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冷蔵庫の収納マニュアル!整理のコツとおすすめアイテムまとめ

冷蔵庫の収納マニュアル!整理のコツとおすすめアイテムまとめ

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年6月18日

使いやすい冷蔵庫(冷凍庫)を実現するには収納方法を工夫しよう。どこに何があるかわかりやすく整理することで、出し入れがしやすくなる。この記事では手軽に実践できる冷蔵庫の収納術を解説しよう。冷蔵庫周りの収納アイデアや、おすすめのグッズも紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. 冷蔵庫収納の基本|スッキリ整理するための基礎知識

冷蔵庫の中に食材や飲み物を適当に収納すると、ゴチャゴチャと散らかりやすい。スッキリ収納するための基礎知識を確認しておこう。

庫内の温度は場所で異なる

冷蔵庫の場所によって温度や湿度がかなりちがうのはご存知だろうか。冷蔵庫内のそれぞれの温度に適した食品を収納することが重要になってくるのだ。冷蔵庫内のスペースは、だいたい次のように分けられる。

・冷蔵室(約3度~6度)
惣菜やデザートのほか、すぐに食べるもの、凍らせずに保存したいものが適している。

・野菜室(約5度~7度)
冷蔵室よりも、やや高めの温度。野菜やフルーツ専用に収納する場合がほとんど。容量が大きいため、ペットボトルやお米を収納する使いかたもある。

・ドアポケット(約6度~9度)
立て置きしたいもの(ドリンク類など)が中心。開閉が多いため、実は温度の差が激しくなるスペース。

・冷凍室(約-18度~-20度)
冷凍食品や長期保存の食材、アイスクリームなどを保存する。

・チルド室や氷温室、パーシャル室(0度に近い)
メーカーや冷蔵庫の種類によって、機能や呼び方が違うこともあるが、ほぼ0度に近い温度で急速冷凍にも便利なスペース。チルド室(約0℃)や氷温室(約-2℃)、パーシャル室(約-3℃)は、冷蔵よりも温度が低く、肉や魚をカチコチに凍らせないで保存できるメリットがある。乳製品や生鮮食品など、デリケートな食品の保存に向いている場所だ。

上段・中段・下段の整理術

冷蔵室の上段と中段、下段に分けて適した食材を紹介しよう。温度に適した食品を収納することで、適切に保存できる。

・上段
冷気は下にたまる性質があるため上段は最も冷えにくい。位置が高いので手が届きにくく、奥に入れると何を収納したのかわからなくなる。ペットボトルや大きめの缶など保存できる期間が長く、ひと目でわかるものを入れるのがおすすめだ。

・中段
2段目や3段目などの冷蔵庫の中段は、よく出し入れしやすい食材を収納しよう。常備菜の定位置にすれば使いやすい。目が届きやすい位置なので、すぐに使い切りたい食材をまとめておくのがよいだろう。

・下段
下段には冷気がたまりやすいため、日持ちしないものの収納におすすめだ。最下段は棚板の作りが丈夫なので、重い鍋をそのまま収納するのに適している。大きなものも入るように、棚を高めにしておけば使いやすい。いつもは空けておいて、予備のスペースとして活用する方法もある。

野菜室の整理術

野菜を長持ちさせるコツは、畑で育った状態で収納することだ。葉物野菜は縦長の容器で立てて収納する。2Lのペットボトルを、使いやすい高さにカットしてもよいだろう。野菜クズが心配な野菜は、カゴに入れてから収納すれば汚れにくい。

すぐに使う野菜なら、カットしてジップロックに入れればスペースの節約になる。立てて収納すれば見た目がスッキリとなり、そのまま料理に使うことも可能だ。ただし、カットした野菜は日持ちしないので早めに使い切ろう。

チルド室の整理術

チルドルームはスペースが限られているため、収納する食材を厳選する。凍結寸前の温度なので水分が多い食材は避けよう。肉や魚介はもちろん、ハムやチーズなどの加工品や、作り置きの惣菜の保存にもおすすめだ。温度が高いと発酵する納豆を保管すれば、美味しさをキープできる。

冷凍室の整理術

冷凍庫はきっちり詰めれば詰めるほど冷えやすい。引き出し式の冷凍庫は、同じ大きさの密閉容器に入れたり、フリーザーパックに入れたりして収納するといいだろう。どちらもラベルを貼って立てて収納すると収納量が増え、取り出しやすい。

