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クリーニングが仕上がったシャツの写真

クリーニングの出し方と注意点!初めてでも安心して出すための知識を解説

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年12月27日

一人暮らしを始めたなどでクリーニング店を利用するのが初めて、あるいはもう何年も前に出したきりで忘れてしまった、という方も多いだろう。本稿ではそうした方々に向けて、知っておきたい基礎知識を徹底的に、かつ分かりやすく解説していく。

  

1. クリーニングの出し方|店舗型を利用する場合

クリーニング店の受付のイメージ写真
クリーニング店には大きく「店舗型(個人orチェーン)」と「宅配型」がある。それぞれ出し方が異なるため一つずつ解説していこう。まずは店舗型のクリーニングへの出し方から説明する。

1.クリーニングに出したい衣類などを店舗に持ち込む

まずはクリーニングしたいと思っている衣類などをお店に持っていこう。

【袋には入れたほうがよい?】

持ち込む途中で雨に濡れたり落として汚したり、あるいは何かに引っかけてほつれたりしなければとくに問題ないが、そうしたリスクもゼロではない。それに持ち運びやすさもあるので、袋に入れたほうが何かと楽だろう。ただし袋は預かってくれないので、持ち帰るなり処分なりできるビニール袋や紙袋などがおすすめだ。

2.メニューを告げ、受付スタッフに衣類などを渡す

店舗に到着したらコースを確認しよう。分からなくても、衣類の素材などを見て受付スタッフが理解してくれたり、何をしたいのか(汚れを落としたい、においを取りたい等)を伝えれば提案してくれたりする。だがまったく分からないのも困るだろう。メニューについては後述するので、どういったものなのかある程度は把握しておき、スムーズに出せる(選べる)ようにしておこう。

3.仕上がり日時を確認し、問題なければ料金を支払う

メニューが決まったら、いつごろまでに仕上がるか確認しよう。間に合わせたい日に仕上がらなければ、別の店舗に行くしかないこともある。最終的に問題なさそうであれば、その場で料金を支払うことになる。カードが使えるかどうかなどは店舗で異なるため、現金を用意しておくか事前に確認しておくとよい。

4.連絡先を伝える(または会員登録をする)

支払いと同時に、または店舗によっては支払いの前に、名前や連絡先を所定の用紙などに記入する。もしくはその場で会員登録をすすめられることもある。繰り返し利用する可能性があるなら、会員登録をしてポイントを貯めておいたほうがお得かもしれない。

5.領収書と引換伝票を受け取る

支払った料金の領収書またはレシートを受け取る。それとは別に引換伝票が渡されるので、仕上がりまで大切に保管しておこう。これでクリーニングに出すまでの流れはバッチリだ。

6.仕上がり日時に引き取りに行く

あとは受付時に確認した仕上がり日時に引き取りにいけばよい。期間を過ぎてしまっても保管してくれるが、できる限り速やかに引き取りに行こう。引換伝票とあわせて、念のため袋を持参するとよい。

2. クリーニングの出し方|宅配型を利用する場合

宅配クリーニング用のダンボールのイメージ写真
続いて宅配型のクリーニングを利用する場合の出し方を説明する。自宅にいながらクリーニングに出せるという手軽さが魅力の宅配型だが、配送などもあるため店舗型より時間(日数)がかかることも多い。その点を踏まえた上で利用しよう。

1.インターネットで申し込む

宅配クリーニング店のホームページなどから申し込みをする。初めて利用する場合はこの時点で会員登録や支払い方法などを入力することがほとんどだ。集荷キットの到着日時、仕上がり希望の日時、クリーニングのメニューなどを入力しよう。

2.集荷キットを受け取る

店舗によって異なるが、早ければ翌日、遅くても2〜3日のうちには集荷キットが自宅に届く。説明書きもあるはずだが、分からなければホームページを見るなどしてクリーニングに出したい衣類を詰めよう。

3.発送する

宅配業者(指定されていることも多い)に集荷依頼をして、キットに詰めた衣類などを発送しよう。あるいは宅配クリーニング業者そのものが集荷に来てくれることもある。このへんは業者によるので、利用する業者の流れを確認しておいてほしい。

4.仕上がったものを受け取る

あとは、待っていればクリーニングが済んだアイテムを自宅まで届けてくれる。これを受け取って問題がなければ完了だ。

3. クリーニングに出す前の確認事項

ワイシャツのジャケットを脱ごうとしている男性のイメージ写真
クリーニングに出すまでの流れは上述したとおりだ。ここからは、より詳しくクリーニングの出し方について解説していく。まずは事前の確認事項から見ていこう。

