1. 賃貸住宅でも工夫できる防音

賃貸住宅だと大がかりな防音工事などできないからといって、対策を諦めていないだろうか。防音の基本を知って対策グッズを工夫すれば、賃貸住宅でも家の中を傷つけることなく防音対策ができるのだ。
知っておこう、防音の基礎
住宅においての防音方法は、大きく分けると4つの素材を組み合わせて音を遮ったり吸収したりすることで可能となる。
遮音材:音を遮って外に出さない、外からも入れない
吸音材:音を吸収して反響しないようにする
防振材:音は振動であるから、振動の伝達を防いで部屋の外に漏れないようにする
制振材:機械の揺れを防いで音が出ないようにする
遮音材:音を遮って外に出さない、外からも入れない
吸音材:音を吸収して反響しないようにする
防振材:音は振動であるから、振動の伝達を防いで部屋の外に漏れないようにする
制振材:機械の揺れを防いで音が出ないようにする
防音カーテン
防音カーテンは生地の裏側にアルミやチタンなどでコーティングがしてあって、音を吸収したり反射させたりすることで音漏れを防ぐものである。カーテンレールの上まで覆うことができるタイプのものを選べば、さらに防音効果が期待できる。賃貸住宅でも気軽にできる対策のひとつだ。
家具や家電の配置を工夫する
アパートやマンションで隣の部屋の生活音が気になる、もしくは自分の家の音が漏れないようにしたいときには、家具の配置を変えてみよう。隣の部屋と接している壁に、厚みのある家具を配置することで家具がもう一つの壁となり、音漏れを防ぐ効果がある。またテレビやステレオなど音の出る家電を壁から離して設置するだけでも、隣の部屋への音漏れを防ぐことができる。
2. 足音や生活音には床や壁への防音を

マンションなどの集合住宅だと、足音や生活音の影響などが気になるところである。床や壁などに自分でできる防音方法を紹介しよう。
防音カーペット
防音工事をしなくても、階下への音をある程度防ぐことができるのが防音カーペットである。クッション性が高く音を吸収してくれるので、子ども部屋などに敷いておくと子どもも気兼ねなく遊ぶことができるだろう。
防音カーペットを使う際は、できれば防音マットと組み合わせてみよう。床に防音マットを敷き、その上に防音カーペットを重ねるとさらに音を防ぐことができる。防音カーペットはジョイント式のものが便利で、うっかり汚してしまってもその部分だけ取り外して洗うことができるし、生活スタイルの変化に合わせてカーペットの形や位置を変えることもできる。
防音カーペットを使う際は、できれば防音マットと組み合わせてみよう。床に防音マットを敷き、その上に防音カーペットを重ねるとさらに音を防ぐことができる。防音カーペットはジョイント式のものが便利で、うっかり汚してしまってもその部分だけ取り外して洗うことができるし、生活スタイルの変化に合わせてカーペットの形や位置を変えることもできる。
家電の下には防振シート
冷蔵庫や洗濯機などの音が気になる場合は、振動を抑えることができる防振シートを敷くとよい。床から伝わるモーター音を防いでくれる。
壁に防音シート
家具を壁際に置くことができない場合は、防音シート(吸音パネル)を壁に設置することで、隣の部屋への音漏れを防ぐことができる。やや手間はかかるものの業者に頼まなくても自分でできるし、賃貸住宅でも使えるタイプのものを選べば原状回復の際にも問題ない。ウッドパネルのようなおしゃれな吸音パネルもあるので、インテリアの一部としても楽しめるだろう。
3. 防音ルームでピアノもホームシアターも大丈夫

DIYが得意な人なら自分で防音ルームを作ることもできる。音が漏れない工夫を凝らせば、ピアノはもちろん、ホームシアターも存分に楽しめるだろう。
あらゆる防音材、防振材を組み合わせる
音を防ぐには、音を遮るだけでなく吸収することも効果的だ。したがってピアノを置く場合は、ピアノの下に防振・防音ステージを敷くといい。ホームシアターの場合は、スピーカーなど音の出るものの下に防音シートを敷こう。
さらに壁には遮音シートを貼り、その上にさらに吸音パネルを重ねていく。こうすることで、床と壁から漏れる音を防ぐことができる。窓には前述の防音カーテンをかけて窓からの音漏れも防げば、防音ルームの完成だ。
さらに壁には遮音シートを貼り、その上にさらに吸音パネルを重ねていく。こうすることで、床と壁から漏れる音を防ぐことができる。窓には前述の防音カーテンをかけて窓からの音漏れも防げば、防音ルームの完成だ。
サッシも重要
さらに音が漏れない工夫として、サッシの遮音性も高めよう。賃貸住宅でももし窓ガラスを変えることができるのなら、遮音性の高いガラスにするだけでも防音対策になる。またサッシ枠を二重にすることができる場合はさらに遮音性が高まるので、あわせてやっておこう。
結論
音漏れはご近所トラブルの大きな原因となることもあるので、気をつけたいものである。賃貸住宅だから仕方ないと諦める前に、ちょっとした工夫を積み重ねていこう。お互い気持ちよく暮らしていくために、普段から周りに気を遣っていきたいものだ。