ボックスやカゴを購入し、冷凍室に置くと食材を収納しながら空間を仕切ることができる。ボックスがあれば、ジッパー袋に入れた食材を立てて収納しても倒れない。2段の引き出しになっている場合、上の段は浅いトレーで仕切って使おう。

ドアポケットの整理術

からしやわさびなど細長いチューブは倒れやすい。縦長のケースや500mlのペットボトルをカットした容器に、立ててまとめるのがおすすめだ。袋に入った使いかけの乾物は、ドアポケットの外側にクリップで挟んでおけばわかりやすい。

2. 野菜や調味料などアイテム別の冷蔵庫整理・収納アイデア

野菜や調味料など、アイテム別冷蔵庫収納アイデアを説明する。簡単に実践できる方法なのでぜひ参考にしてほしい。

野菜の収納アイデア

100均のクラフトバック、もしくは紙袋を利用して収納する。野菜室内が紙袋でいくつかのゾーンに区分けされていれば、汚れた紙袋だけを取り出し、捨ててしまえば掃除完了だ。紙袋だけでは不安定な場合は、まずは100均のプラスチックケースか仕切り板で区分けをしておくといいだろう。

サラダや常備菜など調理済みの野菜には、中身が見えるガラス容器を活用してほしい。色移りやにおい移りの心配がなく、汚れが簡単に落ちるのがメリットだ。加熱対応ならそのまま電子レンジで温めることができ、積み重ねができるタイプなら整理がしやすい。

肉や魚の収納アイデア

肉や魚のパックは場所を取るので、ワイドトレーにまとめて収納するとよい。サッと引き出して取り出すことが可能だ。チルド室に保存するなら消費期限が見えるように収納する。

肉や魚などの食材を冷凍保存したいときは、ジッパー袋に入れて立てて収納しよう。ジッパー袋の開封口近くに、名前と保存した日付を書いておくと分かりやすい。肉は1回分で小分けすればすぐに調理できる。

調味料の収納アイデア

ドアポケットに入れる使いかけの液体調味料やスパイスは、同じサイズの詰め替え容器に入れることをおすすめする。容器のサイズが同じだと並べやすく、収納量が増える。見た目もスッキリするのでおすすめだ。中身がわかりにくいものは、名前と開封日を書いたラベルを貼っておこう。

チューブのわさびやからしなどは、ドアポケットに縦長ケースやチューブホルダーを取り付けて収納する。使い切りの醤油やからしなどの小さなパック類は、ドアポケットにミニポケットを引っかけて収納すると便利だ。数が多く散らかりやすいなら、減らすか小サイズの調味料への買い換えを検討してほしい。

飲み物の収納アイデア

飲み物は冷蔵庫に定位置を決めておくと整理しやすい。牛乳など長期保存ができない飲み物は、消費期限が見えるように収納しよう。2Lの飲み物は収納に必要なスペースが大きいので、入らないときは野菜室に立てて収納してもよい。

冷凍食品の収納アイデア

冷凍食品は積み重ねると、どこに何があるのかわからなくなる。ブックスタンドや仕切り板を使って、区分けして中身を整理していこう。仕切り板は、縦と横に組み合わせて間仕切りができる収納グッズだ。冷凍庫の中を使いやすいサイズに仕切って種類別に立てて収納すれば、取り出しやすく、在庫も一目で把握できる。

ペットボトルや缶飲料の収納アイデア

缶ジュースや缶ビールは、縦に長いタイプの収納ケースや缶ストッカーを活用しよう。引き出しのように使用でき、並べて収納すれば奥に入った缶も取り出しやすい。倒れない深型タイプを選ぶのがポイントだ。

冷蔵庫でペットボトルや缶を寝かせて収納するときは、ブックエンドをストッパー代わりに使おう。L字型のブックスタンドはペットボトルや缶が転がるのを防いでくれるので、2段ほど積み重ねても倒れない。横にスライドさせればスペースができ、収納したい本数が増えても収納できる。

3. 冷蔵庫横の隙間を生かす整理・収納アイデア

冷蔵庫横にある隙間は収納に生かすことが可能だ。狭いスペースを活用する2つのアイデアを紹介しよう。

冷蔵庫の横はマグネットを使うのがおすすめ

マグネットを使うと冷蔵庫横の隙間が収納場所として有効活用できる。調味料類は、冷蔵庫横の隙間に設置したマグネットラックに並べると、見た目もおしゃれになるし、使いやすさもバツグンだ。

ラックのほかにもマグネット付きのタオルハンガーやマグネットフックなど、さまざまなタイプのアイテムがある。収納したいものに合わせて選んでほしい。マグネットフックは吊るす収納として使いやすく、トートバッグとも組み合わせられる。

冷蔵庫の横に収納するものとは?

