1. ネジ穴にゴムを挟んで取る取り方

「ネジ穴を潰した」「ネジ穴をなめた」という表現を耳にしたことはあるだろうか。ネジを締める際、適切ではない方向に無理な力がかかったり、ネジが固着していたりして、ドライバーでネジ頭の溝(ネジ穴)を削ってしまうことがある。その状態を指してネジ穴を潰した、ネジ穴をなめたなどと表現することがある。
原因はいくつかあるが、単に正しいドライバーの使い方をしていないためにネジ穴を潰してしまう場合もあるので注意が必要だ。そこで、まずは正しいドライバーの使い方について紹介しよう。
原因はいくつかあるが、単に正しいドライバーの使い方をしていないためにネジ穴を潰してしまう場合もあるので注意が必要だ。そこで、まずは正しいドライバーの使い方について紹介しよう。
正しいドライバーの使い方
ネジ穴を潰さないための、正しいドライバーの使い方は、力配分を正しくすること、ドライバーの角度を斜めにしないこと、ネジサイズに合ったドライバーを使用することの3点である。具体的には下記の要領である。
まずは、ネジを外す際の力配分を押す力7、回す力3にするということだ。ドライバーを回す際、グリップが小さいドライバーを指先で軽く持って回していては正しく力が伝わりにくい。そこで、グリップの持ちやすいドライバーを使い、掌でしっかりつかんで回す必要がある。
次に、ドライバーの角度をネジ頭に対して垂直に立てることである。ドライバーが斜めになっていると、回す方向に対する力が大きくなり、結果として簡単にネジ穴が潰れてしまう可能性がある。
最後は、適切なサイズのドライバーを使用することである。ドライバー先端にはいくつかのサイズがあるが、原則は大きなサイズから順番に小さなサイズへと試していくとよいだろう。ドライバーの先端がネジ穴にぴったりはまり、先端がグラグラしないドライバーを使用して欲しい。
まずは、ネジを外す際の力配分を押す力7、回す力3にするということだ。ドライバーを回す際、グリップが小さいドライバーを指先で軽く持って回していては正しく力が伝わりにくい。そこで、グリップの持ちやすいドライバーを使い、掌でしっかりつかんで回す必要がある。
次に、ドライバーの角度をネジ頭に対して垂直に立てることである。ドライバーが斜めになっていると、回す方向に対する力が大きくなり、結果として簡単にネジ穴が潰れてしまう可能性がある。
最後は、適切なサイズのドライバーを使用することである。ドライバー先端にはいくつかのサイズがあるが、原則は大きなサイズから順番に小さなサイズへと試していくとよいだろう。ドライバーの先端がネジ穴にぴったりはまり、先端がグラグラしないドライバーを使用して欲しい。
ゴムを挟んでネジを取る取り方
正しいドライバーの使い方でネジを取ろうとしても、ネジを取ることができない場合、無理に回そうとするとネジ穴を潰してしまうため、作業を中止して別の取り方を試してみて欲しい。
手軽な方法として輪ゴムを挟んで取る取り方がある。手順は至って簡単であり、太めの輪ゴムを用意し、ネジ穴とドライバー先端にゴムを挟んでネジを回すだけである。すると、輪ゴムにより摩擦が生じネジが取れる場合がある。
手軽な方法として輪ゴムを挟んで取る取り方がある。手順は至って簡単であり、太めの輪ゴムを用意し、ネジ穴とドライバー先端にゴムを挟んでネジを回すだけである。すると、輪ゴムにより摩擦が生じネジが取れる場合がある。
2. ネジ穴にドライバー先端を固定し、貫通ドライバー後部をハンマーで叩く取り方

