1. テフロンフライパンの焦げ付きはどう取る?

コーティングの剥がれに注意
テフロン加工を施したフライパンは、本体にフッ素樹脂をコーティングしたものである。フッ素樹脂はほかの物質と固着しにくい性質を持っていることから、テフロン加工フライパンは焦げ付きにくく、汚れが落としやすいのだ。ただし、研磨剤入りの洗剤やスポンジたわし、金属製のヘラなどでこするとコーティングが剥がれてしまうため、焦げ付きができても硬い素材のアイテムでこすり落とさないようにしよう。
熱湯で焦げ付きを取る
傷付きやすいテフロンフライパンは、熱湯で焦げ付きをやわらかくしてから落とす方法を使おう。
- フライパンの焦げ付きが浸るほどのお湯を入れ、中火で加熱する。
- 沸騰してしばらくしたら火を止める。
- 研磨剤なしのやわらかいスポンジで焦げ付きをこすり、水洗いする。
重曹の成分と泡の力で取る
住まいの掃除アイテムとして重宝する重曹は、フライパンの焦げ落としにも使える。お湯に溶けた重曹は、二酸化炭素の泡を発生させ、その発泡力で焦げ付きを浮かせることができる。さらに、油を乳化したりタンパク質を分解したりする働きもあるため、フライパンに付いた食材や油の焦げが落ちやすくなるのだ。
- フライパンの焦げ付きが浸る程度の水を張り、重曹を入れる。重曹の量は水100mlに対し小さじ1杯を目安にして入れよう。また、フライパンの大きさや焦げ付き具合によって調整しよう。
- 沸騰させてしばらく煮立たせてから火を止め、数時間から一晩つけ置きする。熱湯に重曹を入れると、発泡してふきこぼれるので、必ず水に入れてから加熱するようにしよう。
- つけ置き後、浮き上がった焦げ付きをやわらかいスポンジで洗い落とす。
2. 鉄製フライパンの焦げ付きを取る方法

ここでは、鉄製フライパンやスキレットの焦げ付きを取る方法について解説している。テフロン加工とは異なるので確認しておこう。
熱湯とたわしで取る方法
フライパンの軽い焦げ付きは、熱湯でやわらかくして取る方法なら簡単に落とせる。
- 使用後のまだ熱いフライパンにお湯を入れ、加熱して煮立たせた後、しばらく放置する。
- フライパンが十分に冷めてから、やわらかくなった焦げをたわしなどでこすり取り水洗いする。熱湯でやわらかくした軽い焦げは、クレンザーなどの洗剤を使わなくても十分に取れる。
- 乾いた布で水気を拭き乾燥させ、フライパンを空焼きして完全に水分を飛ばし、錆びを予防する。
- キッチンペーパーでフライパンの表面に油を薄く塗り馴染ませておく。
空焼きで取る方法
熱湯で落ちない場合は、空焼きで焦げ付きを炭化させてからこすり取る方法を使う。
- フライパンを強火で空焼きして、焦げ付きを炭化させる。
- フライパンの熱が冷めたら、金属製のヘラ・たわしなどでこすろう。
- お湯とスポンジたわしなどで汚れを洗い流す。
- 水気を拭き取った後、フライパンを空焼きして乾燥させ、錆びを予防しよう。
- キッチンペーパーでフライパンの内側全体に油を塗りこみ馴染ませる。
クレンザーとたわしを使う
こびり付いた焦げ付きはたわし(金属たわし)とクリームクレンザーで取る方法もある。
- クリームクレンザーを付けたフライパンをたわしなどでこすり、汚れを洗い流す。
- フライパンの水気を拭き取った後、空焼きして完全に水分を飛ばす。
- 台所用洗剤やクレンザーなどの洗剤を使うとフライパン表面の油膜が流れ落ちてしまうため、焦げ付きや錆びができやすくなる。そこで、フライパンの使い始めに行った油ならしをして、油膜を作っておこう。
3. フライパンの焦げ付き対策

テフロン加工の焦げ付き対策
テフロン加工のフライパンの焦げ付き対策は、コーティングされたフッ素樹脂にダメージを与えないことである。そこで、3つのNG行為と防止策をご紹介しよう。
1.テフロン加工は中火以下で使用する。
フッ素樹脂加工の耐熱温度は約250度で、それ以上の温度になるとコーティングの性能が落ちて、焦げ付きやすくなる。そのため、強火で加熱したり空焼きしたりする行為は絶対に止めよう。
2.フライパンの表面に傷をつけない
金属製のヘラやフライ返しでこすった表面には傷が付き、コーティングが剥がれやすくなったり、傷から油や水分、食材が入り込んだりして焦げ付きの原因になる。研磨効果のあるたわしやクレンザーの使用も同様である。そのため、シリコン製のヘラややわらかいスポンジを使用して、傷を付けないような対策をしておこう。
3.使用後の熱いフライパンにいきなり水をかけない
急激な温度変化が、本体の金属やフッ素樹脂を膨張・収縮させて剥がれの原因になる。熱いフライパンにはお湯を使うようにしたい。
1.テフロン加工は中火以下で使用する。
フッ素樹脂加工の耐熱温度は約250度で、それ以上の温度になるとコーティングの性能が落ちて、焦げ付きやすくなる。そのため、強火で加熱したり空焼きしたりする行為は絶対に止めよう。
2.フライパンの表面に傷をつけない
金属製のヘラやフライ返しでこすった表面には傷が付き、コーティングが剥がれやすくなったり、傷から油や水分、食材が入り込んだりして焦げ付きの原因になる。研磨効果のあるたわしやクレンザーの使用も同様である。そのため、シリコン製のヘラややわらかいスポンジを使用して、傷を付けないような対策をしておこう。
3.使用後の熱いフライパンにいきなり水をかけない
急激な温度変化が、本体の金属やフッ素樹脂を膨張・収縮させて剥がれの原因になる。熱いフライパンにはお湯を使うようにしたい。
油がポイント!鉄製フライパンの焦げ付き対策
1.使用後に油を薄く塗る
普段はお湯とたわしで汚れをしっかり洗い流し、水気を拭き取ったら、空焼きして水分を飛ばした後、油を薄く塗って焦げ付き対策をする
2.油ならしをする
初めて使用する時は必ず油ならしをして、表面に油膜を形成させる。また、頑固な焦げ付きや酷い汚れ落としにクレンザーなどの洗剤を使った場合は、流れた油膜を形成させるために、必ず油ならしをしよう。
3.調理前のフライパンは予熱してから使う
目安は、フライパンに落とした水滴が玉状になって転がるくらいになるまで加熱する。
結論
フライパンの焦げ付きは熱湯でやわらかくしてから取るなど、それぞれの素材の特徴に合う方法を使うことが大切である。また、日頃のフライパンの扱い方に配慮すれば、焦げ付きを防止できる。ちなみに、テフロンを加熱する中火とは、炎の先端がフライパンの底につくぐらいの強さである。ガスコンロの場合は、これを目安にしてフッ素樹脂にダメージを与えないように注意しよう。