1. 階段をフル活用する収納アイデア

階段を利用した収納には、おもに「階段下収納」「階段上収納」「壁面収納」がある。階段下収納と壁面収納など、複数の収納方法を組み合わせれば大幅に収納スペースを増やすことができる。まずは、それぞれの場所に適した収納や収納アイデアを紹介する。
階段下収納
階段の収納と聞いて最初に思い浮かぶアイデアは、階段下収納ではないだろうか。本来は壁になるはずの場所を有効活用でき、比較的広めのスペースを確保できるのが特徴だ。扉がある場合は物置のように使用することができ、家をスッキリ見せるのに効果的だ。扉がないオープン収納は、空間を広く見せたり、「見せる収納」としてお気に入りのインテリアを飾ったりして楽しむことができる。
階段上収納
階段上収納は、吹き抜けの家におすすめのアイデアだ。吹き抜けの家は、階段の上に手すりが付いていることが多い。床から手すりまでの空間を利用して、収納スペースを確保しよう。奥行はあまり取れないが、幅は広く取れるので本棚として利用するスペースとしておすすめだ。
壁面収納
階段横の壁を使った壁面収納は、殺風景な階段に彩りを与えることができる。奥行のあるものは収納できないが、本棚にしたり、写真を飾ったりするのに向いている。棚を作ったり、フックを取り付けたりと多彩なアレンジができるので、DIYが好きな人におすすめのアイデアだ。
2. 賃貸でもできるDIY!階段に壁面収納を作れるアジャスターとは

借家などの賃貸住宅は原状回復が必要な物件が多いので、派手な改造はしにくい。持ち家でも、壁に穴を空けることに抵抗がある人も多いだろう。そこで、賃貸でもできるアジャスターを使った壁面収納を紹介する。階段をデッドスペースにせず、有効活用しよう。
壁を傷つけないアジャスターを使用
DIYで棚を作る場合、ホームセンターなどで購入してきた木材を使用することが多い。木材を固定するには、通常クギなどで壁に打ち付ける必要があるが、木材の先端に専用のアジャスターを取り付けることで、壁を傷つけずに棚を作ることができる。アジャスターには、バネが内蔵されているタイプや、ジャッキで微調整ができるタイプなどがある。イメージは大きな突っ張り棒だ。木材を壁面と壁面の間に突っ張らせたり、天井と床の間に突っ張らせたりして使用するので、天井や壁を傷つけず、賃貸でも安心してDIYできる。
有孔ボードとの合わせ技
階段横に壁面収納を作る場合は、奥行があまり取れないので厚みの少ないものを収納するのに適している。本棚や小物収納に便利だが、広いスペースを利用した吊り下げ収納がおすすめだ。アジャスターを使った壁面収納に有孔ボードを組み合わせれば、棚をつけるよりスリムな作りで幅を取らないので簡単に吊り下げ収納を作ることができる。写真や子どもの制作物などを飾っておけば、階段を使うのが楽しくなるだろう。賃貸でも諦めずに、吊り下げ収納に挑戦してみてほしい。
3. 階段下収納が狭いときの対処法

階段下収納はデッドスペースの有効活用に効果的だが、狭くて使いづらいという意見も少なくない。そこで、狭い階段下収納を使いやすくするポイントを紹介する。
可動式の棚でジャストサイズに
階段下収納におすすめなのが、棚板の位置を動かせる可動式の棚だ。収納するものの大きさに合わせて棚板を調整すれば、狭い階段下収納のスペースを最大限に活用することができる。
詰め込みすぎないのがコツ
収納スペースがあると詰め込みたくなる人も多いが、階段下収納のような狭い場所では、ある程度の空間を作ったほうが使いやすくなる。幅が狭く奥行が長い階段下収納の場合は、奥まで人が入っていけるように通路を確保しておくとよい。収納はあえて壁の片側だけにすることで、出し入れのストレスが軽減される。
キャスター付き収納でスムーズに
狭い場所でものを取り出すのは大変な作業だ。頻繁に出し入れするものや重いものには、キャスター付き収納がおすすめだ。ボックスなどに収納する場合はラベリングしておくと、何が入っているのかを把握しやすくなる。
傾斜に合わせてDIY
階段下収納が使いにくいのは天井の傾斜が原因。DIYが可能であれば、傾斜に合わせて棚を増設するのもおすすめだ。手作りの棚なら天井まで目一杯スペースを使えるので、収納力が格段にアップするだろう。
結論
生活と収納は切っても切れない関係だ。収納スペースが足りないと感じている人は、ぜひ階段まわりに有効活用できる場所がないか探してみてほしい。壁を傷つけない壁面収納の作り方や、階段下収納のポイントなどを参考に、使いやすい収納を目指してみよう。