冷蔵庫横のキッチンラックに調味料を並べると使いやすい。冷蔵庫を開け閉めする手間がないので、すぐに使うことができる。散らかりやすいレジ袋は、マグネットフックやクリップを使おう。冷蔵庫にフックやクリップを設置し、レジ袋をまとめたトートバッグを引っかけるだけなので、ぜひ試してほしい。

ゴミ箱やチリトリ、ほうきなどを置くのにも冷蔵庫横の隙間は適している。少しスペースがあるようなら、隙間に突っ張り棒を通し、その上に目隠し用の布をかければ目立つこともない。ミトンやタオルなど布類をかけても便利だ。

4. 冷蔵庫の上を活用した整理・収納アイデア

冷蔵庫の上はデッドスペースになりやすい。収納スペースが足りないと感じる方におすすめなアイデアを説明する。

冷蔵庫の上を有効活用する収納アイデア

・カゴやストレージボックスを使う
もっとも手軽なのはカゴやストレージボックスにものを入れて冷蔵庫の上に保管する、という方法だろう。直置きを避けるため、スノコなどを敷いてもよい。

・市販の冷蔵庫ラックを取り付ける
カゴやストレージボックスは重ねると使いにくい。その場合は、棚板付きの冷蔵庫ラックがおすすめだ。オープンタイプなら放熱スペースを確保しつつ、いろいろなものを収納できる。

市販の扉付きストッカーを置く

ものを隠したい、背の高い冷蔵庫の上を収納スペースにしたいという場合は、扉付きのストッカーもおすすめだ。脚の高さが調節でき、トップテーブルに置くだけのものが市販されている。

冷蔵庫の上にものを置くときの注意点

冷蔵庫の上にものを置いた場合、地震などで落下する危険性はもちろんだが、ドアの開閉で少しずつ動き突然落ちてくることも考えられるだろう。乾物やお茶の葉、スナック菓子のストックなど軽く、かつ使用頻度がそれほど多くないものの収納に留めることをおすすめする。

また冷蔵庫を設置する際は、周辺に数センチ程度の放熱スペースを確保するのが基本だ。冷蔵庫の上にものを直接置いてしまうと放熱スペースが確保できない。スペースを確保できる冷蔵庫ラックを活用してほしい。「冷蔵庫の上には直接ものを置かないこと」としているメーカーもある(※1・※2)。こうした注意喚起は必ず守ろう。

5. 冷蔵庫を効率よく冷やすための収納のコツ

冷蔵庫への収納方法を工夫すれば食材を効率よく冷やせる。実践してほしい3つのコツを紹介しよう。

ドアの開閉回数や開放時間を減らす

ドアの開閉回数や時間が増えると冷気が外に逃げてしまう。効率よく冷えなくなり、電気代もあがってしまうので注意が必要だ。どこに何があるかわかるように整理すれば無駄な開閉が少なくなる。また、よく使用する食材は手前や取り出しやすい位置に収納しよう。

冷蔵庫は容量の7割を目安に

冷蔵庫に食材を無理やり詰め込むと冷気が循環しにくい。7割くらいの容量を目安にして、適度な隙間を作るのがポイントだ。食材が効率よく冷えるのはもちろん、中身が見渡しやすくなる。

冷凍庫は詰め込むと効率がよい

冷凍庫の場合は凍った食材が保冷剤の役割をする。詰め込んだほうが効率がよいので、隙間がないようキッチリと並べるのがポイントだ。同じサイズのフリーザーバッグに移せば、スッキリと収納しやすい。

観音開きの扉は「ルール作り」も大切

観音開きの冷蔵庫を開けると大量の冷気が外に逃げる。大きなものを取り出すとき以外は、片方の扉だけ開閉するようにしよう。どちらに何があるかわかれば開ける扉は片方ですむ。収納する食材の種類を左右で分けるなど、わかりやすいようルールを決めておくことが重要だ。

