップやフッ素加工の鍋やフライパン、台所のステンレス製シンクなどを洗うと傷をつける場合がある。これらの汚れを落としたい時は、スポンジ部分で洗うか研磨粒子なしのキッチンスポンジ選ぼう。

スポンジたわしの手入れ方法

使用後のスポンジたわしの手入れ方法を紹介しよう。

1.汚れが残ったままのスポンジたわしには雑菌が繁殖しやすくなる。そこで、泡がでなくなるまでしっかり水ですすぐ。使用後に残っている泡には汚れが含まれているので、残さないようにしよう。
2.スポンジたわしを雑巾のようにひねらずに、両手でギュッと握って水気をしっかり切る。ひねるとスポンジたわしの劣化に繋がるので気を付けよう。
3.早く乾くように、台所のスポンジラックなどに立てて入れておく。スポンジの接地面を少なくすることがポイントだ。

2. ヤシの繊維からできた昔ながらのたわし

天然繊維素材のたわしの素材と特徴

天然繊維素材のたわしはヤシなどの植物から取った繊維を原料にして作られており、大きく分けると3種類ある。

1.棕櫚の繊維から誕生したたわし

植物の棕櫚(ヤシ科)の繊維(皮)を針金で巻き付けて作ったものがたわしの元祖である。繊維の先端が細いので、まな板の傷跡に入った細かい汚れを掻き出して落とすことができる。コンロにこびり付いた汚れ、ゴボウなどの根菜野菜の土落とし、食器洗いなど応用範囲が広い。強度と柔軟性を兼ね備えているので重宝するたわしである。

2.ゴシゴシ洗えるパームたわし

昔ながらの硬いたわしはパームヤシの繊維から作られており、3種類のたわしの中で最も繊維が硬い。コンロの五徳や鍋の頑固な焦げ付き汚れを擦り取ったり、ザルの目に詰まった汚れを掻き出す掃除に適している。ただし傷つきやすいホーローやテフロン加工製品のものを洗うのには向いていない。茶色から白に繊維を漂白したパームたわしやねじったものもあり、見た目や握りやすさを追求するのもおもしろい。

3.サイザル麻(リュウゼツラン科)

ヤシの繊維とは異なり柔軟性のあるサイザル麻の繊維を使った白色のたわしである。やわらかいのでスポンジ感覚で使え、傷がつきやすいテフロン加工やホーロー製品にも使える。さらに、吸水性もあることからボディブラシとしても活用されている。

使いやすさと目的を考える

従来は楕円形の手のひらサイズだけだったが、現在では複数のサイズがあり使う人の手の大きさや洗いたいものの大きさによって選べる。また、水筒などを洗う柄がついた細長い形のものや紐がついたマッサージ用のものもある。使いやすさや目的に応じたたわしを購入するようにしよう。

3. 化学繊維、金属繊維素材のたわし

ポリプロピレン製たわし

近頃は化学繊維のポリプロピレンを素材にしたたわしが販売されている。ポリプロピレンは、テントの生地やロープ、漁網、プラスチック製品などにも使われている繊維で、水を吸収にくく乾きやすい性質を持っている。

天然繊維のたわしは、目の細かいザルやまな板についた細かい汚れを落とすのが得意だったが、ポリプロピレンのたわしも同様の働きがある。土がついたものをスポンジで洗うと、スポンジ部分に土が詰まって取れにくくなるので、たわしタイプで洗うようにしよう。

アクリルたわし

化学繊維のアクリルは羊毛に似ているため、ニットセーターや毛布などに使用されている。市販されているのは以下のタイプなどがある。

・アクリル繊維を袋状にした中にスポンジが入った(抗菌加工済み)タイプ
・クロスタイプ
・アクリル毛糸で編んだハンドメイドタイプ

アクリル100%のたわしは、マイクロ繊維がミクロレベルの細かい汚れを落とすので、水またはお湯だけでカップの茶渋汚れやくもりを取ることができる。一般的なスポンジたわしに洗剤をつけて食器洗いすると、泡がなくなるまですすぐ必要があるが、洗剤不要のアクリルたわしは水洗いで終わるので手間が省けるうえ、エコである。

金属繊維のたわし

スチールを繊維状にしてつくったスチールウールたわしは、金属製品の汚れや錆落としに使える。用途としては鉄製フライパンやバーベキュー網の頑固な汚れ落としや磨き作業、自転車の錆落としにも使える。スチール素材のため水に濡れると錆びるので、繰り返し使用せずに使い捨て感覚で使おう。

結論

調理器具や食器の洗浄に欠かせないたわしはさまざまな種類があり、用途に合わせて使いわけたい。基本的にスポンジは平面の汚れを落とすもの、たわしは細い隙間の汚れを落とすものと認識しておこう。ところで、たわしやスポンジは斜めに立ててラックに入れると水切れが早くなるので清潔に使うために試してみよう。スポンジやたわしを上手に活用して家事を手早く済ませてしまおう。
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  • 公開日:

    2019年7月 7日

  • 更新日:

    2021年3月26日

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