サビなどでネジが固着している場合のネジの取り方はどうすればよいだろうか。
ネジを止めている対象物が、パソコンのような精密機械と違い多少の衝撃では壊れにくい場合、貫通ドライバーの後部を叩いてネジを取る取り方がある。
ネジを止めている対象物が、パソコンのような精密機械と違い多少の衝撃では壊れにくい場合、貫通ドライバーの後部を叩いてネジを取る取り方がある。
貫通ドライバーとは
貫通ドライバーとは、ドライバー軸の金属部分が、持ち手側のグリップ後部まで貫通しているドライバーのことである。グリップ後部に、座金と呼ばれる金属部分が出ているかいないかで、貫通か非貫通かを見分けることができる。
貫通ドライバーの後部を叩いてネジを取る取り方
- ネジ穴に貫通ドライバー先端を真っすぐに当てる。
- ドライバー後部の座金部分をハンマーで叩き、ネジに直接衝撃を与える。この際、ドライバー先端とネジ穴がぶれないようしっかりグリップを握り作業して欲しい。
- ネジ穴を潰さないよう、押す力を強くしながらドライバーを回す。
サビなどで固着したネジは、上記の取り方により、ドライバーを叩いた衝撃で固着がはがれ、ネジが緩む場合があるので試してみて欲しい。
ネジ外し専用のドライバーを使う
ドライバーに衝撃を与えることで固着したネジを取る道具として、後部を叩くと先端がわずかに回転するインパクトドライバーのような、ネジ外し用のドライバーもある。それら専用のドライバーを使用すれば、手の力は全て押す方向へ向けていても、工具の機能により、回す方向に若干の動きが加わるため、叩いただけでははがれない固着が、よりはがれやすくなり、ネジ穴を潰さずネジを取ることができる場合がある。
その他、ドライバーの後部を叩き、ドライバー先端をネジ穴に食い込ませることで、ネジ穴を潰さずにネジを回しやすくするドライバーもある。
ドライバーを使用したDIY作業をする機会が多い場合は、ネジ穴を潰さないために、貫通ドライバーや、叩いて使うインパクトドライバーなどを1本持っていてもよいだろう。
その他、ドライバーの後部を叩き、ドライバー先端をネジ穴に食い込ませることで、ネジ穴を潰さずにネジを回しやすくするドライバーもある。
ドライバーを使用したDIY作業をする機会が多い場合は、ネジ穴を潰さないために、貫通ドライバーや、叩いて使うインパクトドライバーなどを1本持っていてもよいだろう。
3. ネジ穴に摩擦増強液を使用してネジを回す取り方

ネジの締め付けられている対象物がパソコンのような精密機械であるため、ハンマーで叩くなどの衝撃を与えたくない場合には、どのようなネジの取り方があるだろうか。
摩擦増強液とは
ネジを回す専用の摩擦増強液があることをご存じだろうか。輪ゴムを使用した際と原理は同じだ。ネジ穴に摩擦増強液を使うことで、ドライバー先端とネジ穴に摩擦を生じさせ、ネジを回す力が入りやすい状態にし、ネジを取る取り方である。
摩擦増強液を使ったネジの取り方
摩擦増強液の使い方は簡単で、ネジ穴に摩擦増強液を流し込み、後は通常通り押す力7、回す力3の力加減でドライバーを回すだけでよい。ネジが外れた後は、ティッシュ等で摩擦増強液きれいに拭き取れば完了だ。
簡単な方法なので、ネジ穴を若干削ってしまった際などは、そのまま作業を続けず、上記方法を試してみてはいかがだろうか。
簡単な方法なので、ネジ穴を若干削ってしまった際などは、そのまま作業を続けず、上記方法を試してみてはいかがだろうか。
結論
ネジ穴が完全に潰れる前のネジの取り方について紹介したがいかがだっただろうか。日常使用している家具や、家電、パソコンの筐体や外構製品など、ネジは至る所で使用されている。ネジが取り外せなくなることで、日々の生活に支障をきたすこともあるだろう。ネジ穴の潰れたネジを取ることは非常に困難だ。ネジ穴を若干削ってしまった際は、今回紹介した内容を参考にして、最悪の事態を未然に防いでほしい。