目次
1. 乾燥スピードは? 臭いやすい? 素材によって違うまな板の特徴

昔から使われている木製や、ポピュラーなプラスチック製、最近人気のゴム製など、まな板の素材はいろいろであり、特徴もさまざまだ。カビや臭い、乾燥の速さなど、気になるポイントも含めて、特徴を解説しよう。
木製
木製まな板はやわらかく、刃あたりがよいのが特徴だ。傷は付きやすいが目立ちにくく、表面を削って傷をなくし、長く使うことができる。吸水性があるので、食材の臭いや汚れも吸収しやすい。また、乾燥に時間がかかり、湿気でカビが発生することがある。
プラスチック製
プラスチック製まな板は、手入れがしやすく、乾きも速い。さらに手ごろな価格なので、人気の高い素材だ。形や色、機能面などのバリエーションが豊富だが、熱には弱く反りやすい。また、まな板自体が傷つきやすく、包丁も刃こぼれしやすい。傷に入った汚れが臭いの原因になるので、定期的な除菌が重要になる。
ゴム製
木とプラスチックのいいところを併せ持つのがゴム製まな板だ。傷が付きにくく衛生的で、刃あたりもよい。さらに乾燥が速く、手入れもかんたんだ。しかし、購入直後にはゴムの臭いが気になる人もいる。また比較的重さがあるので、扱いにくい面もある。
強化ガラス製
ガラス製まな板は、豊富な柄でデザインされることが多く、キッチンのインテリアとしても楽しめる。傷が付きにくく衛生的に使える。耐熱のものが多いので、焼いてすぐの肉や魚を切るのに適しており、鍋敷き代わりにも使える。ただ、ガラスと包丁が当たって出る音は大きく、包丁も傷めやすい。
大理石製
耐熱性と非浸透性がある大理石のまな板は、台が滑りにくく温度も変わりにくいので、お菓子やパン作りの作業台として重宝する。しかし、かたくて包丁を傷めてしまうため、まな板の役割には向いていないかもしれない。パン切り包丁でパンを切ったり、おもてなしの料理を切り分けたりなど、カッティングボードとして使うのがよさそうだ。
2. タワシでゴシゴシ! 洗剤でスッキリ! まな板の正しい掃除方法

まな板は、使用後はもちろん、肉や魚を切ったあとなど、調理中でも掃除が必要だ。日に何度も洗うのだから、正しい方法で行ないたい。まな板として一般的な、木製、プラスチック製、ゴム製について、掃除方法を紹介しよう。
木製まな板の掃除方法
吸水性がある木製のまな板は、乾いたまま使うと食材の汚れまで染み込んでしまう。使用前に水で濡らし、まな板に水分を吸わせてから使おう。
使用後は、食器用洗剤や粉末クレンザーをかけ、タワシで傷に入り込んだ汚れをかき出すように掃除することが大切だ。木口(まな板の側面)も忘れないようにしよう。乾燥に時間がかかるが、水気をふき取ったら立てて乾燥させ、風通しのよいところで保管するとよい。
使用後は、食器用洗剤や粉末クレンザーをかけ、タワシで傷に入り込んだ汚れをかき出すように掃除することが大切だ。木口(まな板の側面)も忘れないようにしよう。乾燥に時間がかかるが、水気をふき取ったら立てて乾燥させ、風通しのよいところで保管するとよい。
プラスチック製・ゴム製まな板の掃除方法
プラスチック製およびゴム製は、どちらも洗いやすく乾燥も速い。使用後は食器用洗剤とスポンジで掃除をし、洗剤を洗い流したらふきんなどで水気をふき取り、立てて乾燥させる。乾燥したらシンク下などに収納しても大丈夫だ。
3. 漂白剤? 重曹? クエン酸? まな板の正しい漂白・除菌方法!

掃除だけでは落としきれない菌やカビ、黒ずみは、漂白・除菌して落とそう。漂白・除菌も素材によって方法が異なる。木製、プラスチック製、ゴム製のまな板について、漂白剤や重曹、クエン酸を使った方法を紹介しよう。
木製まな板の漂白・除菌方法
洗って汚れを落としてから、熱湯をかけて消毒する。汚れが落ちていない状態で熱湯をかけると、肉や魚から出るタンパク質が付いたまま固まって落としづらくなるので、必ず汚れを落としてからにしよう。
カビや黒ずみには、塩や重曹、クレンザーを使う。濡らしたまな板に塩や重曹、クレンザーを振りかけ、タワシでこすって水で洗い流すのだ。また、定期的に紙やすりなどで削るなどのメンテナンスをすれば、長く使用できる。木製のまな板は、食洗機や漂白剤の使用、直射日光による消毒は、素材を傷める可能性があるので避けたほうがよい。
カビや黒ずみには、塩や重曹、クレンザーを使う。濡らしたまな板に塩や重曹、クレンザーを振りかけ、タワシでこすって水で洗い流すのだ。また、定期的に紙やすりなどで削るなどのメンテナンスをすれば、長く使用できる。木製のまな板は、食洗機や漂白剤の使用、直射日光による消毒は、素材を傷める可能性があるので避けたほうがよい。
プラスチック製・ゴム製まな板の漂白・除菌方法
洗剤で洗ったあと、塩素系漂白剤やクエン酸を使って除菌しよう。つけ置きできるものは、塩素系漂白剤を水で薄めて漂白液を作ってつけ置きする。つけ置きが無理なら、まな板にキッチンペーパーなどをかけ、塩素系漂白剤をかけてラップでおおい、数分置いて洗い流すのだ。
クエン酸を使う方法は、まな板にキッチンペーパーなどをかけ、クエン酸水(水100mlにクエン酸小さじ1/2を溶かしたもの)を吹きかけて20分ほど置き、水拭きして乾燥させればよい。また熱湯をかけると反りの原因になるので、熱湯消毒はやめよう。
クエン酸を使う方法は、まな板にキッチンペーパーなどをかけ、クエン酸水(水100mlにクエン酸小さじ1/2を溶かしたもの)を吹きかけて20分ほど置き、水拭きして乾燥させればよい。また熱湯をかけると反りの原因になるので、熱湯消毒はやめよう。
結論
まな板の手入れは、衛生面に充分気を配りたい。素材によって違う掃除の仕方や除菌の方法を把握し、しっかりと手入れしていこう。菌やカビ、黒ずみなどの問題も、素材に合った掃除や漂白・除菌を行なうことで、軽減されるだろう。