1. リビングが狭い家の家具の選び方

ソファやダイニングテーブル、テレビや収納家具など、まわりが家具で埋め尽くされたリビングはなんだか息苦しくてゆったりくつろげない。しかし、家具の選び方によってリビングが狭く感じないように工夫することは可能だ。ここでは最も重要な家具の選び方について解説する。
目線よりも低い家具を選ぶ
リビングに高さのある棚やテーブルを設置すると、圧迫感があって部屋が狭く感じられてしまう。狭いリビングの家具を選ぶときには、なるべく目線よりも低い高さの家具を選ぶのがポイントだ。
脚の細い家具を選ぶ
ダイニングテーブルや椅子、テレビ台などの脚のデザインだけでも、部屋全体の印象はかなり変わるものだ。狭いリビングでは脚が細いデザインの家具をセレクトしよう。
オープンタイプの棚を選ぶ
リビング収納棚は、扉付きのキャビネットよりもオープンシェルフを選んだほうが圧迫感が少ない。ただし、オープンシェルフにものを詰め込みすぎてしまうと意味がないので、余白をつくることを意識してものを減らすことが大切だ。
色やテイストに統一感を出す
北欧テイスト、カントリーテイスト、モダンテイストなど、違うテイストの家具が並んでいるとごちゃごちゃした印象に。家具の色がすべて違うのもやはり見た目がうるさく、部屋が狭く見えてしまうので、テイストや色はできるだけそろえるようにしよう。
2. リビングが狭い家の家具の配置や色のアイデア

同じ家具でも置き方によって部屋の印象はガラッと変わるものだ。またリビング全体のカラーコーディネートの仕方も、狭いリビングを広く見せるために重要だ。ここでは家具の配置と色選びのアイデアを紹介する。
家具の配置アイデア
リビングの家具を配置するときには「遠近法」を活用しよう。リビングの入り口付近には背の高い家具を置き、奥の窓側に向かって順番に高さが低くなるように家具を設置すると、奥行きが出て部屋が広く見える効果がある。
また、見えている床の面積が大きいほど部屋は広く見えるため、家具は点在させるのではなく、一か所にまとめて置くほうが効果的だ。
また、見えている床の面積が大きいほど部屋は広く見えるため、家具は点在させるのではなく、一か所にまとめて置くほうが効果的だ。
色選びのアイデア
白い服は太って見える、黒い服はやせて見えるとよくいわれているように、白っぽい明るい色は「膨張色」、黒っぽい暗い色は「収縮色」と呼ばれている。リビングも洋服と同じで、白っぽい色で統一されていると広く感じ、黒っぽい色で統一されていると狭く感じる効果がある。
天井や壁は白、家具は明るい木目のものでコーディネートすると広々とした印象のリビングになるだろう。大人っぽく落ち着いた雰囲気のコーディネートがしたいときには、雑貨や家電などにダークカラーを取り入れて、アクセントにするのがおすすめだ。
天井や壁は白、家具は明るい木目のものでコーディネートすると広々とした印象のリビングになるだろう。大人っぽく落ち着いた雰囲気のコーディネートがしたいときには、雑貨や家電などにダークカラーを取り入れて、アクセントにするのがおすすめだ。
3. リビングが狭い家のソファの選び方

リビングの中でもとくにサイズが大きく存在感のあるソファ。重厚感のあるデザインを選んでしまうとリビングが窮屈になってしまう。ここでは狭いリビングではどんなソファを選んだらいいのかを解説する。
ローソファを選ぶ
家具選びで解説したとおり、背の高い家具は部屋を狭くみせるため、ソファも高さのないローソファを選ぶのがおすすめだ。ソファの脚が短いものや、脚がなく床に直置きするタイプ、背もたれが低いタイプなどがよいだろう。
ソファダイニングにする
狭いリビングにダイニングテーブルと椅子のセットを置き、空いたところにソファを設置するとそれだけで部屋は窮屈になってしまう。そこで、ダイニングテーブルとソファを合わせた「ソファダイニング」が人気だ。座面の硬いソファと座面の高さに合わせたテーブルがセットになっていて、食事スペースとくつろぎスペースを一緒にすることができる。
おもいきってソファは置かない
最近は「持たない暮らし」がブームになっていることもあり、ソファは置かないという人も増えている。その代わり床にラグを敷いてビーズクッションや座椅子を置けば、十分くつろげるスペースになるだろう。まだ子どもが小さい家庭では、ソファをなくすことで、子どもがソファから落ちる危険を防ぐこともできる。
結論
今回はリビングが狭い家でも広々と見える、家具選びのコツや配置の仕方などを解説した。ちょっとした工夫でリビングがゆったりとくつろげる場所になって、きっと家族の雰囲気もよくなることだろう。ぜひ参考にリビングの模様替えをしてみてはいかがだろうか。