目次
1. 冷蔵庫の掃除の前準備は?電源や中身はどうする?

冷蔵庫の掃除を始める前に、前準備として2つの作業を行わなければいけない。安全かつ効率よく掃除ができるよう、必ずチェックしておこう。
電源をオフにする
ドアを開閉すると、冷蔵庫内の温度は上昇する。掃除中は基本、ドアを開けっ放しにするため中の冷気は外に逃げるが、電源が入ったままだと温度を下げようと余計な電力が使われ、電気代が上がってしまう。とくに暑い夏はドアの開閉で1~2℃上がるといわれているので、節電の意味を兼ねて掃除前に冷蔵庫の電源はオフにすることをおすすめする。
冷蔵庫の中身をすべて取り出す
冷蔵庫内に物が残っていると作業がしづらいので、食材をはじめ飲み物や調味料などすべて取り出し、冷蔵庫内を空っぽにしてから掃除を始める。食材が少ない時に掃除するよう心がければ、手間はかからない。ただ、肉や魚など傷みやすいものが残っている場合は、保冷剤などを入れたクーラーボックスや発泡スチロールに入れるとよい。
2. 冷蔵庫内にも使える洗剤と掃除方法を紹介

冷蔵庫内の掃除には、食べ物汚れや油汚れ、さらに手垢など皮脂汚れもスッキリ落とせる重曹がおすすめだ。重曹は人体に害を与えることがないうえ、脱臭や消臭効果もあるので冷蔵庫内の掃除に打ってつけだ。また低価格で購入できるのもおすすめポイントの1つなので、重曹水の作り方と掃除方法をマスターして清潔な冷蔵庫を維持できるよう心がけよう。
用意するもの
- 重曹
- スプレー容器
- ゴム手袋
- 布巾
- キッチンペーパー
- ハンガー
- 使い古しのストッキング
重曹水を作る
スプレー容器に水200mlと小さじ2杯の重曹を入れて、よく混ぜる。冷蔵庫の掃除のほかにもキッチンの油汚れやフローリングの汚れを落とすのにも使えるので、多めに作っておくと便利だ。
冷蔵室・野菜室の掃除手順
- トレイやケースなど取り外せるパーツを外し、台所用洗剤(中性洗剤)で洗う。
- 重曹スプレーを冷蔵室全体に吹きかける。
- 10分放置した後に乾いている清潔な布巾で拭き取る。
- 取り外したパーツを元に戻す。
- アルコール除菌スプレーをかけてカビ発生を予防する。
冷蔵庫下・上の掃除手順
- 床と冷蔵庫の間にあるカバーパーツを外し、台所用洗剤(中性洗剤)で洗う。
- ハンガーに使い古しのストッキングをかぶせ、床下の奥に溜まった埃を取り、カバーパーツをはめる。
- 冷蔵庫上に重曹水を吹きかけ、キッチンペーパーで油とほこりが混じったベタベタ汚れを取る。
- 汚れが取れたら最後に除菌スプレーを吹きかけ、清潔な布巾で乾拭きする。
3. 冷蔵庫のドアには手垢汚れがつきやすい!ホット重曹水で小まめに掃除

冷蔵庫のドアにはホコリや油、さらに頻繁に開け閉めするので取っ手部分には手垢もつきやすい。冷蔵庫の中とは違い、食材を取り出したりパーツを外したりする作業がないので、簡単に掃除することができる。
用意するもの
- 40~45℃のお湯
- 重曹
- スプレー容器
- 布巾
- ゴム手袋
ホット重曹水の作り方
スプレー容器にお湯100mlと小さじ1杯の重曹を入れて、よく混ぜる。
ドアの掃除手順
- ドア全体を布巾で拭き、汚れを取る。
- ホット重曹を吹きかけ、乾拭きする。
- とくに取っ手部分は手垢がつきやすいので、入念に汚れをふき取る。
4. 冷蔵庫の製氷機フィルターの汚れにはクエン酸がおすすめ

冷凍室に製氷機がついている冷蔵庫を使用している場合、ここの掃除も忘れてはいけない。製氷フィルターは水を通すのでカビが生えやすいうえ、給水タンクに関しては常に水がある状態なのでミネラルが溜まり白い付着物がついていることが多い。台所用洗剤でも汚れを落とすことはできるが、汚れを分解し除菌効果を持つクエン酸を使って掃除したほうがより衛生的に保てる。
用意するもの
- クエン酸
- スポンジ
クエン酸水の作り方
水200mlに小さじ1杯のクエン酸を入れて混ぜる。
製氷機の掃除方法
- 給水タンクや製氷皿などパーツを取り外し、スポンジで簡単に汚れを落とす。
- クエン酸水に2時間ほど浸け置きする。
- 最後にスポンジで洗い流して乾かす。
- 取り外したパーツを戻す。
結論
冷蔵庫の掃除は食材を取り出したり、パーツを外したりと手間はかかるかもしれない。冷蔵室、冷凍室、野菜室、ドアまですべてを掃除しようとすると大がかりになるので、各部屋に分けて掃除すると負担も少なく済むはずだ。食材が減ってきたら買い足す前に掃除するよう決めておけば、いつまでも清潔な冷蔵庫を維持でき、食品も衛生的に保管できるだろう。