ポケットの中を確認する

クリーニングに出す前にポケットの中を確認しておこう。ハンカチや小銭、鍵などをうっかりポケットに入れたまま出してしまわないよう注意が必要だ。貴重品の紛失はトラブルの元になるため、必ず確認しておこう。

ボタンや破れ、シミなどを確認する

ボタンが取れかかっていないか、破れがないか、シミがあれば場所も確認しておこう。クリーニング店では高い技術と細心の注意を払ってキレイに仕上げてくれるはずだが、状態によっては防げない損傷が起こる場合もある。事前に伝えておけばリスクを説明してくれるので安心だ。

4. クリーニングに出すかどうかの判断基準

たくさんの衣類がかかっているクリーニング店内または工場のイメージ写真
そもそも、クリーニングに出すべきかどうかの判断基準で迷うことがあるかもしれない。そんなときは次のようなポイントを踏まえて判断しよう。

クリーニングに出したほうがよい衣類とは?

  • 繊細な生地など、自宅でのお手入れが難しい衣類
  • 自宅では水洗いできない衣類
  • 高価なもので自分でお手入れするのが不安な衣類
  • シミなどセルフケアが難しい汚れがある衣類
  • 長期保管する前の衣類 など
クリーニングに出したほうがよいのは、こうした衣類などのアイテムだ。たとえばスーツやお手入れが難しい繊細な繊維の衣類、家庭用洗濯機あるいは手洗いもNGという衣類、それに高価で洗濯に失敗したくないものなどが中心になるだろう。
綿やアクリルといった衣類は洗濯できるものがほとんどだが、ウールや皮革製品などはご家庭で洗濯できない(しないほうがよい)ものが多い。こうした衣類はクリーニングがおすすめだ。また洗濯表示(※1)(※2)にクリーニングのマークがあるものも、場合によってはプロに任せたほうが安心だ。

5. クリーニング店の選び方

清潔なクリーニング店内のイメージ写真
街なかには店舗型のクリーニング店が、インターネット上には宅配型のクリーニング店がある。いざ探してみると意外に多く、どこに出せばよいか迷ってしまうこともあるだろう。クリーニング店を選ぶときのポイントを知っておくとより安心だ。

クリーニング店を選ぶときのポイント

  • 希望するサービス(メニュー)がある
  • 料金に納得できる
  • クリーニングに出したい衣類に対応してくれる
  • シミ抜きなどオプションが豊富にある
  • 仕上がり日時がはっきりしている(短い)
  • キャンペーンを開催している など
店舗によって品質や料金、メニューやサービスなどが異なるため、結局は実際に出してみて感じてもらうしかない。だがこのように自分が求めているサービスや料金、メニューなどに対応しているかどうかは大前提となるので外さないようにしよう。
また宅配クリーニングは口コミなどが参考になるかもしれないが、必ずしも自分のケースが当てはまるとは限らない。ホームページを隅々までチェックしたり、何店舗か利用したりして納得のいく店舗を見つけよう。

6. クリーニングのメニューと選び方

ドライクリーニングのタグがかかった衣類の写真
冒頭でも軽く触れたように、クリーニング店にはさまざまなメニューがある。どうしたいのかを伝えれば提案してくれるはずだが、自分でもある程度把握しておいたほうがスムーズだ。

ドライクリーニング

ご家庭で水洗いできない衣類を、特殊な溶剤を使ってキレイにするのがドライクリーニングである。油汚れを落とすのに向いている一方、水溶性の汚れには効果が期待できない。

ウェットクリーニング

繊維へのダメージを最小限に押さえつつ、可能な範囲で水洗いをするのがウェットクリーニングである。水溶性の汚れを落としたいときはこちらを選ぼう。ただし店舗により品質に差がある。信頼できるクリーニング店を見つけて依頼するのがおすすめだ。

シミ抜き・撥水などのオプション

店舗によるがシミ抜きや汗抜き、撥水加工や防虫加工、カビ取り、それに折り目加工などさまざまなオプションがある。どのメニューを選べばよいか分からないときは、要望を伝えて提案してもらおう。

7. クリーニング店を利用するときの注意点

袖にシミが付いたシャツの写真
各項目でも注意したいポイントがあればその都度お伝えしてきたが、とくに失敗しないためのポイントを以下にまとめたので、再確認の意味も込めておさらいしていこう。

