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塗料の種類が知りたい!水性・油性塗料の特徴や用途について解説

塗料の種類が知りたい!水性・油性塗料の特徴や用途について解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年3月31日

塗料には実にさまざまな種類がある。初めてDIYに挑戦する方だと、ホームセンターの棚に陳列されたおびただしい数のラインナップに圧倒され、どの塗料を使ってよいのかわからず困ってしまうこともあるはずだ。そこで今回は塗料の種類について解説。水性・油性塗料それぞれの特徴について、用途に応じた選び方とあわせて紹介する。

  

1. 水性塗料のメリットとデメリット

塗料は水性塗料と油性塗料とに大きく分けることができる。このうち水性塗料とは、主成分が水であり、水で希釈できるもののことをいう。水性塗料には以下のようなメリットがあるとされる。

水性塗料のメリット

  • においが少ない
  • 溶剤中毒の心配がない
  • 保管しやすい
  • ハケなどの道具を水で洗浄できる
  • 乾いても洗剤で落とせる場合がある
  • 安価である
水性塗料の主な成分は水だ。溶剤を使用しておらず、乾燥すると水分だけが蒸発するため、一部のものを除いて強いシンナー臭を発することがない。においがする場合でも、あくまで塗料の成分に由来するものであり、人体に悪影響を及ぼすリスクはないため、屋外の壁などを塗装するときに使用しても近所に迷惑をかけることはないだろう。

シンナーなどを含まないため、蒸発した気体を吸い込んで気分を悪くする心配もない。換気しづらい室内でも問題なく使用することが可能だ。保管しやすいのも水性塗料のメリットだろう。主な成分が水なので、火気を心配する必要もない。

使用した道具は水で洗い流せて扱いやすいという利点もある。布や木材のように染み込む素材でなければ、誤って付着した塗料を洗剤で落とせることも少なくない。価格が安いのも水性塗料の魅力だ。

水性塗料のデメリット

ただし、以下のようなデメリットがあることにも注意したい。
  • 塗膜がはがれやすい
  • ツヤが失われやすい
  • 使用できない素材がある
  • 水に弱い
有機溶剤を含まないため、塗膜が比較的はがれやすく、ツヤが失われやすい傾向がある。また、鉄のように苦手な素材もあり、塗布する場合は下塗り材が必要なケースも少なくない。

水に弱く、完全に乾燥する前に水濡れすると塗料が流れてしまうこともある。使用の際には、天候に留意する必要があるだろう。

2. 油性塗料のメリットとデメリット

有機溶剤を多く含んだ塗料は油性塗料と呼ばれる。乾燥する際に有機溶剤が揮発するため強いにおいを発するが、以下のようなメリットがある。

油性塗料のメリット

  • 強い塗膜を形成する
  • ツヤが長持ちする
  • 下塗り剤が不要であることが多い
  • 乾燥するのに時間がかからない
有機溶剤を多く含むため、塗布すると強い塗膜を作ることができる。また、密着性に優れていて塗膜がはがれにくいのも油性塗料の特徴だ。

金属のように塗料がなじみにくい素材にも塗布することができ、下塗りが不要なことも多い。塗布したあとすぐに乾くので、作業効率がよいのも魅力だ。

油性塗料のデメリット

ただし、油性塗料には以下のようなデメリットがある。
  • 強いにおいがする
  • 保管や取り扱いが難しい
  • 高価である
油性塗料の最大のデメリットは、強いシンナー臭を発することだろう。人体に悪影響を与えることがあるため、外壁塗装する場合はとくに近所への配慮が必要だ。室内で使用すると自身が溶剤中毒になることもある。

さらに、有機溶剤は火気厳禁だ。保管する際は万全の対策が必要となる。また、希釈するときや使用した道具を洗うときは、専用の薄め液が欠かせない。取り扱いに面倒がともなうことも知っておきたいところだ。

また有機溶剤を含むため、水性塗料に比べて高価となる傾向がある。

3. 塗料は用途によって選ぶことが大切

塗料は使用する素材や用途にあわせて使い分ける必要がある。たとえば、車やフローリング、高級家具を塗装するのに適しているのは耐久性に優れるウレタン塗料だ。光沢があり、高級感のある仕上がりが魅力だが、用途によって水性と油性とを使い分ける必要がある。とくに2液を混ぜて使うものは、用途ごとに混ぜる比率が異なるため、使用にあたってはアドバイザーの助言を得るのが望ましい。

プラモデル塗装にはラッカー塗料のほか、エナメル塗料、水性塗料なども使われる。ラッカー塗料やエナメル塗料は油性塗料の一つで、乾燥するのが早く、重ね塗りもしやすい。ただし有機溶剤を含むため、人体に悪影響を及ぼす恐れがあるので注意が必要だ。一方、水性塗料は取り扱いが簡単で気軽に使える反面、下地として使用した場合、ラッカー塗料やエナメル塗料を上に重ね塗りできない。用途に応じた正しい使い方が求められる。

結論

塗料は水性と油性とに大きく分けることができ、それぞれメリットやデメリットがある。素材によって向き・不向きがあるので、種類ごとの特徴をよく知ったうえで、用途にあった使い方をする必要がある。ぜひ参考にしてほしい。
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  • 公開日:

    2019年7月31日

  • 更新日:

    2021年3月31日

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