6. 冷蔵庫の整理におすすめの収納グッズ|【100均】

冷蔵庫の整理に役立つおすすめグッズを紹介しよう。ダイソーとセリア、キャンドゥに分けてそれぞれ説明する。

ダイソー

・すきま収納ボックス
冷蔵室内の整理におすすめだ。いろいろなサイズがあるため、収納したいものや棚板の高さに合わせて選べる。引き出しやすい取っ手があるのもうれしいポイントだ。

・スリムボトル
醤油や酢など液体タイプの調味料が収納できる。冷蔵庫のドアポケットに並べればオシャレ。薄型タイプのスリムなボトルなので、狭いスペースにもスッキリと収まる。

・缶ストッカー
350mlの缶をストックできる収納アイテムだ。ジュースやお酒がスッキリと収まり、まとめて出し入れできる。横だけではなく縦にも収納できるのが特徴だ。

セリア

・フタが立つケース
コンソメや使いかけのふりかけなど、小物の収納に適している。透明なので中身が確認しやすく、小さいタイプならドアポケットに立てて収納しやすい。

・みそストッカー
みそ用のアイテムだが、調味料やその他の食材の収納としてもおすすめだ。取っ手がついて出し入れがしやすく、フタがあるのでにおい移りが心配な粉ものの収容としても活躍する。

キャンドゥ

・マグネットポケット
冷蔵庫の横に取り付ければ小物を収納できるポケットに。クリップや輪ゴムをスッキリとまとめられる。食材をラベリングする用の、ペンとラベルを一緒に入れておくのもおすすめだ。

・PCカラーボトル
調味料やドリンクの保存に適した350mlのボトルだ。シンプルで使いやすいデザインが特徴。冷たいドリンクはもちろん、熱いドリンクにも対応している。

・ネオジウムマグネットフックスクエア
冷蔵庫横に貼り付ければ、キッチンツールやビニール袋をかけて収納できる。2kgまで貼り付けられる強力タイプのなので、重さがあるものを吊るしても落ちる心配が少ない。

7. 冷蔵庫の整理におすすめの収納グッズ|【ニトリ】

ニトリから冷蔵庫収納に役立つグッズをピックアップした。簡単に取り入れられるアイテムばかりなので、ぜひチェックしてほしい。

ニトリでおすすめの収納グッズ

・スマートワゴン
冷蔵庫横の隙間を利用したい方におすすめのアイテムだ。3段の耐荷重は合計で2kgあり、重いペットボトルなどのストックにも活用できる。ただし、隙間の広さによっては入らないことがあるので、あらかじめ確認しておこう。

・整理トレーNブラン
シンプルで使いやすい整理トレーを並べれば、冷蔵庫の中がスッキリと見える。3種類のサイズがあり、入れるものによって選んだり組み合わせたりできるのが魅力だ。

・下着収納ケース
深さがあり大きなものも入るので、野菜室の整理に活用するのがおすすめだ。動かせるタイプの仕切りがあり、野菜によって分類できる。3種類のサイズから使いやすいものを選ぼう。

8. 冷蔵庫は収納のコツをつかめばスッキリ収納できる!

冷蔵庫を整理すれば使いやすく収納できる。食材によって適した収納場所は異なるので、基本的な知識をチェックしておこう。冷蔵室やチルド室、冷凍庫を上手に使い分けるのがポイントだ。あらかじめ温度の違いや適した位置を確認しておこう。

そのままだと冷蔵庫に収納しにくい食材には、ボックスやトレーなどの収納グッズを活用してほしい。立てたりラベルを貼ったりと、工夫することでスッキリと見やすい収納になる。冷蔵庫の上や横などのスペースはデッドスペースになりやすいので、上手に活用しよう。

結論

食材の入れ方を工夫すれば、出し入れしやすい冷蔵庫収納になる。適当に収納すると散らかりやすいので、定位置を決めておくことが重要だ。紹介した整理のコツをぜひ実践してほしい。100均やニトリ、無印良品のアイテムを取り入れれば、より使いやすい冷蔵庫収納になるだろう。

(参考文献)
※1出典:日立「冷蔵庫の上に物を置いても良いですか?」
https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/rei/q_a/a74.html

※2出典:シャープ「Q&A情報 冷蔵庫の上に電子レンジをのせられますか?」
http://cs.sharp.co.jp/faq/qa?qid=151235
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  • 公開日:

    2019年7月18日

  • 更新日:

    2021年6月18日

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