仕上がり日時は必ず確認する

受け取り日時は必ず確認しておくことだ。急ぎの場合はとくに、受け取り時間や着る予定の日に間に合うのかなども確認しておこう。

落としてほしいシミは受付時に伝える

衣類に落としてほしいシミなどがあるときは、必ず受付時に伝えよう。希望しなければ対応してもらえない(注文されていないので勝手にできない)ためだ。受付の方がくまなくチェックして「シミがあるけどどうするか?」などと聞いてくれることもあるが、絶対ではない。自己申告が原則と思っておこう。またその際、シミ抜き料金や仕上がり日時についても改めて確認しておこう。

引換伝票の紛失にはくれぐれも注意する

受け取りには引換伝票が必要になる。仕上がり日時まで、紛失しないように気をつけて保管しよう。最悪のケースとして電話番号や会員証などで確認してくれるはずだが、伝票があればよりスムーズに受け取れる。

クリーニングから戻ってきた衣類をそのまま収納しないこと

クリーニングから戻ってきた衣類は、ビニール袋がかぶせてあることが多い。キレイなのでそのままクローゼットなどに収納したくなるが、それはNGだ。ビニール袋は通気性がよくないうえ、クローゼットや押入れなども湿気が溜まりやすい。そのまま保管するとカビやにおい、変色といったトラブルの元になるおそれがあるため気をつけよう。
クリーニングから戻ってきた衣類は袋から出し、半日ほど風通しのよい場所に掛けてから改めて収納するなどしよう。カバーが必要な衣類であれば、不織布など通気性のよいものに交換するとよい。

8. クリーニングの出し方に関してよくある疑問と答え

ワイシャツの写真
クリーニングに関してよくある疑問をまとめたので、こちらも参考にしていただけると幸いだ。

連絡先や会員登録は必要?

万が一トラブルが発生した際や、受け取り期限を超えた際などの連絡に必要なものなので、電話番号を伝えるのは必須と思っておこう。また会員登録については強制ではないはずだが、お得なサービスが受けられる店舗も多いため、とくに理由がなければ登録しておこう。

ワイシャツは毎回クリーニングに出したほうがよい?

ワイシャツの襟や袖、脇の下などは皮脂汚れや汗ジミ、黄ばみなどが蓄積しやすい。それに毎回アイロンがけをする手間も必要だ。クリーニングに出したワイシャツは皮脂汚れやシミ、黄ばみなどがキレイになるうえ、襟元や袖口がパリッとするなど仕上がり感がまったく違う。多少コストはかかるものの、ワイシャツが気持ちよく着られるようになるというのはクリーニングの大きなメリットだ。

【コストや手間はデメリットになるかもしれない】

ただし、毎回クリーニングに出すとそれなりの費用がかかり経済的ではない。出したり受け取ったりする手間や時間も必要になる。こうしたデメリットもあることから、普段はご家庭で洗濯し、ときどきクリーニングに出すという流れがよいだろう。ご家庭でのアイロンがけに悩むなら、形態安定機能がついた「ノーアイロンシャツ」を選ぶのも手だ。

衣類は一度にまとめてクリーニングに出したほうがよい?

複数点まとめて出すと割引が受けられるといったクリーニング店も多い。個別に出すより安いうえ手間も減るので、複数点あるならまとめて出したほうがよいだろう。また宅配クリーニングでは「10点◯円」などセット価格が用意されていることも多い。冬物のコートなどは単体で出すとけっこうな値段になるが、セットで出せば1点あたりの料金が安くなるのでおすすめだ。

9. クリーニングの出し方は難しくない!注意点やメニューの選び方を覚えておこう

クリーニングに出してキレイになったスーツを身に着けている男性のイメージ写真
慣れないうちは迷ったり悩んだりすることもあるかもしれないが、クリーニングの出し方そのものは決して難しいものではない。ただし、ドライクリーニングやウェットクリーニング、シミ抜きや撥水加工といった各メニューがどういったものかという、基本的なところくらいは把握しておいたほうがよいだろう。あわせてクリーニングに出す前にポケットを調べるなど、基本的な注意点も覚えておこう。

結論

クリーニングの出し方は店舗型と宅配型で異なるが、分からなければ教えてもらえるので過度に心配する必要はない。出すまでは面倒でも、クリーニングで仕上がったスーツなどは気分よく着られるはずだ。ぜひ出し方を覚えて有効に活用しよう。なお頻繁にクリーニングに出しすぎると生地が傷むおそれがある。適度に利用することも大切だ。
(参考文献)
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2019年7月 9日

  • 更新日:

    2021年12月27日

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